ジレ復活か?素材・着こなしが異なるニットジレ
2010年ころのジレスタイル。当時はTシャツのうえにボタンを開けた状態でラフに着こなしていました。
2010年前後に流行った「ジレ」を覚えていますか?スリーピーススーツのベストをモチーフにしたアイテムです。当時、Tシャツの上にジレを羽織る着こなしが流行りましたが、今では着ている人をほとんど見掛けません。
ところが、最近素材・着こなしを変え「ニットジレ」として復活していたのです。当時とは異なる「ニットジレ」の使い方について解説していきます。
発端はビジネスファッションか?ニットジレのルーツ
秋冬のニットのバリエーションとして登場したニットジレ。スリーピーススーツのベスト型のニットセーターです。
ニットジレは、ボタンがついたベスト型のニットセーターです。カジュアルではなく、11~3月ウォームビズ期間に着るビジネスファッションのセーターとして、昨年あたりから見かける機会が増えました。そのバリエーションは秋冬のみならず、5~9月クールビズ期間に着るサマーニットタイプも登場しています。
麻などハリがある素材で織られた明るいジレはキザに見えるかもしれません。ところが、サマーニット特有の柔らかい素材感でつくったジレは、オフホワイト・ライトグレーなど明るい色であっても馴染みやすく清涼感が特徴です。
クールビズも今年で13年目!我々の想像以上にビジネスファッションのカジュアル化は進み、その産物として生まれたアイテムがニットジレだったのです。では、いったいどのように着こなすのでしょうか?
バーテンダースタイルとは?ニットジレの着こなし
スリーピーススーツのベスト型をしたサマーニット。明るい色であってもニット素材特有の柔らかい印象でキザに見えない。
以前流行したカジュアル発信のジレスタイルは、ボタンを開けてラフに着こなすものでした。一方、ビジネスファッションをルーツとするニットジレの着こなしは異なります。シャツインした襟シャツにボタンを留めて着こなす「バーテンダースタイル」なのです。
ワンポイントになるニットネクタイ・ウールネクタイなど、カジュアルでも通用するネクタイを絞めても良いでしょう。また、第一ボタンを開けたノーネクタイもこなれ感が生まれます。もちろん、ニットジレの上にサマージャケットを重ねることもできますし、ノージャケット・ノーネクタイのシャツスタイルにニットジレを合わせるだけで、クールビズの差別化を図れるのではないでしょうか?
ただし、ニットジレに合わせるシャツは長袖に限定されています。袖を簡略化したシャツにニットジレではチグハグな雰囲気になってしまうからです。取引先と会う場合を除き、ニットジレから覗くシャツ袖をたくしあげることで、こなれ感も生まれます!
週末に着こなすニットジレ
ダンガリーシャツとチノパンで合わせた週末のバーテンダースタイル。シャツ袖のたくし上げでこなれ感が生まれます。
ニットジレはカジュアルに近いビジネスアイテムだからこそ、週末のエレガントカジュアルによく合います。ダンガリーシャツに明るい色を合わせることで、リゾート感あるエレガントカジュアルが完成します!涼し気だけれども、大人っぽい雰囲気が特徴です。
また、LAセレブ的に同じ生地のジャケットとニットジレを合わせる恰好も素敵です!その場合、Vネックではなく丸首のTシャツで合わせましょう(ジレの鋭角とVネックTシャツの鋭角が重なることでバランスが良くないからです)。