子どもの疑問ポイントをばっちり押さえた『のりもの』
『のりもの』
多くの乗りもの好きから出てくる質問とその答えが、しかけになっているというのもポイントです。
たとえば、「電気機関車と蒸気機関車とディーゼル機関車ってどう違うの?」など、ことばだけで上手に説明するのは難しい事柄を、『のりもの』は、しかけとイラストで分かりやすく説明してくれます。
乗りものに限らず、特定の分野が本当に好きな子は、早い段階で小学生向けの図鑑を利用することも多いのですが、どうしても説明が難しすぎたり読めない文字があったりするという問題が出てきます。
「まどあけずかん」シリーズは、2歳から小学校低学年向けに作られているため、幼児が自分で読んで理解するのにちょうどいいレベルなのです。
乗りものに詳しくないというお母さんの、お子さんと一緒に乗りもの図鑑デビューにもおすすめです。
子どもも大人も夢中になれる図鑑を目指した「まどあけずかん」
「まどあけずかん」シリーズ、いかがでしたか?実は、最初にご紹介した3つのポイント、解説の分かりやすさ、しかけまどの楽しさ、エリックさんの英語がついていることのほかにも、「まどあけずかん」には特筆すべき点があります。
それは、担当編集者の方々の編集・子育て経験が随所に活かされている、ということ。
「まどあけずかん」を担当されたのは、小学館の幼児誌・学年誌の編集と子育ての経験のある3人の編集者の方。幼児からの素朴な質問にズバッと答えられる楽しいしかけと、ひと目で分かるビジュアル表現は、「親でもある編集者自身が、子どもと一緒になって読みたいと心から思える図鑑をつくりたい」という思いから生まれたのです。
そして、その思いを実現したのが、学習雑誌の編集で培われたノウハウ。内容の分かりやすさ、幼児がめくりやすい扉の設計などは、学習雑誌や付録づくりの経験が余すところなく活かされています。
多くの物事に興味を持つ幼児期。また、親子で図鑑で「遊ぶ」のは、子どもがまだ幼い時期ならではの楽しみでもあります。「まどあけずかん」は、幼児の知的好奇心を刺激しながら理解を助け、また親と子のひとときをより楽しくしてくれる図鑑です。
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