「感受性の強さ」はギフテッドの特徴のひとつ

ギフテッド感受性の強さ

良いことも悪いことも強烈に感じる「感受性の高さ」はギフテッドの特徴のひとつ

お友達が泣いていると自分も泣いてしまうなど、周りの人々の気持ちに感情移入しやすい。お友達への思い入れも強く、相手からの思いとの間に温度差がある。見るものや聞くものや触れるもの、また味や匂いなどを敏感に感じ取る。頭ごなしに叱られたり批判されると立ち直るのが難しい。緊張したり恐がったりしやすい。起こってもいないことを「でも、もし~」と考え不安でいっぱいになる。自分の失敗に厳しい。嬉しいことも悲しいことも強烈に感じる......。

こうした「感受性の強さ」は、「ギフテッド」がもつ特徴のひとつとされています。「ギフテッド」とは一体何なのでしょうか?どのような子供を指すのでしょうか?


ギフテッドとは?定義と審査方法

ギフテッドとは、「知性、創造性、芸術性、リーダシップ、または特定の学業分野などで並外れた能力を発揮したり、高度な潜在能力を持つ」子供や大人をいいます。

日本ではあまり馴染みのない「ギフテッド」という概念ですが、アメリカでは、96%の州でギフテッドの定義が決められ、ギフテットとされる子供達に対し、様々な形式での「ギフテッド教育」が施されています。

90%の州では、「IQテスト」「学力テスト」がギフテッドの審査方法として用いられ、それらのテストで上位約3-5%の結果を出した生徒を、「ギフテッド」と認定しています。

ギフテッドの「感受性の強さ」と、様々な面での「能力の高さ」は、隣合わせにあるととらえられています。つまり、様々なことをより強く感じるからこそ、より深く物事をプロセスし、より情熱を持って物事に取り組むため、結果的に、優れた成果へと繋がりやすいというわけです。そして「ギフテッド教育」とは、ギフテッドの子供達の能力を伸ばすと共に、時にギフテッドが社会的に困難を感じる「感受性の強さ」への対応も目指しています。

とはいえ、IQテストや学力テストのみで「ギフテッド教育」を受けられるかどうかを決めてしまっては、創造性や芸術性、またリーダーシップなどが秀でた生徒を見出すことが難しいとされています。

そこで、教師や心理学者による「観察」を、審査方法に取り入れる州もあります。30年近く前は、ギフテッドの審査として、もっぱらIQ数値のみが用いられていたのが、昨今では、より「多様な審査方法」が用いられるようになっていると報告されています。

また米国を始め、中国や韓国などアジア諸国やヨーロッパでも、ギフテッド教育がみられますが、ギフテッドについての世界的な定義や審査方法は定まっていないとされています。


ギフテッドの「感情的な強烈さ」はどのように表れる?

ギフテッドというと、世界中で最も共通して用いられるIQテストや学力テストなどの審査方法からも、「勉強がよくできる」といった「知性」が注目されがちです。それでも、多くのギフテッドの専門家が「ギフテッドの特徴」として言及するのが、冒頭の特徴に見られるような、「感情的な強烈さ(emotional intensity)」と呼ばれる「感受性の強さ」です。

「感情的な強烈さ」というと、嬉しい時は大はしゃぎし、悲しいときは打ちひしがれるといった「喜怒哀楽が激しいイメージ」が浮かぶかもしれません。それでも実は、様々な表れ方をすると分かっています。

>>>次のページでは、「感情的な強烈さ」の様々な表れ方と問題点、そして対応法についてみてみましょう。