男性の75.1%、女性の87.8%は75歳以上生きる!
平均寿命は、その年に生まれた赤ちゃんがあと何年生きられるかを表したものです。厚生労働省が毎年、発表しています。2016年生まれの赤ちゃんの平均寿命は、前文でも触れた通り、男性80.98歳、女性87.14歳で過去最高でした。医療技術が進歩し、健康志向が高まって対策をとる人が増えたからでしょう。厚生労働省の試算では、2016年生まれの男女が後期高齢者と区分される75歳まで生きる割合は、男性75.1%、女性87.8%でした。男性の4人に1人、女性の10人に9人は75歳以上生きるということです。75歳までに亡くなる人は少ないのですね。
ここ数年、高齢の夫婦で散歩をしたり、居酒屋で一緒に飲食している姿を見かけることが多くなったこともうなずけます。
余裕を持ったマネープラン・キャリアプランを立てて
平均寿命は、その年に生まれたことが生きられる年数で、0歳児の平均余命と言えます。では、40歳以上の人の平均余命はどれくらいあるのでしょうか。2016年の簡易生命表で調べてみました。( )内は何歳まで生きるかの年齢です。男性
●40歳=41.96年(81.96歳)
●45歳=37.20年(82.2歳)
●50歳=32.54年(82.54歳)
●55歳=28.02年(83.02歳)
●60歳=23.67年(83.67歳)
●65歳=19.55年(84.55歳)
女性
●40歳=47.82年(87.82歳)
●45歳=42.98年(87.98歳)
●50歳=38.21年(88.21歳)
●55歳=33.53年(88.53歳)
●60歳=28.91年(88.91歳)
●65歳=24.38年(89.38歳)
平均余命まで生きたとすると、40歳以上のどの年齢でも、0歳児の平均寿命より長生きします。しかも、結婚している人は夫婦で、です。
平均寿命も平均余命ともに、まだ、伸びしろはありそうなので、余裕を持ったマネープランとキャリアプランを立てたいもの。可能な限り働くとして、その収入と公的年金で足りない生活費や持ち家の修繕費用などはもちろんですが、医療・介護費用もしっかり貯めましょう。高齢になるほど医療費がかかり、85歳以上になると10人のうち6人は要介護認定を受けて介護サービスを受けているからです。また、高齢になると認知症を患うリスクも高くなり、介護費用は陪以上かかるようになります。
人生90年超、100歳超の時代が近い将来、現実のものとなります。今の40代~50代はその真っただ中を生きることになります。老後資金から目を背けず、しっかりと貯めましょう。