貯蓄のない老後生活を想像してみて!
老後の貯蓄がない人、貯蓄していない人は、「そんなに長生きしない」、「何とかなる」、「考えても仕方ないので考えないことにしている」など、現実逃避としか思えないことを言います。貯蓄がない老後は大変そう…
今は、90歳超は普通で100歳超もあり得る長寿時代です。「そんなに長生きしない」より、長生きした場合のことを考えるべきですし、「何とかなる」で何とかなるほど老後資金準備は甘くありません。「考えないようにしている」は、自分の未来から目を背けることです。貯蓄がないまま老後に突入したらどうなるかを直視して想像してみてください。
貯蓄がないと、老後は公的年金だけで暮らすことになります。現状でも、公的年金だけで生活費を賄えている人は、現役時代に高収入で年金額が多い人か、夫婦ともに長く会社員を続けていて2人分の年金をもらっているなど少数派です。多くの人は年金だけでは足りていません。
仮に、年金で最低限の生活費は賄えたとしても、レジャーや趣味、ちょっとした贅沢を楽しむ余裕はないでしょうから、ただ生存しているだけの老後になりそうです。それに、持ち家の人は家のメンテナンスにお金をかけられない、入院したら医療費の自己負担分が払えない(保険の給付金で賄えればその限りではない)、要介護になったら生活費がさらに足りなくなるなど、深刻なことが起きそうです。
これら、足りない分や突発的な支出に対応できる貯蓄がないと、どこかから捻出しなければなりません。子どもが補填してくれればいいですが、それが期待できなければ大変なことになりそうです。
老後の貯蓄がない人は働き続ける覚悟を持って!
老後の貯蓄がない人は、厳しい老後生活になることは容易に想像できますね。そんな人は少しでも貯蓄をする、働き続ける必要があります。現役で働いているうちは、生活と家計を見直して貯蓄するお金を捻出して積み立てを。そして、定年退職後の継続雇用または再就職は当然として、それが終了しても何らかの方法で働き続ける覚悟を持つこと、その準備をしておくことを念頭に置いて現役時代を送りましょう。長く働けるよう技術を身に付ける、資格を取得することを考えてください。「好き」を仕事にすると、長く働けるそうですよ。
なお、雇用保険の教育訓練給付金の対象になる講座を受講して修了すれば、受講料や入学金の一部を払い戻されるので、こういった制度を活用して技術や資格を取るといいでしょう。
※All About生命保険ガイド・小川千尋さんの記事を編集部が最新情報に加筆
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