伸び、縮み、しわ、色落ち――4種類の残念Tシャツを回避!

Tシャツを着る機会が多くなる季節。同じTシャツ姿でも、型くずれや縮み、しわなどがあると、たちまち残念な印象になってしまいます。気になっている人も結構多いでしょう。ガイドなんて昔は、毎回Tシャツに仕上げアイロンをかけていたので、「めんどうな服だなぁ……」と思っていました。

でもTシャツに関する悩みのほとんどは、じつは洗濯のやり方ひとつでシャキッと解決可能だったんです! おかげでいまはアイロン不要のラク家事人生です。

ということで、失敗が多いケース別に、「どうして?」という原因をチェックしつつ対策を押さえましょう。お悩みの多い、残念な仕上がりのTシャツは主に以下の4つに分けられます。

  1. 襟ぐりが伸びている
  2. 全体的に型くずれしている。縮んで着られなくなることも
  3. しわが目立つ(そこがウリのデザインなら格好いいですけど!)
  4. 色落ちしすぎ
ふつうに洗濯、脱水した残念Tシャツ。ここから変身へ!

ふつうに洗濯、脱水した残念Tシャツ。ここから変身へ!


まずはココから! ガイド流・基本のTシャツ洗濯必勝法

失敗例の主な原因は共通しています。Tシャツのことを考えてあげていない洗濯法や収納をしているから。

それを踏まえた、ガイド流・基本のTシャツ洗濯必勝法をご紹介しましょう。
  • 裏返して洗濯する
  • 脱水後はすぐ取り出してテーブルで手アイロンしてたたむ
  • たたんだ状態で置いておき、他のものを干した最後に干す
  • 干す時はシャツに合った干し方を
  • 収納はシャツに合ったたたみ方を
いかがですか? これを実践するだけで、Tシャツを洗濯する際の悩みはかなり解消できるはず。 

それでは続いて、伸び・縮み・しわ・色落ち――といったトラブル別の対策も見ていきましょう!


Tシャツ洗濯のトラブル1:襟・首まわりが伸びてしまった

Tシャツは“編み物”ですから、基本的に首まわりは伸びやすいのがふつう。だからと言って、何も対策をしないのはダメ。たとえば、襟が伸びやすいタイプのTシャツかどうかを見分けることができれば、洗濯をする際の扱い方も変わってくるでしょう。

写真と合わせて、具体的に伸びやすいTシャツと、伸びにくいTシャツの違いを見てみましょう。

▼こちらのTシャツは伸びやすいタイプ。襟はどちらかというと薄い生地になっているのが特徴です。
伸びやすいデザインの襟ぐり

伸びやすい生地、デザインの襟ぐり


▼一方、下の写真は、襟が型くずれしにくいタイプ。襟部分が輪のような二重デザインになっており、生地も厚手のものが使われています。
型崩れしにくいデザイン

襟が型くずれしにくいデザイン


▼肩の内側にヒモがついたタイプもあります。ヒモ部分を下写真のようにハンガーの軸にひっかけて干すことで、襟ぐりののびや型くずれを防いでくれます。ちなみにこのヒモ、着用時には内側に隠れるので、見た目も問題ありません。
内側にヒモがついたタイプ

内側にヒモがついたタイプ


洗濯をする前に襟部分をチェックして、伸びそうなタイプであれば丁寧な扱いを心掛けるようにしましょう。そのうえで、以下の対策を徹底すれば完璧です!

■対策1:脱水後に手アイロンをかける
脱水後のTシャツをテーブルなどの平たい所に置いて、手で襟・首まわりを整えたら、アイロンのようにシャツのしわを伸ばします。そしてしばらく(15分以上がおすすめ)放置。たったこれだけで、びっくりするくらいキレイに仕上がりますよ。
シャツたたみ

手で襟の伸びをもとに戻したり、他の伸びやしわをアイロンのように伸ばします


■対策2:干し方を“襟伸び防止対応”にする
ふつうのハンガーは肩のラインが斜めに下がっていて、首まわりにシャツの全重量がかかってしまい、それが伸びの原因となります。しかし、下の画像(写真、左側)のように肩がまっすぐに近い(できればアームも長い)ハンガーを使えばそれは解決!

ガイドの家では伸びた襟のTシャツもこの“トレーナー用ハンガー”で復活できました。こういったハンガーがなければ、物干し竿に袖を通して干すのも◯です。
襟に負担のかからない干し方2つ

襟に負担のかからない干し方2つ。アームがまっすぐに近く袖まで持ちあがるタイプ(左)や、逆さ干し(右)なら、襟がきれいに仕上がります


袖を通すのは面倒だなぁという場合は、物干し竿に“逆さ干し”(上写真、右側)にすればOK。バンザイ状態になるのでシャツの襟が横広がりにならないうえ、脇も乾きやすく、胸まわりもシャツの重みでシャキッと伸びる、一石三鳥の干し方です!


