地球の神秘を実感! 龍泉洞を探検してみませんか?



気が遠くなるような歳月をかけて地球の営みが生み出した鍾乳洞。日本国内にも大きなものから小さなものまでたくさんの鍾乳洞が点在しています。

そんな鍾乳洞の中で、日本三大鍾乳洞の一つに選ばれているのが、岩手県にある龍泉洞(りゅうせんどう)です。迷路のような洞窟の中を歩いた先に現れる神秘の地底湖など、見どころがあふれているので、少し行きにくい場所にも関わらず、たくさんの方が旅の目的地として訪れています。

今回は美しい地底湖や洞窟ならではの絶景を楽しめる龍泉洞の見どころとアクセス方法などをご紹介します。

<目次>
  1. 日本三大鍾乳洞の一つに数えられる龍泉洞
  2. 地中に誕生した洞窟の不思議な風景を楽しもう
  3. ドラゴンブルー、神秘の地底湖は吸い込まれてしまうような美しさ!
  4. 恋人の聖地にも選ばれました
  5. 龍泉洞へのアクセス

 

日本三大鍾乳洞の一つに数えられる龍泉洞

龍泉洞(1)

日本三大鍾乳洞の一つに数えられる龍泉洞(2015年7月4日撮影)

龍泉洞Yahoo! 地図情報)は、岩手県の中部、岩泉町にある鍾乳洞です。洞窟の規模の大きさから、秋芳洞(しゅうほうどう、山口県)、龍河洞(高知県)とあわせて日本三大鍾乳洞の一つに数えられています。
龍泉洞(2)/断面想定図

龍泉洞の断面想定図。世界でも類をみない巨大な地底湖を持鍾乳洞として知られています(2015年7月4日撮影)

鍾乳洞は石灰岩で構成された土地が長い歳月をかけて浸食することにより造られます。洞窟の中に入ると、石灰岩にしみ込んだ水がカルシウムを含んで上から落ちてできる鍾乳石や石筍(せきじゅん)が並ぶ状態など、地上では見ることができない不思議な風景が広がります。

龍泉洞は鍾乳洞の独特の風景に加えて、洞窟の中に蓄えられた大量の水が他では見られない美しい絶景が見られることから、1938年(昭和13年)には国の天然記念物に指定され、三陸方面の観光スポットの一つとして多くの方が訪れるようになりました。

 

地中に誕生した洞窟の不思議な風景を楽しもう

龍泉洞(3)/洞内入口

龍泉洞の洞内入口(2015年7月4日撮影)

それでは龍泉洞に入ってみましょう。川を渡った先にある窓口で観覧券を購入後、洞内入口から中に入っていきます。
龍泉洞(4)/洞内の温度・湿度表示

龍泉洞の洞内で見かける温度と湿度の表示。季節に関わらず温度は10度前後で一定しているとのこと(2015年7月4日撮影)

洞窟内の気温は季節に関わらず10度前後で一定しているとのこと。暑い夏だと避暑にもなるのですが、外気との気温差が20度以上と大きくなりますので、体調も踏まえて1枚以上羽織れるものを用意しておいた方が良いでしょう。

洞内の所々に温度や湿度の表示がありますので、見かけたら確認してみて下さい。
龍泉洞(5)/百間廊下

巨大な岩の隙間を歩く百間廊下。岩の迫力に圧倒されます(2015年7月4日撮影)


様々な形をした岩に囲まれている中を歩いて奥へ進んでいきます。底がはっきり見える透明度の高い水の流れに目を留めたり、ライトに照らされた高いところの岩の不思議な造形を眺めたりしながら、ゆっくりと歩いていきましょう。
龍泉洞(6)/洞内を流れる水の透明度は抜群

洞内を流れる水にも要注目。底がはっきり見える透明度の高さと光の反射による美しい色が印象に残ります(2015年7月4日撮影)

洞内には摩天楼、百間廊下、龍宮の門など、見どころに名前が付けられています。名前から想像したイメージと実際の風景を突き合わせるのも楽しいですね。
龍泉洞(7)/月宮殿を彩るカラフルなライトアップ

月宮殿を照らすカラフルなライトアップ。5色の光が変化しながら洞内を彩る絶景が楽しめます(2015年7月4日撮影)


奥に進んでいくと、月宮殿と呼ばれる広い空間に出てきます。ここでは空間を照らすライトの色が定期的に変化して、洞窟の中にいるのにカラフルなシーンが見られます。他の方の邪魔にならないように立ち止まって、光の変化を楽しむと良いでしょう。

洞内は所々で狭い箇所があったり、高低差をカバーするために坂や階段を使う所もあります。足元は常に濡れている状態ですので、歩きやすい靴で注意しながら観覧を楽しんで下さい。

 


 

ドラゴンブルー、神秘の地底湖は吸い込まれてしまうような美しさ!

