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7人乗りSUV、新型マツダCX-8の実用度を徹底分析

マツダから、新型SUV「CX-8」が発表された。マツダのSUVラインナップの最上位モデルに位置づけられ、3列シート7人乗りを実現。3列シートが必要なユーザーに、走りやデザインを追求した車をということだが、果たしてSUVで7人乗りの実用度はどうなのか、分析をしてみた。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

 7人乗りSUVははたして買いなのか?

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新型 マツダ・CX-8

マツダから「CX-8」とネーミングされた、SUVの3列シート7人乗りモデルが登場した。今や売れ筋になっている「SUV」と「3列シート」の良いどころ取りをしている一石二鳥なのか、はたまた、どちらにとっても中途半端な「二兎を追う者は一兎をも得ず」なのか? 分析してみたい。

SUVとしては大きすぎ? 

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新型 マツダ・CX-8 7人乗りの車内

まずSUVとしての魅力だけれど、商品的にはCX-5のボディが355mm長くなり、同じ装備内容の場合、35~40万円高くなったと思えば間違いない。結果、例えば最小回転半径はCX-5の5.5mから5.8mに大きくなってしまった。そもそも4900mmという全長、日本の駐車場事情だと厳しい。

もう少し詳しく書くと、CX-5も先代より値上げし価格的に高いため販売台数が伸び悩んでしまっている。「CX-5より広いからいいでしょ」と思うかもしれないが、やはり最小回転半径5.8mって大きい。したがってSUVを考えている人におすすめできるクルマではないと思う。

3列シートミニバンとして考えるとどうか? これまた実用性能は「う~ん!」。そもそも3列目シートの居住性がトヨタ・シエンタやホンダ・フリードのような1500cc級のコンパクトミニバンより悪い。身長160cm以上だと明確に「狭い」と感じることだろう。身長183cmの私だとアウツ。

もちろんチャイルドシートを3列目シートに装着するのは全く推奨しない。追突時の安全性が確認出来ていないためだ。当然の如くチャイルドシートは2列目シートに取り付けることになり、3列目シートって私のようなお爺さんやお婆さん用。そう考えたら、少しばかり厳しい。

たまに3列シートが必要なユーザーには魅力度高し

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新型 マツダ・CX-8 コックピット

ここまでは建前。ホンネだと少しばかり変わってくる。そもそもミニバンに乗るのはあまり楽しくない。現在ステップワゴンを所有しているが、ヨメさんの相棒になっており私はアウトランダーPHEVばかり乗ってます。そんな私からすれば3列目シート持つCX-8の魅力度は高い。

肝心の3列目シートも、冷静になって使用頻度を考えたら案外少なかったりする。ウソ偽り抜きで二ヶ月に一度くらい。だったらその時だけ狭さをガマンすればいいか、ということになる。40万円高くて355mm長いことさえ目をつぶったら、1台で全てのニーズを満たしてくれる。

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新型 マツダ・CX-8 背面

「本来なら自分の好きなクルマに乗りたいけど、6人乗り機会もあるため3列シートが欲しい」という私のような状況の人も少なくないだろう。しかもCX-8の4WDは世界TOPクラスの駆動性能を持つし、自動ブレーキだって同じく世界TOPクラス。クルマとしての魅力度は非常に高い。

搭載されるエンジンは190馬力/450Nmというパワフルで燃費の良い2200ccのディーゼルエンジン。ロングドライブにピッタリである。渋滞時に役立つ運転アシストも、自動停止までしてくれる追従クルコン付き。ということで私自身、次に買う車のショッピングリストのベスト3にランクした。

価格は自動ブレーキ付きのフル装備車でFFが353万7千円。4WDだと376万9200円。  


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