Tシャツのシワ、伸び、縮み、色落ちの残念あるあるを回避する方法
ふつうに洗濯、脱水した残念Tシャツ。ここから変身へ!T
- Tシャツ洗濯・トラブル回避のガイド流基本ポイント5つ!
- Tシャツ洗濯のトラブル1:襟・首まわりが伸びてしまった
- Tシャツ洗濯のトラブル2:全体的な型くずれ、縮み
- Tシャツ洗濯のトラブル3:仕上がりがしわしわ、ヨレヨレ
- Tシャツ洗濯のトラブル4:色落ちしすぎ
Tシャツを着る機会が多くなる季節。同じTシャツ姿でも、型くずれや縮み、しわなどがあると、たちまち残念な印象になってしまいます。気になっている人も結構多いでしょう。ガイドなんて昔は、毎回Tシャツに仕上げアイロンをかけていたので、「めんどうな服だなぁ……」と思っていました。
でもTシャツに関する悩みのほとんどは、実は洗濯のやり方1つで、シャキッと解決可能だったんです! おかげでいまはアイロン不要のラク家事人生です。
ということで、失敗が多いケース別に、「どうして?」という原因をチェックしつつ対策を押さえましょう。お悩みの多い、残念な仕上がりのTシャツは主に以下の4つに分けられます。
- 襟ぐりが伸びている
- 全体的に型くずれしている。縮んで着られなくなることも
- しわが目立つ(そこがウリのデザインなら格好いいですけど!)
- 色落ちしすぎ
Tシャツ洗濯・トラブル回避のガイド流基本ポイント5つ!
Tシャツにまつわる悩みの主な原因は共通しています。Tシャツのことを考えてあげていない洗濯法や収納をしているから。それを踏まえた、ガイド流・基本のTシャツ洗濯必勝法をご紹介しましょう。- 裏返して洗濯する
- 脱水後はすぐ取り出し、テーブルで手アイロンでしわ伸ばししてからたたむ
- たたんだ状態で置いておき、他のものを干した最後に干す
- 干す時はシャツに合った干し方をする
- 収納はシャツに合ったたたみ方をする
いかがですか? これを実践するだけで、Tシャツを洗濯する際の悩みはかなり解消できるはず。
それでは続いて、伸び・縮み・しわ・色落ち――といったトラブル別の対策も見ていきましょう!
Tシャツ洗濯のトラブル1:襟・首まわりが伸びてしまった
Tシャツは“編み物”ですから、基本的に首まわりは伸びやすいのが普通。だからといって、何も対策をしないのはダメ。たとえば、襟が伸びやすいタイプのTシャツかどうかを見分けることができれば、洗濯をする際の扱い方も変わってくるでしょう。写真と合わせて、具体的に伸びやすいTシャツと、伸びにくいTシャツの違いを見てみましょう。
▼こちらのTシャツは伸びやすいタイプ。襟はどちらかというと薄い生地になっているのが特徴です。
伸びやすい生地、デザインの襟ぐり
▼一方、下の写真は、襟が型くずれしにくいタイプ。襟部分が輪のような二重デザインになっており、生地も厚手のものが使われています。
襟が型くずれしにくいデザイン
▼肩の内側にヒモがついたタイプもあります。ヒモ部分を下写真のようにハンガーの軸にひっかけて干すことで、襟ぐりののびや型くずれを防いでくれます。ちなみにこのヒモ、着用時には内側に隠れるので、見た目も問題ありません。
内側にヒモがついたタイプ
■対策1:脱水後に手アイロンでしわ伸ばし
手で襟の伸びをもとに戻したり、他の伸びやしわをアイロンのように伸ばします
■対策2:干し方を“襟伸び防止対応”にする
襟に負担のかからないTシャツの干し方2つ。アームがまっすぐに近く袖まで持ちあがるタイプ(左)や、逆さ干し(右)なら、襟がキレイに仕上がります
ガイドの家では伸びた襟のTシャツもこの“トレーナー用ハンガー”で復活できました。こういったハンガーがなければ、物干し竿に袖を通して干すのも◯です。
袖を通すのは面倒だなぁという場合は、物干し竿に“逆さ干し”(上写真、右側)にすればOK。バンザイ状態になるのでシャツの襟が横広がりにならないうえ、脇も乾きやすく、胸まわりもシャツの重みでシャキッと伸びる、一石三鳥の干し方です!
