ヨーロッパは陸続き。飛行機、鉄道、バスなどを上手に活用する旅行スタイルが楽しめる(画像はギリシャ・アテネ国際空港)
<目次>
航空券の「オープンジョー」とは?
オープンジョー(OPEN JAW)とは、出発地または目的地、あるいはその両方で、地上交通機関を利用した旅行が含まれる旅程のこと。日本語訳では「開いた顎」という意味で、航路がそのような形に見えるからです。地上交通機関とは、鉄道やバス、車などを指します。航空券に含まれない区間は「サーフェイス」といい、この区間にかかる費用は自己負担する必要があります。
複数都市の訪問や鉄道・バスの旅も楽しみたい人向け
ドイツの高速列車「ICE」は国内だけでなく国際列車としても活躍している
【旅行のモデルプラン】
・東京(羽田)-パリ(シャルル・ド・ゴール)※パリ-ロンドン:地上交通機関で移動
・ロンドン(ヒースロー)-東京(羽田)
オープンジョーは、1回の旅行でいろいろな場所を訪ねたい、飛行機以外での移動も楽しみたい人に向いています。上の例では、パリとロンドン間は高速鉄道「ユーロスター」で移動する、ドーバー海峡を船で渡る旅など自分でアレンジするも可能です。
なお、オープンジョーの航空券の逆に当たるのが、往復航空券です。1都市のみ滞在の航空券で、単純往復とも言われます。乗継便を利用する場合、24時間以内の乗り継ぎは「トランジット」、24時間以上の場合は「ストップオーバー」になります。
<参考>
ストップオーバーとは?その魅力や予約方法
オープンジョーには3つのパターンがある
オープンジョーの航空券は、ANAをはじめ主な大手航空会社で販売している
- 往路の到着地と復路の出発地が異なる場合
- 往路の出発地と復路の到着地が異なる場合
- 上のいずれも当てはまる場合
オープンジョーを利用する時の注意点
ヨーロッパ圏内の移動は大手航空会社よりLCC(格安航空会社)のほうが安くて便利なこともある
また、オープンジョーで航空券を買うほうが高くなる場合も。LCC(格安航空会社)でも良いという人だと、航空券を別々に買ったほうが安くなることもあります。
オープンジョーの航空券を調べる方法
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グローバル旅行アプリ「スカイスキャナー」は航空券を検索するのに便利で、世界中で利用されている
また、決まった航空会社がない場合は「スカイスキャナー」「Googleフライト」などが便利。多くの航空会社のウェブサイトなどから、検索結果を運賃順などで表示してくれます。日本語で行き先や日程などを入力し、エコノミークラスなどの利用する搭乗クラスを指定し、検索することができます。
特に、スカイスキャナーでは、別々の航空会社を組み合わせての航空券も表示されます。とにかく安く飛びたい人には最適で、旅程を作る、旅費の予算などの参考にもなります。
<参考>
ANA オープンジョー
JAL国際線 – ストップオーバー・オープンジョー