詐欺や悪徳商法に引っかかってしまったら…
万が一詐欺にあってしまったとしても、絶対に一人で抱え込まないで
「インターネットで商品を買ったけれど、届かない」「使った覚えがないサービスの料金を請求するメールが届いた」といった事例をニュースなどで見聞きすることがあると思います。「自分には関係ない」「騙されるはずがない」と思っている人も多いと思いますが、一人暮らしを狙った悪徳商法は多くあります。また、次から次へと新たな手口が生まれ、知らぬ間に引っかかってしまう可能性も決してゼロではありません。
特に注意したいのは、一人暮らしの場合、すぐに誰かに相談することができず、時間とともにどんどんと悪い結果になってしまうこと。万が一詐欺や悪徳商法に引っかかってしまったときにどうしたらいいのか、また最近はどんな手口が多いのかを紹介します。
消費トラブル相談なら、『188(いやや!)』へ
110番や119番と同じように、消費者ホットライン188番も覚えておきましょう
例えば「通販で買った商品が届かない」「覚えのない請求がきた」といった消費トラブルに遭った場合、各都道府県の消費生活センターに連絡をすると、相談に乗ってもらえます。以前は各地域の窓口を調べて、自分で連絡をしなければなりませんでしたが、平成27年7月より全国共通の消費者ホットライン『188』が開設され、そのときに開いている相談窓口につないでもらえます。
詐欺や悪徳商法に対応する場合、最も良くないのが一人で抱え込んでしまうこと。特に一人暮らしだとすぐに相談する相手が近くにおらず、かといって親や友人には心配をかけてしまうと思うと、相談しにくいもの。でも、事態を悪化させる前に、ちょっとでも疑問や不安に思うことがあれば、消費者ホットラインに電話をかけてみましょう。
一人暮らしが注意したい詐欺・悪徳商法事例
詐欺や悪徳商法について、最近は次から次へと新たな手口が増えています。どんな事例があるのかを知っておくと、いざというときに「おや?」と立ち止まることができます。最新の事例については、国民生活センターのサイトに随時更新されています。以下では、一人暮らしが特に注意しておきたい事例をご紹介します。
■インターネット通販詐欺
ネットショッピングをするとき、見知らぬお店であれば、買い物前に店舗名や電話番号で検索を。トラブル事例がでてくることがあります
インターネット通販で「商品を買ったのに、お金だけ取られて送られてこない」「連絡しようと思ったら、サイトがない。メールも電話番号も通じない」「商品が違う。偽物だった」といったケースは、一人暮らしに限らず、多くあります。「極端に安い商品は買わない」「購入する前に店舗の情報を検索してみる」といったことで対策できることもあります。
■ワンクリック詐欺・架空請求
サイトやメールの広告のバナーやリンクをクリックしただけで多額の料金を請求されるケース、特にそのサービスを利用した覚えがなくても、突然利用料などが請求されるケースもあります。メールや手紙、電話などで何度も督促されることもあり、不安にかられて連絡を取ってしまうと、かえって個人情報を知らせてしまうことになるので、基本的には無視をすること。不安であれば、消費者ホットラインに電話して相談してみましょう。
■キャッチセールス
路上で声をかけられて、店舗などまでついていくと、エステや化粧品、絵画といった商品やサービスを売りつけられる悪徳商法のひとつ。「アンケートに協力してください」「モデルになりませんか?」といった言葉だと、疑いを持ちにくかったり、つい気分がよくなってしまったりして、引っかかってしまうことがあるので注意。街で声をかけられても、むやみについていかないようにしましょう。
■アポイントメントセールス・デート商法
SNSによる詐欺や悪徳商法が急増中。SNSでのやりとりやその印象を鵜呑みにしないで
最近はSNSでのトラブルが急増しています。SNSでのやりとりは周りから見えないので、トラブルが気づかれにくく、また相談もしにくいため、気がついたときには事態が悪化していることがあります。
SNSでいい人のように見えても、それは本当に姿かわかりません。SNSで知り合った人とむやみに会わないこと。どうしても会うのであれば、誰か他の人を同伴したり、人目のつかない場所へ移動しようとしたときには必ず断るようにしましょう。