子育て/子育てに役立つ最新心理学

子育て心理学を使った「ポジティブ育児」とは?

ポジティブ育児というと、音的に、「いい感じ♪」に響きますが、何をどうすると、「ポジティブ育児」なのでしょうか? 心理学を使った「ポジティブ育児」のポイントをお伝えしていきます。影響力の強いママの心を磨くことこそ、ポジティブ育児のカギ!

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

子育て心理学を使った「ポジティブ育児」……軸になるもの、中心人物

子育て心理学を使った「ポジティブ育児」

大切な家族の輪、そのカギを握るのはだれ?

筆者は、心理学をベースにした「ポジティブ育児メソッド」を使って、日々のカウンセリングやポジティブ育児研究所での「子育て心理検定」を実施しています。

そこで今日は、心理学を活用した「ポジティブ育児」が、もっとも大切にしている2つのものについてお伝えしていきます。
 
<目次>
 

それってポジティブ!? 外見からでは分からないことも

ポジティブ育児というと、どんな印象がありますか? 「ポジティブ」という言葉自体が、軽やかな響きなので、ポジティブ育児を実践しているママと言えば、
  • いつ見ても、笑顔を絶やさないママ
  • 朝早く起床し、スケジュールをきっちり完璧にこなすママ
  • 決してイヤな顔をせず、サービス精神旺盛なママ
  • 自分のことも子供のことも常に一生懸命にやるママ
などをイメージするかもしれません。

しかし、実際には、外側から見た印象だけでは、本当にポジティブかどうかは分からないことも多いものです。内面では、イライラしていたり、焦っていたり、疲労困憊していたりすることがよくあるからです。
 

ポジティブ育児は正しくやらないと、いずれ悪循環が…

「ポジティブに育児をしたい」とはだれもが願うもの。でも正しく理解せずにそのイメージだけをすくって取り入れると、どこかでひずみや矛盾が出てきてしまいます。

「ポジティブでいるなら、いつも笑顔でいなくちゃ」
「だから、私は叱らないで子供を育てる」
これでは、子供が社会に出たときに、打たれ弱い子になってしまいます。

「子供に尽くすことがポジティブ育児」
「だから、もっともっと頑張らなくちゃ」
これでは、ゴールがエンドレスなために、いくら頑張っても達成感が得られません。

ポジティブな育児は、正しくやらないと、ママにも、子供にも悪影響が及んでしまうのです。
 

日本の育児は、ママの心をもっと大事にしていくべき

育児の質というのは、外側からは見えにくいもの。ママの心がシャキッと健康だから「一生懸命」ならばいいのですが、心をすり減らして倒れる寸前まで自分を追い込んでしまう「一生懸命」では、言葉上の表現は同じでも、その質が違ってきてしまいます。

筆者が推奨しているポジティブ育児メソッドで大事にしているものの1つめ、それは、「ママの心」です。子供にもっとも影響力がある人物=母親、その心をおろそかにしては、いい育児はできません。ママの心が健康であることで、自ずと、子供たちにも良い影響を及ぼすことができるのです。

日本の育児は、根性論優勢型なので、「ママはヨレヨレになってでも、子育てに奔走すべきだ」的な発想がありますが、冷静に見れば、それがいずれ空回りを起こすことは明らかです。肝心なママの心をおろそかにしてしまうことで、子供に伝わるものもパワーダウンしたり、湾曲したりしかねないのです。
 

子育て心理学を使った「ポジティブ育児」の軸となるもの

子育て心理学の知識は、ママの心の元気度をチェックしたり、それに対し対策を講じたりするのに非常に役立ちます。ポジティブ育児メソッドでも、まずはママの心に働きかけ、それをベースに子供たちに心地よい風を届けていきます。

その軸になるのが、「プラス思考の法則」です。ポジティブ育児に欠かせない要素の2つめがこれです。ここ最近の心理学で、「ポジティブとは何か、ネガティブとは何か?」が研究されたことで、何をどうすることがポジティブなのかというのが理論的に分かってきました。それを育児に活用していきます。

ママがプラス思考の法則を学ぶ

ママのポジティブ度が上がり、ストレスが減る

ママが子供にポジティブなコミュニケーションをするようになる

ママとのおしゃべりを通して、子供がプラス思考発想を吸収する

親子の毎日が良いサイクルで回るようになる

こうやって、プラス思考の法則を軸に、ポジティブなサイクルが促進されます。影響力の強いママの心を磨くことこそ、ポジティブ育児のカギ! そこから子供たちへ、やがては家庭内の好循環へと派生していきます。

■ポジティブ育児研究所公式HP:http://pp-labo.org/


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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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