一人暮らし/一人暮らしの家具・家電

一人暮らしのテーブルの選び方

一人暮らしを始めるときに必要となる家具のひとつがテーブル。一人暮らしでは家具は必ずしも必要なものばかりではありませんが、食事をしたり、飲み物を置いたり、何か書いたりするときなど、テーブルは不可欠です。そこで今回は、部屋の広さやライフスタイルなどを考えた、一人暮らしで使い勝手のよいテーブルの選び方を紹介します。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

 どうして一人暮らしはローテーブルが多いの?

ローテーブル

一人暮らしの部屋によくあるローテーブル。狭い部屋でのメリットがあります

一人暮らしでよく見かけるのは、小さいローテーブルが部屋の真ん中に置かれている光景です。「どうしてみんな同じようなものを選ぶの?」と思うかもしれませんが、それには理由があります

一人暮らしの部屋はあまり広くないことが多いです。一人暮らしの部屋でよくある6畳の部屋というのは、物件によって若干異なりますが、9.72m²程度。この数字だけではイメージしにくいかもしれませんが、そこにシングルベッド(一般的な大きさで計算すると、95cm×195cm=1.8525m²)を置くと考えると、それだけで部屋の1/5程の床が埋まってしまうことになります。ゆとりをもった部屋にしたいのであれば、テーブルは必然的に小さいものを選ぶことになります。

さらに、高さのある家具は、部屋に圧迫感を生みます。狭い部屋であれば、できるだけ低い家具(膝くらいの高さ)でまとめた方が視界を遮らず、広く感じられるため、ローテーブルは一人暮らし向き。また、床に座った生活は、座布団やクッションを使うことで臨機応変に座る場所などの移動がしやすく、モノを増やせない一人暮らしに向いていることが多いです。

あなたはテーブルでどんなことをする?

テーブル

ご飯を食べる、パソコンを置いて作業をする、書き物をするなど、テーブルをどんなことに使うかイメージしましょう

テーブルを買う前にぜひやってほしいことは、あなたがそれを使って、どんなふうに暮らしたいのかイメージをすることです。食事をしたり、飲み物を置いたり、ものを書いたりするのは誰しもがイメージしやすいものですが、例えば友達を呼んで飲み会をしたり、パソコンを置いて作業をしたり、ソファに寝転んだときにその上のモノを取りたかったりなど、できるだけ具体的に思い描くのがおすすめ。

テーブルは一人暮らしを始めてすぐに必要になるものなので、「なんとなく」で買ってしまいがちですが、毎日使うものだからこそ、使い勝手がよいものを選べた方が快適に暮らせます。焦って買うくらいなら、最初は引っ越しに使った段ボールをテーブルにするくらいでもOK。むしろ、いったん生活が始まってからの方がどういったものが必要なのかイメージがしやすく、失敗が少ないです。

一人暮らしのテーブルの高さは? 大きさは? 形は?

テーブル

高さや大きさ、形など、使いやすく邪魔にならないものを選びましょう

どんなテーブルにしたらいいのか具体的に決めていくにあたって、高さ・大きさ・形の3つを考えます。

■高さ
床座なのか、ソファと合わせて使うのかによって考えていきましょう。ローテーブルの高さは、商品によって30~45cm程度。低い方が部屋がすっきり見えますが、あまり低いと、背が高い人などは使いにくいです。また、ソファに座ってローテーブルを使うのであれば、ソファの座面の高さと同じか、5~10cm程度高いものが使いやすいです。自分で座ったときにちょうどいい高さがどのくらいか実際に試してみるのがベター。ネットショッピングなどで実物を見ずに選ぶのであれば、段ボールなどでテーブルをイメージして、自分が使いやすい高さを測ってみるのがいいでしょう。

(高さ30cm程度のローテーブル)
■大きさ
大きさを考える上で大事なのが部屋の広さです。人が一人立って歩くのに必要なスペースは60cm以上と言われています。部屋の真ん中にテーブルを置くのであれば、それぞれその周囲に60cm程度空けておかないと、テーブルの脇を通ったり、テーブルの前座ったり立ち上がったりするたびに、身体がぶつかるなど暮らしにくくなる可能性があります。

テーブルは面が広い方が使いやすいのは確かです。ただし、大きければ邪魔になったり、圧迫感が出たりします。自分一人ご飯を食べるときに使う程度であれば、トレイ(30cm×40cm程度)が一枚乗る程度の大きさがあればOK。お客さんが来ることが多いのであれば、折りたたんだり引き出したりすることで伸張するテーブルを選ぶのもおすすめです。
テーブルの選び方

テーブルの周りにどのくらいのスペースがとれるか考えて選びましょう

■形
四角いテーブルと丸いテーブル、それぞれにメリットやデメリットがあります。

まず四角いテーブルの場合、丸いテーブルだとなくなってしまう角があるため、より面が広く、モノを置けるスペースが広くなります。テーブルでモノを置いて作業をすることが多い場合は、四角い方が使いやすいです。また、テーブルを壁に寄せて使うのであれば、四角い方がスマート。一方、丸いテーブルは、柔らかで可愛らしい印象があって好む人も多いですが、面が狭くなり、モノが置きにくくなりやすいです。ただし、小さくても周囲にたくさん座れるので、人が集まる部屋には向いています。

形とは違うかもしれませんが、その他にテーブル下に収納がついているものや、足が折りたためるものといったものもあります。足が折りたためるものであれば、必要に応じてテーブルをコンパクトにできるので、狭い部屋を広く使うヒントにもなります。

(丸い形の折れ脚テーブル)

ダイニングテーブルという選択はアリ? ナシ?

ダイニングテーブル

ダイニングテーブルがあると、暮らしにメリハリがつけやすいです

一人暮らしの場合、床座の暮らしをしているケースが多いですが、椅子に座って生活したいという人もいることでしょう。一人暮らしの部屋にダイニングテーブルを置くという選択はどうなのでしょうか。

ダイニングテーブルのよさは、座ったり立ったりのしやすさにあります。ローテーブルだと、食事後立ち上がるのが面倒で、そのまま横になってしまったり、だらだらと過ごしてしまったりしがち。床座の暮らしも落ち着きますが、椅子座は生活にメリハリがつきやすいです。

ただし、ダイニングテーブルを置くためには、どうしても広いスペースが必要になります。テーブルだけででなく、それにプラスして椅子が必要。椅子を置くスペースにプラスして、座ったり立ったりするには90cm以上のスペースが必要になります。さらに、その後ろが通り道となるのであれば、椅子と壁との間に60cm程度はスペースを見ておきたいところ。ローテーブルを使うときに比べて、ずっと広いスペースが必要になります。

また、ダイニングテーブルは高さがあるので、狭い部屋で使うと、より窮屈感を高めてしまう可能性もあります。壁に寄せて置くと、視界を遮らず、空間も有効に使えます。

ダイニングテーブルでの生活をイメージしているのであれば、部屋の広さはある程度必要。また、小さめなテーブルや低めのソファダイニングを選ぶのもおすすめ。一人暮らしでもダイニングテーブルを取り入れることも可能ですが、選び方や配置には工夫が必要です。


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