キヨサキ流!市場が上げても下げても儲けるための5つの基本
皆さんこんにちは、ロバート・キヨサキです。お金と投資の勉強は進んでいますか? 前回はペーパーアセット(株式、債券、投資信託などの金融商品)投資と、金融情報筋でささやかれ始めた第2のサブプライム危機についてお話しました。今回は、金持ち父さんが私に教えてくれた、市場が上げても下げても儲けるための投資の5つの基本のそれぞれについて、もう少しくわしくお伝えします。「暴落はいつか」ではなく、「暴落に備える」ことが重要
「第2のサブプライム危機なんて起こらないよ」と思っている方もおられるかもしれません。しかし私は、市場は暴落するものだということを知っています。そして、米国の連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン理事長がすでに、今の株式市場は過大評価されていると考えていることも知っています。重要なのは、市場がいつどんな状態になってもいいように日頃から備えておくことです。悲しいことに、大半の人はその準備ができていません。老後の資金で株式や投資信託を買って、値上がりすることをひたすら祈っています。これは貧乏になるための方程式に他なりません。だからこそ、「金持ちになるための方程式」をいま学ぶことが大事なのです。
市場が上げても下げても儲けるための投資の5ステップ
1.自分の投資ポジションを知る。あなたの老後の資金がどのように運用されているかご存知でしょうか。米国では、確定拠出年金(401k)という形で、個人の給料から自動的にお金が引き落とされて年金口座に入れられ、ファンドマネジャーによって運用されています。あなた自身の成功への第一歩は、「自分のお金が何に投資されているのかを知ること」です。当たり前のことなのですが、これができている人がほとんどいないのは残念なことです。
2.自分の投資パフォーマンスを知る。
自分のお金が何に投資されているかがわかったら、次に「その投資がその市場でどのような成績を上げると予想されるか」を知る必要があります。たとえば、FRBが金利の大幅引き上げを行えば、株式市場や債券市場は暴落するおそれがあります。問題は、それらの市場に人々の年金口座の資金の大部分が投資されていることです。
3.投資について教育を受ける。
そういう状況なので、いわゆる「専門家のアドバイス」を鵜呑みにして投資するのではなく、投資についてあなたが自分自身を教育することが重要になります。投資に関する知識を身に付ければ、市場がこの先どうなるのかを予測し、そうした事態に備えることができるようになります。市場がどんな状況になろうとも儲けたいと思うなら、「お金の働かせ方を理解する」必要があるのです。
4.リスクを下げるためにペアトレードを始める。
投資について自分を適切に教育することができれば、市場の先行きをある程度読めるようになり、自分が投資している資産のパフォーマンスやリスクの大きさがつかめるようになります。それができるようになれば、投資の最適化やリスクの最小化のための調整ができるようになります。そして市場が上げようが下げようが儲かる方法が「ペアトレード」なのです。
5.ペアトレードで投資する。
プロの投資家はいつも「ペアトレード」を行います。市場が上げたときに儲かるものを買うと同時に、その市場が下げたときに上がるものを買います。たとえば、株式や債券、投資信託などのペーパーアセットに重点的に投資する場合には、保険として貴金属やコモディティーを買っておくといったことです。不動産を買うなら、その保険となる対象にも投資します。具体的にはたくさんの組み合わせがあるので、それらを学ぶ必要がありますが、これは学ぶだけの価値があります。
すこし難しい話になったかもしれません。一度に理解できなくてもだいじょうぶです。今は、市場が上げたときだけでなく下げたときにも儲けられる方法があることと、その方法を学ぶことがあなたを金持ちへと導く道であることを理解しておいてください。
今あなたがお金をいくら持っているかは問題ではありません。あなた自身の将来のより良い経済状態のために、今あなたが何をするかが問題です。少しずつでいいので毎日続けることが大事です。お金について楽しく学びましょう!
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ロバート・キヨサキ氏
投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。
「金持ち父さん」日本オフィシャルサイト
http://www.richdad-jp.com/