子育て/育児ストレス解消法

2人目育児で分かった! 子育てにも鈍感力が必要なワケ

2人目育児で分かった! 子育てにも鈍感力が必要なワケとは? 1人目は肩の力を抜いて子育てを楽しみたくとも、そんな余裕なんてゼロ。2人目の育児を経験して初めて悟った「手を抜いていいところ」、「やらなくてOK」のこと、「浮足立った実母の過干渉」について解説。

斎藤 貴美子

執筆者:斎藤 貴美子

子育てガイド

1人目育児は暗中模索、2人目育児でやっと肩の力が抜けた!

2人目育児で分かったこと

1人目と2人目の育児はまるで違います

2人目育児で分かった!子育てにも鈍感力が必要な理由について考えます。

よくある育児スローガンに「肩の力を抜いて、育児を楽しみましょう!」とか「ただ子供を愛しめばいい」というものがありますが……従いたくてもそんな気持ちになれないし、フワッとしていてよくわからん、と思う人も多いのではないでしょうか?

私も例外ではなく、1人目育児のときは暗中模索で、2人目の時になんとなく「ああ、これが肩の力を抜く、というか手を抜くということなのか」と分かってきたところ。

というわけで、みなさまの育児の参考になれば幸いと、1人目と、2人目の育児を比べて「鈍感になっていい、子育ての手の抜きドコロ」について実例を公表します。子供の年齢は、0~2歳くらいの頃を振り返っています。
   

おむつ替え! 青い線が出たら即取り換えるべき?

おむつ替えのタイミングで悩んだことも

おむつ替えのタイミングで悩んだことも

ほとんどのオムツに「おしっこをすると青色になる線」が搭載されていますが、メーカーによっては「最長12時間お肌さらさら」などの記載があります。みなさん、どうしてますか?

【1人目育児の時】
青色線を見ると「替えた方がいいのかな?」と思ったり、実母がせわしく「色が変わってるわよ!かぶれちゃうから替えて!」と指示出し。加えて長男はオナラをすると、ついうんちがちょこっと出ちゃう体質で、時には1日20回くらいオムツを取り替えていました(うんちは仕方ない)。

しかし数ヶ月後にかかりつけの小児科医から言われたことは、
「おしりのかぶれの原因はほとんど、おしりふきで何度もゴシゴシ拭いてしまうから」

約30年前の育児常識からアップデートしてないひと世代前の母たちは、布おむつをもとにかぶれを忠告してきますが、今は紙おむつが進化しまくった21世紀。前述の小児科医のコメントを実母に伝え、納得してもらおうとしましたが……できない様子。悲しいかな、人は一度確信を得たことを簡単には変えられないようです。

【2人目育児の時】
母「青い線になってるよ!」
私「あっそ、替えたければどうぞ、どうぞ~」。

こうかわせるだけでだいぶラク。ウンチの時は替えますが、今では「青線」が搭載されてないオムツを使っています。

ちなみに、おしりにブツブツは上の子、下の子で1回ずつくらいありましたが、すぐに治りました。
 

泣いたら即あやすか否か?

泣いたらすぐ抱く? しばらく様子を見る?

泣いたらすぐ抱く? しばらく様子を見る?

一世代前の育児常識は「赤ちゃんは泣くのが仕事。抱っこしすぎると抱き癖がつくからある程度ほおっておく」というもので、母親にとってはありがたいものでした。が、今は「泣いたらとりあえず抱っこ、かまうべし」というもの。

【1人目育児の時】
親子間の信頼関係は抱っこで培われるという説をもとに、とにかく抱き、話しかけ、あやしていたら見事、左手が腱鞘炎に。結婚指輪も1年つけられず。

【2人目育児の時】
家事やら1人目の世話をするために「エルゴで抱っこ/おんぶ」がデフォルトに。ここだけの話、エルゴ+大判のファッションケープで歩きながら授乳したこともあります(人様に気付かれないほどナチュラルないでたち)。

そのためなのか、下の子はあまり泣かず、泣いたら急いで抱きに行ったという記憶もありません。腱鞘炎にはなりませんでしたが、肩と背中が凝りすぎて、足がしびれて歩けなくなり、整形外科に通いました。

また、おんぶしながら重い荷物を持って、背中の筋肉がはがれるという事態にもなり、身体の衰えをひしひしと感じています……。

今の結論は、母親の身体に負担がかかるなら、置いておこう。です。
 

離乳食は家族や睡眠は「家族や上の子と一緒」!

