ご当地自慢がたくさんのフォルムカード
もしご当地フォルムカードをご存じであれば、かなり郵便局を使いこなしている方かもしれません。ご当地フォルムカードとは、日本各地の名産品や観光名所などをかたどった変形カード(税込185円)のことで、全国各地の郵便局で発売されています。ご当地フォルムカードの魅力はなんといっても、都道府県ごとのバラエティ豊かなイラストと、都道府県ごとの限定発売となっていることでしょう。実際に訪れたり、友だちのつてを使ったりと、収集にはかなり苦労しますが、1枚1枚と増えていくと愛着もひとしおです。ご当地フォルムカードのこだわり
ご当地フォルムカードは2009年9月に第1弾が発売されてから、毎年追加発行され、2016年7月までに第8弾の376種(一部のバージョンを除く)の発行を数えています。基本的に都道府県ごとの発行ですが、富士山が静岡県と山梨県で発売されるといった事例もあります。ご当地フォルムカードの存在感あるイラストは、ポスタルスクウェア株式会社(コクヨのグループ企業)のデザイナーが必ず現地取材をして作るのだとか。もし手にしたら、ぜひその細部へのこだわりを味わっていただきたいと思います。ご当地フォルムカードは未使用で集めるか、使って楽しむか
ご当地フォルムカードは収集の対象にもなっていて、一部のものはネットオークションなどでプレミアが付いています。迷うのが実際に郵便で使ってしまうか、未使用のまま保存しておくかということです。なかなか難しい問題ですが、やはりご当地で郵便として差し出したものはあとから入手するのが難しいため、筆者個人としては積極的に使って楽しむのがよいのではないかと考えています。ちなみに、これまで発行されたご当地フォルムカードは「公益財団法人日本郵趣協会」の公式ウェブサイトにも紹介されています。ご当地消印との組み合わせを楽しもう!
ご当地フォルムカードを旅先の思い出をメッセージにして送る際に、凝る人はどこの郵便局で差し出すか、どんな消印を押すのかまで吟味します。数年前に筆者は山梨に出かけた際、まず現地の郵便局で武田信玄のご当地フォルムカードを買いました。せっかくなので、武田氏の菩提寺・恵林寺に近い塩山郵便局を選び、塩山限定の消印(記念小型印)をもらって、家族に差し出しました。このようにフォルムカードの題材について歴史的な背景を調べたり、題材にピッタリな郵便局を探したりすると、旅先で得られる感慨もより深まると思います。
ご当地フォルムカードを送る際の注意点
注意したいのはご当地フォルムカードに貼る切手の料額です。ご当地フォルムカードには例外もありますが、幅170ミリ×高さ133ミリの大きさとなっていて、通常の郵便はがきよりも大判です。ポストカードという呼称がついているからといって、うっかり郵便はがき料金で送ってはいけません。定形外郵便(規格内)として120円の郵便料金がかかるので注意が必要です。