今回は、皆さまにご協力いただいた人気色アンケートの結果を紐解きながら、夏から秋へと向かうこれからのシーズンにおすすめのカラーをご紹介します。
キレイ色が広く受け入れられた2017年春夏シーズン
米国パントン社が選んだ2017年春夏トレンドカラー10色について、ウェブアンケート「2017年春夏トレンドカラー、あなたがお好きな色は?」を実施しました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。集計結果は、上図のとおり。集計期間は、2016年10月3日~2017年7月23日。有効回答数は1749。
例年どおり、ブルー系とピンク系が上位にランクインしており、1位のアイランド・パラダイスと4位のラピス・ブルー、2位のピンク・ヤローと3位のペール・ドッグウッドの4色で、上位60パーセントを占めています。ブルー系とピンク系は、多くの人のワードローブにある定番色ですが、2017年春夏シーズンはピンク・ヤローのような鮮やかな青みピンクが人気を集めました。
2017年春夏シーズンのもうひとつの特徴として、5位にランクインしたプロムローズ・イエローをあげることができるでしょう。
「好きな色は?」という質問に対して、年齢性別に関わらずイエローをあげる人は少ないのですが、自分を幸せだと感じている人の多くはイエローを選ぶ傾向があります。
イエローは、心身を活性化させる暖色系ですが、赤のような興奮作用はありません。エネルギーをもたらし、コミュニケーションを円滑にする知的な色であり、鬱になりがちな現代人にとって最適な色と考えられています。そのため、1990年代頃からトレンドカラーとして繰り返し提案されてきました。
イエローの好ましいイメージの広まりは、フィクションの世界にも見られます。2017年は、ディズニー映画『美女と野獣』のベル(エマ・ワトソン)、『ラ・ラ・ランド』のミア(エマ・ストーン)が着用したイエローのドレスが注目を集めました。
イエローは、物語やヒロインのキャラクターと結びつき、ヒロインの色として多くの人に受け入れられるようになってきました。イエローは、ブルーやピンクに次ぐ選択肢のひとつとして定着しつつあるのではないでしょうか。
晩夏の日差しに映えるキレイ色
華やかな色を着ると、女っぷりも気分も上がります。秋冬もカラフルなトレンドが続きそうですが、夏から秋へと向かうこれからの季節、春夏とは少し違う色が新鮮に映ります。ちょっと差のつくスタイルを楽しむために、どんな色を取り入れるとよいのでしょうか。おすすめしたい3つのカラーご紹介します。■スパイシーなイエロー
イエローは誰もが着る色ではないだけに、着こなし方を知っているとちょっと差のつくおしゃれを楽しめます。春夏に比べると秋冬シーズンは、やや深みのある落ち着いたイエローが増えてきます。マスタードのようなシックなイエロー、はちみつのようなこっくりとしたイエローなど、リッチでスパイシーなイエローがおすすめです。
■パープルのニュアンスを帯びたピンク
秋冬に向けて、リッチな起毛感と光沢感をもつベロア素材が注目されています。素材自体が華やかなので、鮮やかな色よりも少しくすんだ色の方が上品に見えます。クラシックなムードに寄り添うのは、パープルのニュアンスを帯びたピンクです。
■やや深みのある大人レッド
レッドも注目度の高い色のひとつ。秋冬に向けて、少しトーンを落としたレッドが店頭に並び始めました。柄やデザインのトレンドはシンプルではなくデコラティブ。スウェードのような起毛素材、凝ったディティールのスカートは、季節感やトレンドを先取りしたいときにぴったりのアイテムです。
8月は夏本番とはいえ、夏至を過ぎると昼の時間が徐々に短くなり、日差しに陰りが見え始めます。真夏のキレイ色と晩夏のキレイ色は違います。色で季節感を先取りしながら、秋支度を始めませんか。
【商品画像協力】
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ウェブアンケートを活用して、カラーリサーチを実施しています。匿名でご回答いただけますので、ご協力をお願いいたします。アンケートの結果は、今後の記事に反映させていただきます。
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