凌という漢字を名前に使うのは良くない?

「凌」の漢字の成り立ちを知ると、本来悪い意味がないことが分かるでしょう

「凌」の漢字の成り立ちを知ると、本来悪い意味がないことが分かるでしょう

Q:  「困難を乗り越える」という意味で「凌」と名づけたいのですが、凌の字には良くない意味もあると聞きました。凌辱などの言葉のイメージも気になります。名付けに使っても大丈夫でしょうか?

A: 特に問題ありません。凌の左側の冫の部分は氷を意味します。右側の部分は、はじめは人と足を描いた絵と思われ、「立ち上がる」「高くなる」ということをあらわします。

稜(かど)、崚(山のみね)、綾(厚いししゅう)、陵(高い場所)、菱(とがった実をつけるヒシ)の字に含まれます。凌の字は、本来はとがった氷のカドのことで、「つき出す」「抜きんでる」という意味で使われてきました。

なお、ここにあげた字はみなリョウと読み、凌と綾はとくに名づけにはよく使われる人気の字です。ただし陵、稜などの字を名前に使う場合は、電話などでは説明しにくいことを覚悟して下さい。
 

凌という漢字の意味や成り立ちとは?

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 「凌」という字の成り立ち

名前に使う漢字というのは、辞典に書いてある意味ももちろん大事で、わざわざ良くない意味をもつ字を入れれば、本人が知ったときイヤな気分になるでしょう。

でも意味にこだわりすぎますと、理屈に走ってしまい、親の本音、好みというものが忘れられてしまうこともあります。また意味の良い字を入れたからといって、本人がその意味の通りの人になる、その意味の通りの生き方をする、というわけでもありません。もっと基本の大事なことは、親自身がその字を本当に気に入っているのか、納得できるのかということです。

また漢字の意味は、辞典を見ればわかる、という簡単なものではありません。たとえば辞典で凌の字をひけば、「しのぐ」「おかす」「こおり」「まさる」「はげしい」「のぼる」「ふるえおののく」「氷を保管する倉庫」、などの意味が書いてあります。

でもこれを見て、「悪い意味がある!」とあわてるのは早急です。これらの意味をすべて暗記したところで、凌の字がわかるわけではないのです。これらはいろいろな地域や時代に生まれた意味を並べているだけで、また「凌雲、凌辱、凌駕」など、他の漢字と組み合わされた時に新たに生まれた熟語の意味までのせている場合もあります。熟語で出た意味から、もとの凌の字の意味を想像すると逆思考になって間違えます。

初めに述べましたように、凌の右側の部分が、高いことを意味するのだとわかった時、初めて字の成り立ち、本当の意味がつかめるのです。そういう解説はなかなか探せませんが、とにかく巷を流れる話にはあまり振り回されないほうがいいでしょう。

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