クラシックスタイル人気
スーツに関してはブリティッシュ調のクラシックなスタイルの人気が続いてきました。その影響もあってか、カジュアルなスタイルにおいても、今冬はクラシックなコートの人気が上昇しています。そこでお勧めしたいのが、クラシックな雰囲気を強調することのできるロングコート。さらに、下記のポイントを押さえて選べば、気軽に羽織るだけでクラシック感や大人なムードを演出することができます。■クラシックなムードを放つコートのポイント
- ロング丈は前提条件
- 品格を放つグレンチェック
- 温かみのあるツイード素材
品格あるグレンチェックのロングコートがイチ押し
クラシックなイメージを高めるなら、グレンチェックのロングコートがイチ押し。グレンチェックはハウンドトゥース (千鳥格子) などの格子模樣で構成された柄のことで、英国テイストの品格を強く感じさせるのが大きな特徴です。
ちなみに、グレンチェックはグレカナートチェックが正式名で、“グレカナート” は “グレンアークハート (アークハート渓谷)” がつながったもの。スコットランドのネス湖に近いアークハート渓谷エリア一帯で織られていた柄がグレンチェックの起源だと言われています。
また、ブルーなどのオーバーチェックが重なったグレンチェックは “プリンス オブ ウェールズ” という別名も。洒落者として有名なウェールズ皇太子が好んで選んでいたことからこう呼ばれています。いずれにしてもグレンチェックは、品格を感じさせるクラシックな柄の代表格です。
この一着は、ドロップショルダーのビッグシルエットが今季らしいチェスターコートです。グレンチェックの気品が大人っぽいムードを放ち、リーズナブルな価格が信じられないほどの上質な印象に仕上がっています。カジュアルなコーディネイトに重ねるだけで落ち着かせることができますので、かなり便利です。
こちらはグレンチェックに加えてダブルブレストのフロントもクラシックな雰囲気を高めているチェスターコート。重厚感のある生地も上質なニュアンスを強調しています。ややオーバーサイズな設定なので、厚手のニット類はもちろん、スーツなどの上に羽織ることもでき、ユーティリティに着回せます。
温かみのあるツイード生地のロングコートが旬!
生地の中では、ツイードがクラシックなムードを高めるのにお勧め。シャギー感のあるカントリーテイストの質感が温かみを感じさせ、今シーズン注目されている生地でもあります。
もともとは、イギリスのスコットランド地方で織られていたウール素材の毛織物で、ツイード川の周辺が発祥のために “ツイード” という名前になったと言われています。ざっくりとした質感に加え、バーズアイやヘリンボーン、ハウンドトゥースといった織柄が採用されているものも多く、こなれた表情も特徴的です。
これはヘリンボーン織りのツイードを使用したチェスターコートです。生地感に加え、ウエストをベルトで締めることでクラシックなムードが際立ちます。また、大きめのシルエットも特徴的。スプリットラグラン仕様でショルダー周りに丸みを与えることで、リラックス感をさり気なく強調しています。
高品位なツイードと言えば、英国王室御用達の「ハリスツイード」です。スコットランドのアウターヘブリディーズ諸島に属するルイスアンドハリス島で紡がれていることからそういうブランド名になっています。家で紡ぐハンドメイドのホームスパンでもあり、ざっくりとして野趣が強いのも魅力です。
そんな「ハリスツイード」を使用しつつ、柄が異なる生地の組み合わせで個性を演出したチェスターコート。シックなトーンで揃っているため、落ち着きと独創性が大人なバランスでまとまっていて、意外と幅広く着回せます。
今回は、コート単体ではなく着用している画像をセレクトしましたので、実際に使用した時のコーディネイトもイメージしやすかったのではないでしょうか。羽織るだけで大人なムードが醸し出せるクラシックなロングコートで、真冬のおしゃれを楽しんでください。
【関連記事】