なぜ、カーディガンは学校の先生に見えがちなのか?
ワイシャツにカーディガンを合わせると、なんとなく学校の先生が着ているイメージはありませんか?そんなカーディガンも着こなし次第で、大人の週末服として活躍するんです。バーベキューや紅葉狩りなどの行楽地に、ジャケットを着ていく訳にもいきませんよね。もちろん、リラックスしたシチュエーションにカッチリした服は合わないからです。だからこそ、襟がない織物特有の柔らかい風合いをもつカーディガンが役立ちます。ところが、上記のように、一歩間違えれば学校の先生に見えられがち……。
カーディガンの着こなしのカギは、アイテム同士の組み合わせ方と小物の使い方にあることをご存知でしょうか?ガイドである私が、ニットカーディガンの選び方・着こなしを教えます。
カーディガンは色・柄で180度変わります。
あなたは、カーディガンという「アイテム」に対して、どう理解しているでしょうか?「襟がないデザインと生地特有の柔らかさから、ベーシックなカーディガンほど誠実な印象に見える」というアイテム理解が大切です。だからこそ、選ぶ色・柄・生地の風合いで、印象は大きく変わります。たとえば、ハッキリした柄のカーディガンであれば、大人しさではなくヤンチャな印象を感じさせます。一方、OLが着るようなカラフルなカーディガンは、アクセントとして強い印象を残してくれます。カラフルな色も、生地の風合いが柔らかいからこそ、派手過ぎには見えません。
ここで重要なことは、カーディガンに合わせるインナーです。カーディガンには襟がないからこそ、襟付きシャツを合わせたくなるでしょうが、この組み合わせ方はまさに学校の先生に多いコーディネートなのです。私がカーディガンを選ぶ場合、インナーに襟がないTシャツをチョイスします。こうすることでカーディガン特有の誠実すぎる雰囲気を消し、リラックス感を強調してくれるからです。
カーディガンに小物が合う!そのワケは?
小物がよく合う服、それがカーディガン。コーディネートを考えるとき「キメ」と「ヌキ」というバランスが重要です!「キメ」とはカッコよさを足し算する工夫のこと。たとえば、襟付きシャツにネックレスを合わせることで、首元が強調されます。一方、「ヌキ」とはリラックスし、カッコつけていない状態です。そもそも襟がないカーディガンというアイテムはリラックスの象徴!つまり、存在自体が「ヌキ」なのです。だからこそ、小物を加えることで脱力しすぎず、バランスを取れます。
ここで、ジャケットにハットを合わせることを想像してください!襟がついたジャケットにハットでは、週末服としてキメ過ぎに見えるかもしれません。カーディガンだからこそ、ハットやネックレスをはじめとした小物を重ねたとしてもキメ過ぎず、むしろ西海岸風の大人の着こなしを連想させるかもしれません。つまり、カーディガンは「キメ」と「ヌキ」というバランスから、小物を合わせやすい服だったのです。
初心者は、テロっとしたレーヨン素材!
カーディガンと一口にいっても、モコモコしたロングカーディガンから、リネン(麻)が混じったサマーカーディガンまで、その種類は豊富です。一般的には、ウールで織られたタイプを連想しますが、初心者にお薦めしたいカーディガンは、テロっとした質感が特徴のレーヨン素材を混ぜたタイプ!素材がもつテロっとした雰囲気が、洗練された印象に近づけてくれます。いかがでしょう?カーディガンといっても、そのデザインは豊富にあるということをご理解いただけたでしょうか。ぜひ、自分に合う一着を見つけましょう!
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