龍泉洞(8)/第一地底湖

最初に現れる深さ35メートルの第一地底湖。湖の中に沈められたライトが地底湖を幻想的に照らします(2015年7月4日撮影)


龍泉洞ならではの見どころが、洞内の奥にある地底湖。豊富な水量を誇る水が洞内に溜まることで、地底に広がる湖を形成しています。

龍泉洞は、まわりに伸びる洞窟も合わせると実に3600メートルもの距離があることがわかっています。地底湖の数は8個あり、まだ全貌は明らかになっておらず、現在も調査が進められているとのこと。

観光に訪れた方が歩けるコースは、洞内入口から700メートル付近まで。その中で第一から第三まで3つの地底湖を見ることができます。
龍泉洞(9)/第二地底湖

深さ38メートルの第二地底湖。地中にこんな美しい風景があることに驚きます(2015年7月4日撮影)


地底湖の深さは、第一地底湖が35メートル、第二地底湖が38メートル、第三地底湖はなんと98メートル。数字だとわかりにくいですが、第三地底湖だと20階建てのビルが全部湖の中に入ってしまいます。地中にそんな大きな空間があることに驚きます。
龍泉洞(10)/第三地底湖

深さ98メートルの第三地底湖。神秘的な世界の広がりに、ずっと見ていると地底湖に吸い込まれそうな美しさです(2015年7月4日撮影)


龍泉洞では、それぞれの地底湖の中にライトを沈めて地底湖全体を照らすようにしています。水の透明度が高いことから、深い所に置かれたライトもその姿をくっきりと見ることができます。

ライトが照らす地底湖は、ドラゴンブルーと呼ばれる美しい青い光を放ち、まさに神秘的な世界。ずっと見ていると地底湖に吸い込まれてしまうような美しさですね。
龍泉洞(11)/真上から眺める第一地底湖

第一地底湖展望台から望む第一地底湖。湖面から高さがある分、違った見え方を楽しめます(2015年7月4日撮影)


第三地底湖が観光で見ることができるコースの終点。ここでUターンすることもできますし、この先に伸びる百段以上の急な階段を上り下りして、三原峠経由で第一地底湖展望台に行くことができます。

ここからは第一地底湖を真上から望むことができますので、足腰に自身のある方はぜひ見に行ってアングルの違いを楽しんで下さい。

 

恋人の聖地にも選ばれました

龍泉洞(12)/恋人の聖地認定記念 双龍のモニュメント

龍泉洞に置かれた双龍のモニュメント。恋人の聖地に認定されたことで造られたもの(2015年7月4日撮影)

龍泉洞の入口に通じる橋には、二つの龍がハートを形作ったモニュメントがあります。これは龍泉洞が2014年に「恋人の聖地」に認定されたことを記念した双龍のモニュメントとのこと。観光庁の後援で2006年にスタートした「恋人の聖地プロジェクト」は、プロポーズにふさわしいロマンチックなスポットを「恋人の聖地」として認定しています。

神秘的な美しさを秘めた龍泉洞の地底湖は、まさに非日常の世界。カップルで訪れてロマンチックに浸るのも良いですね。


洞窟内の地底湖など地球の神秘を実感できる龍泉洞をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。近くには尖った岩の眺めが印象に残る浄土ヶ浜やリアス式海岸の絶景が見られる北山崎など大自然を楽しめる観光スポットが点在していますので、たっぷりと時間を取って龍泉洞に出かけてみて下さい。

 

龍泉洞へのアクセス

三陸鉄道~岩泉自動車バスで龍泉洞へ

龍泉洞へのアクセスルートの一つ、宮古駅から三陸鉄道北リアス線+岩泉自動車バス

地図:Yahoo! 地図情報
アクセス:
<鉄道>
東北新幹線 盛岡駅から、JRバス東北 岩泉・龍泉洞行き(1日4往復)に乗車して、龍泉洞前バス停下車。盛岡駅から約2時間20分。
または盛岡駅から岩手県北バス 106急行バスまたはJR山田線で宮古駅へ行き、三陸鉄道北リアス線で岩泉小本駅下車。
岩泉自動車バス 龍泉洞前経由岩泉消防署前行き(1日4往復)に乗り換えて龍泉洞前バス停下車。岩泉小本駅から約25分。

龍泉洞のWebサイトにもバスの時刻表が掲載されています。

<高速バス>
横浜、品川、浜松町から宮古駅・道の駅やまだ行きの夜行高速バス「BEAM-1」号(岩手県北バス、京急バスの共同運行)で、宮古駅下車。
宮古からは三陸鉄道北リアス線で岩泉小本駅へ行き、岩泉自動車バスで龍泉洞バス停下車。

<車>
東北自動車道 盛岡インターチェンジから盛岡市内を経由して国道455号線で岩泉へ向かい、岩泉から県道7号線に入り、龍泉洞へ。盛岡インターチェンジから88km。龍泉洞周辺に無料の駐車場があります

【関連サイト】 「東北の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで東北地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
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