早婚のメリットとは?「クリスマスケーキになってはいけない」時代
早婚のメリットとは?
私自身は、大学を卒業してすぐに当時交際していた人と結婚し、今年結婚37年目を迎えました。子どもに恵まれ、独立した35歳と31歳の息子がいます。
ですが、私が結婚をしたのは、「女性はクリスマスケーキになるな」と言われていた時代です。
クリスマスケーキは25日の夜には半額セールになり、翌日にはもう売れません。女性もそれと同じで、25歳が結婚ギリギリのライン、26歳になると難しいという意味で使われた言葉です。そのため、大学に入った時点で親や親戚縁者から「大学に行くということは22歳で卒業するということ。25歳までに結婚しようとしたら3年しかない。この間に相手を探さないといけない、学生時代に見つけなくてはならない、“オールドミス”になるな!」とプレッシャーをかけられたものです。ちなみにこの当時のオールドミスは30歳を過ぎた人のことで、当然ながらこの言葉も、今は「死語」になっています。
時代が変わった今は、「クリスマスケーキ」理論ももうありませんし、むしろ結婚をしない選択をする人もたくさんいます。結婚ばかりが人生ではないので、それはそれで個人の考えかもしれません。
ガイドは大学で講義をすることもありますが、30代40代でも未婚の男女が増えて晩婚化が叫ばれる一方で、20代前半や10代後半の若い女性ほど、結婚願望が強くなっているようにも思います。
結婚カウンセラーとして伝えたいこと、知っておいてほしいこともたくさんあります。
1.女性には結婚・出産には年齢の賞味期限がある
1つ目は結婚には年齢の賞味期限があるということです。実は、結婚相談所に来る方の97%は子どもを望んでいます。その気持ちは男性よりも女性の方が強い傾向があり、母になって子どもを育てたいと考えている方がとても多いのです。
でも、女性も仕事をする社会では、キャリアを積む時期と婚活の時期が重なり、なかなかうまくいかないこともあります。そうしている内に時間がたち、妊娠・出産が難しくなってしまうというケースも少なくないのです。
最近では、20歳くらいの時の若い卵子を採取して冷凍しておき、40代半ばになって仕事が一段落したら妊娠、出産をしようと考えている人もいます。
でも、こういったケースは非常に稀です。理由としては、維持費の問題があります。通常の医療とは違うので、かなりのお金がかかってしまいますし、まだまだこの先どうなっていくのかわからない不安定な面もあります。
それにより、男性の理解を得られるかという心配もあります。まだまだ一般的ではないので情報も少なく、本当に大丈夫なのか?と思う男性は多いでしょう。そういった壁を乗り越えていく覚悟をすれば妊娠出産のタイミングはある程度幅が出てきますが、一方でそれができる女性がどれだけいるのかというと、今の時点では決して多くないのでは?と感じます。
2.キャリアは先延ばしにするメリット
人生の中で結婚・出産を先にするか、それともキャリアを優先するか。しっかり人生設計をしよう。
たとえば、新卒のときには数年間働き、20代のうちに結婚、妊娠出産が比較的スムーズにいきやすい20代後半~30歳までに子どもを産み、子育てをした後で社会復帰をしてキャリアを積むという流れです。
30歳までに子どもを持てば、子どもにお金がかかるのは50歳を少し超えるまでになります。その後は、自分たちの老後の資金を作る時間になるので、それなりのお金が貯まっていくと思います。早い段階で結婚をして子どもを持つことは、その後の養育費やローンなどの問題もクリアしやすくなる点がメリットとなります。
逆に、40代で結婚・出産を考えた場合はどうでしょうか?
子どもが大学に進学するときには、自分も60歳近くになっています。その頃には給料も上がっているから子どもの学費は大丈夫、と思うかもしれませんが、自分の老後のお金はどうでしょう。子供を作る前提で20代のうちからコツコツと貯金し続けていればよいかもしれませんが、40代になってから学費と老後資金の両方を並行して、しかも短期間で作らないといけないとなると、かなり厳しいのが現実です。
人生の中で結婚・出産を先にするか、それともキャリアを優先するか。しっかり人生設計をしよう。
優先したいものは何か? 10代~20代から人生設計を
このように、早く結婚をして子どもを持つということは、肉体的な面と経済的な面の両方で非常にメリットがあります。もちろん、キャリアを優先するのも人生でしょう。でも、仕事、仕事といっているうちに望んでいた結婚出産がかなわなかったということになっては、いつか悔いが残るかもしれません。
それだけは避けてほしいからこそ、若い10代20代のうちから、結婚について考えてみてほしいと思っています。
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