Tシャツ洗濯のトラブル2:全体的な型くずれ、縮み

綿麻などの天然素材、水に弱いレーヨンなど再生繊維と呼ばれるもの、“ウォッシャブル”に加工されたものやシルク――これらはどれも、洗濯や脱水の時に型くずれしやすいです。最近は繊維のせいだけでなく、製造方法がよくないため、斜めによじれてしまうものも多いようです。

一方で「化学繊維なら大丈夫!」というわけにもいきません。ウレタンやナイロンなどは熱に弱く、高温のお湯や乾燥機にかけてしまうと型くずれしたり、縮んだりしてしまいます。これらは伸縮するTシャツやソックス、形態安定加工のワイシャツにもよく使われています。

でも、そんなトラブルも洗濯時のちょっとしたひと手間で防ぐことができます。対策を見ていきましょう!
よじれて首が伸びてシワシワの悲劇的な日常

よじれて首が伸びてシワシワの悲劇的なTシャツ。でも大丈夫!


■型くずれ、縮みの対策
型くずれ、縮みやすいTシャツを洗うときは、以下の4点を注意して洗濯するようにしましょう。

  1. 洗濯絵表示を必ずチェック。弱点がある服には、必ず「水洗い×」「手洗い」「高温×」などの絵表示が印刷されています。
  2. 大切なTシャツは高温のお湯で洗濯したり乾燥機にかけたりしない。どれがとくに型くずれしやすいのか、ぱっと見でわからないこともありますから。
  3. 洗濯ネットに畳んで入れて洗濯する。ほかのものとからまることで型くずれするのは定番のパターンです。
  4. “手アイロン”とやさしい引っ張り。脱水後、干す前に平らな所に開いて置いて「伸ばし」のひと手間を。タテ、ヨコ。そして肩や脇、裾の縫い目を持ってやさしく引っ張ると、型くずれと縮みがかなり矯正できます。
縫い目を押さえてタテ、ヨコ、ナナメにひっぱり、襟を元の形に戻すように押さえて、シワを伸ばす。手アイロンは慣れれば簡単!

縫い目を押さえてタテ、ヨコ、ナナメにひっぱり、襟を元の形に戻すように押さえて、しわを伸ばす。手アイロンは慣れれば簡単!


なお、一部で裏ワザとしてリンスなどを使って戻す方法も紹介されていることもありますが、生地との相性などをよく考えて試したほうがいいでしょう。


Tシャツ洗濯のトラブル3:仕上がりがシワシワ、ヨレヨレ

シワシワ対策は意外とカンタン。「襟・首まわりの伸び対策」で紹介した洗濯方法&干し方に加えて、収納方法に気をつけるだけで完了です。

■対策1:
手アイロン後は15分以上の放置を!
「襟・首まわりの伸び対策」と同じですが、手アイロンのあとは15分以上放置しておくと効果が高まります。時間がもったいないと感じる方は、「他の洗濯物を干しているあいだに放置して、最後に干す」と考えればストレスないですよ。

とくに綿素材は濡れているときに型くずれ――つまり生地が伸縮しやすくなります。これを逆手にとって、時間を使ってきれいに仕上げるのです。これは長年日本で実践されてきたおばあちゃんの知恵。ぜひ復活させたいものなのです。
たたまれたシャツ

手アイロン後のシャツはしばらく放置。シャツがたくさんあるなら上に重ねてたたんでいけば、下のシャツはアイロン!?がさらにかかってきれいに!


■対策2:Tシャツの収納、畳み方とハンガーへのかけ方は?
Tシャツを「畳んでしまう派」の人は、前身頃にしわがつかない畳み方にしましょう。また、最後に収納する引出しやボックスの高さより少し短めに折り畳み、タテに並べて収納をします。

ヨコに重ねると、下のものを取り出す時に乱れて、せっかくの手間暇が水の泡に! なお、畳み方は「Tシャツを5秒でショップ風にたたむ方法」もご参考にどうぞ!

「ハンガーにかける派」の人は、滑り止め加工があるハンガーを使いましょう。ただし、肩の部分が斜めになっているものはNG。肩に厚みがあり、いかり肩風のもの」で、なおかつ肩幅がTシャツと同じくらいのもの……があればベストです。もし、Tシャツの肩部分にヒモが付いているなら、そこにかけるのもお忘れなく。
記事の冒頭で紹介したくしゃくしゃTシャツも、こうなりました!

記事の冒頭で紹介したくしゃくしゃTシャツも、こうなりました!



Tシャツ洗濯のトラブル4:色落ちしすぎ

色落ちしやすいかどうかは、染色技術や染料などいくつかの要因があり、一概に言えません。高級なものでも色落ちしやすいTシャツもあります。

ではどうするか? すごーく大切なものは、クリーニング専門店に任せた方が無難です。もし「リーズナブルだったから自宅で洗いたい!」といったことであれば、以下の方法を試してみてください。ただし、先に述べたとおり色落ちの原因はコレと断定しづらいので、もし自分で洗う場合は自己責任でお願いします。

■Tシャツの色落ち対策
  • 必ず裏返しにする(表が汚れている場合は要・部分洗い)
  • 目の細かいネットに入れる(色落ちとともに他からの色移りを防ぐ)
  • 陰干しする(紫外線で色褪せるので)
  • 黒っぽいもの、白いもの、淡い色、濃い色など、洗濯物を色分けする。白いTシャツは、タオルやワイシャツなど、白い衣類ばかり集めて洗い続けている場合と、そうでない場合で色の状態差は歴然です

以上、Tシャツの洗濯にまつわる4つのトラブルと対策をご紹介しました。しっかりケアして、今年はシュッとしたTシャツで気持ちよく自信をもって過ごしましょう!

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。