母親学級に行って習った教科書どおりの離乳食

母親学級に行って習った教科書どおりの離乳食

■離乳食
【1人目育児の時】
離乳食専用にニンジンやかぼちゃ、じゃがいもをゆでてすりつぶして冷凍。おかゆも2~3日分冷凍。

【2人目育児の時】
家族で食べる「みそ汁の具」を活用。じゃがいもやにんじんを味噌汁に入れ、食べるぶんだけその場でつぶして食べさせる。

母乳やミルクを飲んでいるので、栄養は足りるでしょうし、赤ちゃんの気分で食べないときも、こちらの気持ちはヘコみません!2人目の赤ちゃんは、あっという間に大きくなって、気づけば通常食を食べているというものです。

■就寝時間
【1人目育児の時】
睡眠で脳が作られるから、0歳児は19時に寝るべし!と本で読み、1日のサイクルの「お手本」をまま実践。

【2人目育児の時】
上の子と自分も一緒に3人で21時就寝(別々で寝かしつけも、早めの同時寝かしつけも失敗に終わる)。
 

トイトレも育児も「頑張りすぎず周りに頼る!」

自治体の勧めに従って絵本の読み聞かせをスタート

自治体の勧めに従って絵本の読み聞かせをスタート

■トイレトレーニング
これまたひと世代前の常識は、布オムツを使用し、2歳くらいでオムツを卒業していましたが、今では3~4歳で外れる子の方が多いようです。しかし、私の母は息子のオムツをどうしても2歳までに取りたいようでした。

【1人目育児の時】
1歳3ヶ月あたりから、おまるの練習開始。実際にオムツを卒業したのは4歳間近。

【2人目育児の時】
保育園で練習が始まり、2歳間近でトライ。数回に1度成功。


■夫の育児への関わり
【1人目育児の時】
出張が多く、1ヵ月の半分不在。私はワンオペ育児。私が病気のときは他県に住んでいる両親を頼る。

【2人目育児の時】
夫は半ば「初めての育児」。オムツ替え、入浴、家事などをやってもらうように何度か交渉。そうでないと、こちらの体力・精神力が持ちませんでした。
 

母親のメンタル安定が最重要説

母親だけではなく、みんなで子育てをしよう

母親だけではなく、みんなで子育てをしよう

というわけで、私の心配性が炸裂して、世間と実母の言いなりになり、あれやこれやと世話を焼いていた第一子と、多少慣れてきて自分流の子育てができるようになってきた第二子とでは、注ぐ育児エネルギーが大きく異なっていることがお分かりいただけたと思います。

日々進化(時には退化?)してゆく子育て論。現在の時点では子供たちにとって一番大切なのは、「お母さんの心の安定&人生を楽しんでいること」だというではないですか。「お母さんは太陽でいればOK」ということですね。

だからといって、お母さんが無理やり太陽になることはありません。なれないときは、その原因を探って家族で解決すべし、と思っています。

子供に24時間つきっきりでストレスが溜まっているならば、旦那さまやご両親、外部のベビーシッターや一時預かりサービスを利用しても良し。そこに罪悪感を感じてしまう必要は全くありません。

だって、子供の社会性が広がるかもしれません。
たまにはカフェでゆっくり読書でも

たまにはカフェでゆっくり読書でも

また、子供は基本的にお母さんがやりたいことを応援してくれる存在なので、お母さんが何かやりたいことを持っているならば、できる範囲でやった方が良いと思います。

子供の立場になってみれば、自分を押し殺して我慢している母親よりも、楽しそうにしている母親と一緒にいた方が気持ちがいい……これは母親にとって聞こえのよい話ですが、私はそう信じています。

さて、子育てに鈍感力を発揮すれば、よい循環が生まれそうです。
「鈍感力でお母さんたちに心の余裕→子供を素直にかわいいと思うシーンが増える→母親の安定したメンタルにより子供が安心→子供の情緒が安定」
さあお母さん、自信を持ってトライしてみてくださいね。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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