Tシャツ洗濯のトラブル2:全体的な型くずれ、縮み
よじれて首が伸びてしわしわの悲劇的なTシャツ。でも大丈夫!
一方で「化学繊維なら大丈夫!」というわけにもいきません。ウレタンやナイロンなどは熱に弱く、高温のお湯や乾燥機にかけてしまうと型くずれしたり、縮んだりしてしまいます。これらは伸縮するTシャツやソックス、形態安定加工のワイシャツにもよく使われています。
でも、そんなトラブルも洗濯時のちょっとしたひと手間で防ぐことができます。対策を見ていきましょう!
■型くずれ、縮みの対策
縫い目を押さえてタテ、ヨコ、ナナメにひっぱり、襟を元の形に戻すように押さえて、しわ伸ばし。手アイロンは慣れれば簡単!
- 洗濯絵表示を必ずチェック。弱点がある服には、必ず「水洗い×」「手洗い」「高温×」などの絵表示が印刷されています。
- 大切なTシャツは高温のお湯で洗濯したり乾燥機にかけたりしない。どれがとくに型くずれしやすいのか、ぱっと見でわからないこともありますから。
- 洗濯ネットに畳んで入れて洗濯する。ほかのものとからまることで型くずれするのは定番のパターンです。
- “手アイロン”とやさしい引っ張り。脱水後、干す前に平らな所に開いて置いて「しわ伸ばし」のひと手間を。タテ、ヨコ。そして肩や脇、裾の縫い目を持ってやさしく引っ張ると、型くずれと縮みがかなり矯正できます。
なお、一部で裏ワザとしてリンスなどを使って戻す方法も紹介されていることもありますが、生地との相性などをよく考えて試したほうがいいでしょう。
Tシャツ洗濯のトラブル3:仕上がりがしわしわ、ヨレヨレ
しわしわ対策は意外と簡単。「襟・首まわりの伸び対策」で紹介した洗濯方法&干し方に加えて、収納方法に気をつけるだけで完了です。■対策1:手アイロン後は15分以上の放置を!
手アイロン後のシャツはしばらく放置。シャツがたくさんあるなら上に重ねてたたんでいけば、下のシャツはアイロン!?がさらにかかって、しわなくキレイに!
とくに綿素材は濡れているときに型くずれ――つまり生地が伸縮しやすくなります。これを逆手にとって、時間を使ってキレイに仕上げるのです。これは長年日本で実践されてきたおばあちゃんの知恵。ぜひ復活させたいものなのです。
■対策2:Tシャツの収納、たたみ方とハンガーへのかけ方は?
Tシャツを「たたんでしまう派」の人は、前身頃にしわがつかないたたみ方にしましょう。また、最後に収納する引出しやボックスの高さより少し短めに折りたたみ、タテに並べて収納をします。
ヨコに重ねると、下のものを取り出す時に乱れて、せっかくの手間暇が水の泡に! なお、たたみ方は「Tシャツを5秒でショップ風にたたむ方法」もご参考にどうぞ!
「ハンガーにかける派」の人は、滑り止め加工があるハンガーを使いましょう。ただし、肩の部分が斜めになっているものはNG。肩に厚みがあり、いかり肩風のもので、なおかつ肩幅がTシャツと同じくらいのもの……があればベストです。もし、Tシャツの肩部分にヒモが付いているなら、そこにかけるのもお忘れなく。
記事の冒頭で紹介したしわしわTシャツも、こんなにキレイになりました!
Tシャツ洗濯のトラブル4:色落ちしすぎ
色落ちしやすいかどうかは、染色技術や染料などいくつかの要因があり、一概に言えません。高級なものでも色落ちしやすいTシャツもあります。ではどうするか? すごーく大切なものは、クリーニング専門店に任せた方が無難です。もし「リーズナブルだったから自宅で洗いたい!」といったことであれば、以下の方法を試してみてください。ただし、先に述べたとおり色落ちの原因はコレと断定しづらいので、もし自分で洗う場合は自己責任でお願いします。
■Tシャツの色落ち対策
- 必ず裏返しにする(表が汚れている場合は要・部分洗い)
- 目の細かいネットに入れる(色落ちとともに他からの色移りを防ぐ)
- 陰干しする(紫外線で色褪せるので)
- 黒っぽいもの、白いもの、淡い色、濃い色など、洗濯物を色分けする。白いTシャツは、タオルやワイシャツなど、白い衣類ばかり集めて洗い続けている場合と、そうでない場合で色の状態差は歴然です
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