名前に門構えの漢字を入れるのはNG?

門構えの漢字は、名付けに使わないほうがいい?

門構えの漢字は、名付けに使わないほうがいい?


Q: 閃(せん)という字を子供の名前に使いたいと考えているのですが、「門構えの字は二つに割れるから名付けに良くない」「僧侶が使用する字だからいけない」という意見を耳にしました。一般庶民は門構えの字を名前に使わないほうがいいのででしょうか?

A: 特に問題ありません。閃は門と人を合わせた字で、門の向こう側を歩く人がチラッと見えることから、短い時間を意味しますが、門構えの字は名前に使われることは少なく、また閃の字は、電話などで人に説明しにくいかも知れません。しかしそれ以前に、名前の文字は基本的に「自分の好みで選ぶもの」なので、周囲にしゃべって素人の意見に惑わされることに注意しなくてはなりません。
 

その昔、門は家のシンボルだった

門の字や門構えはもともと僧侶とは関係ありませんが、ただ昔から門というのは家屋とか家の流れをあらわすシンボルのように思われてきたのは事実で、門構えが立派であれば誰もが豪邸に住む由緒ある人物を連想したわけです。

それは権門、名門、門閥などの言葉にもなっています。とくに各と合わせた「閣」の字は、どっしりと重みのある建物のことで、高閣、楼閣、閣下、内閣、閣議、などはいずれも立派な建造物やその中での役職を表す言葉であり、仮設のテントの中で閣議決定などということはあり得ないわけです。

 

門はコミュニケーションも表す

門は最初は2枚の戸を描いた絵で、「出入り口」「出入りする」という意味です。開(カイ)の字は門をあけて左右にそろえて止めることです。門をしめるときは内側に棒を固定しますが、固定の仕方がいろいろありますので、それが関(カン)、閉(ヘイ)、閑(カン)などの字になりました。

関所は門をしめてやたらに人を通さない所であり、閑は門をしめて「のんびりするけどヒマだなあ」といった雰囲気をあらわします。ただし今ではドアや取っ手、バルブなどに書く文字は必ず「開」「閉」の字が使われます。「閑」や「関」の字では誰にも意味がわからず、事故につながりかねません。

間の字の日の部分はもとは「月」であり、月が見えているあいだ、という意味でした。この字は日本では時間や距離の取り方を意味するようになり、「間に合う」「間がぬける」「間違い」「間が悪い」「間をおく」などと日常生活でたくさん使われてきました。

また門は中と外を行き来することから、コミュニケーションを表す字でもあります。日本語の言葉に比べて漢字の数は多いので、同じ日本語でも漢字が何種類もあったりしますが、たとえば同じ「きく」でも、自然にきこえるのが「聞」、説明を求めるのが「問」、黙って話をきくのが「聴」です。そして学問というと、今では学校で黙って講義を聴くことのように思われますが、もとは「問いを学ぶ」、つまり自分から疑問を伝えて教えてもらうことであって、コミュニケーションをあらわす言葉なのです。

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