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真夏の物件見学の落とし穴!?

真夏にはあまり動きたくないものの、仕事や時間の都合で暑い盛りでも物件見学をするケースはあるでしょう。しかし、物件によっては見学の際に思わぬ落とし穴があるかもしれません。

執筆者:平野 雅之


物件探しや物件見学はなるべく気候のよいときに進めたいものですが、仕事の都合、あるいは子どもの休みの関係などで、真夏に動かざるを得ない人も多いでしょう。

しかし、うだるような暑さの日に物件を見学することはなかなか大変で、そこには思わぬ落とし穴があるかもしれません。

冷房の効いた新築物件のモデルルームならいざ知らず、中古、それもすでに空家となっている物件を見学(内見)するときには、部屋に入ってすぐに冷房のスイッチを入れたところで汗は吹き出すし、そもそもエアコン自体が付いていない物件や通電されていない物件もあります。

時間に余裕があるときには、営業担当者(または会社のスタッフ)がお客様より先にいったん現地へ行って、事前に冷房を入れたり、窓を全開にしておいたりすることもありますが、いつもそのようにできるとはかぎりません。

また、たとえ部屋のなかを涼しくしておくことはできても、物件までの道路や空間を冷やしておくことは絶対に無理です。

そのようなときに自宅から物件まで、冷房の効いた不動産業者の車で送り迎えしてもらったら、相手のペースに引き込まれやすいだけでなく、周辺環境などの大事なポイントを見逃すことにもなりかねないでしょう。

「駅から物件までは自分の足で歩いてみるべき」「物件の周囲をくまなく歩いて環境や施設などをチェックするべき」というのは、真夏だからといって省略できるものではありません。

それに、あまり暑いと思考能力も低下します。物件のチェックも疎かになりがちなほか、最後の決断シーンでも安易に妥協しがちかもしれません。でも、「もうこれでいいや~」とばかりに、投げやりな気持ちで購入物件を決めることだけは避けたいものです。

真夏に物件見学をするなら、午前中の少し早い時間帯、あるいは夕方などにしたいものの、相手の都合もあって時間が自由に設定できないケースもあるでしょう。

物件見学とは別に朝夕の少し涼しい時間帯に物件周辺のチェックをしたり、駅から物件までの道のりを再度歩いてみたり、あるいは考える時間をあえて長めに取ったりすることも検討してみるべきです。


>> 平野雅之の不動産ミニコラム INDEX

(この記事は2006年9月公開の「不動産百考 vol.3」をもとに再構成したものです)


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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