40代で二人以上世帯の平均貯蓄額はいくら？データをもとに解説
人生もいよいよ中盤に入る40代。二人以上世帯の平均貯蓄額は、どれくらいなのでしょうか。
40代の平均貯蓄額はいくら？
上記の調査では、金融資産が増えた世帯にその理由を聞いています。40代の場合、「定期的な収入が増加したから」が32％、「定期的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから」が21.8％。また、「株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから」が28.8％、「配当や金利収入があったから」23.7％です。
一方、40代の中の貯蓄ゼロの世帯は24.8％も。年収別に40代の貯蓄額を見てみましょう。
- 年収300万円未満……貯蓄ゼロ50.4％、平均293万円、中央値0万円
- 年収300万～500万円未満……貯蓄ゼロ27.7％、平均448万円、中央値110万円
- 年収500万～750万円未満……貯蓄ゼロ20.8％、平均961万円、中央値480万円
- 年収750万～1000万円未満……貯蓄ゼロ10.1％、平均934万円、中央値490万円
- 年収1000万～1200万円未満……貯蓄ゼロ8.9％、平均1453万円、中央値1100万円
- 年収1200万円以上……貯蓄ゼロ12.3％、平均3577万円、中央値1000万円
※「家計の金融行動に関する世論調査（二人以上世帯調査）」（2021年）より
年収300万円未満では半数が貯蓄ゼロ。年収が上がるにしたがって貯蓄額も増えていきますが、年収1000万円以上でも貯蓄ゼロ世帯があります。ただし、この調査での貯蓄（金融資産）は、「運用のためや将来に備えて蓄えている部分」と定義しています。残高があっても、生活費と考えて貯蓄ゼロと回答している世帯もあるでしょう。
この平均貯蓄額916万円、中央値300万円は、貯蓄ゼロ世帯も入れて計算したものです。金融資産を持っていると答えた世帯の平均や中央値はどれくらいになるのでしょうか？
金融資産を保有する40代の平均貯蓄額は1235万円、中央値は531万円
金融資産を保有する40代の平均貯蓄額は1235万円、中央値は531万円で、だいぶ高くなっています。金融資産保有額別の割合は次の通りです。- 金融資産保有額100万円未満……12.5％
- 金融資産保有額100万～200万円未満……9.9％
- 金融資産保有額200万～300万円未満……8.3％
- 金融資産保有額300万～400万円未満……6.1％
- 金融資産保有額400万～500万円未満……5.2％
- 金融資産保有額500万～700万円未満……12.2％
- 金融資産保有額700万～1000万円未満……8.9％
- 金融資産保有額1000万～1500万円未満……11.4％
- 金融資産保有額1500万～2000万円未満……6.4％
- 金融資産保有額2000万～3000万円未満……7.7％
- 金融資産保有額3000万円以上……6.4％
- 無回答……5％
ボリュームゾーンは2カ所あり、「金融資産保有額が100万円未満～300万円未満」と「金融資産保有額が500万～1500万円未満」です。ご自身と比べて、いかがでしょうか？
40代はリタイアまではまだまだ時間があります。教育費などの支出をコントロールしながら、老後に向けた準備を意識したい時期。ご自身の家計状況や貯蓄額をもとに、今後の貯蓄計画を立てましょう。
※データはすべて「家計の金融行動に関する世論調査（二人以上世帯調査）」（金融広報中央委員会・2021年）より、40代は世帯主の年齢です。また、今回の調査は、2021年9月にインターネットで行われました
【関連記事をチェック】
預金とは？ 貯金との違い・預ける金融機関で呼び方が変わる！
月間で20万円の差も？50代の収入格差とは？
子ども名義の銀行口座、開き方と注意点！
生活費の3カ月分を貯金！いざという時のお金術
平均2000万円？退職金はいくらもらえる？
