予約前に知っておきたい!宿を楽しむための3つの豆知識
旅館はビジネスホテルのように単純ではないところが良さではあるのですが、建物や利用法が複雑なところもあり、宿側も工夫をしながら伝わるようにはしているのですが、把握するのに少し時間がかかります。
後で、「それを知っていれば……」とならないように、覚えておいて欲しい共通の豆知識をご紹介しましょう。
その1:温泉好きは地下を選べ!
宿の館内には複数の浴場があることが多いですね。例えば、展望露天風呂と地下の大浴場。チェックイン後に入る温泉として、あなたはどちらを選びますか?また、どちらをお目当てに宿を予約しますか?もちろん正解不正解はないのですが、実は温泉好きのプライオリティーは地下にあるのです。
当たり前ですが、温泉は地中から湧きだしているので、空気に触れ時間が経つごとに劣化します。よって、最上階の展望露天風呂に注がれている湯は、素晴らしい景色と引き換えにその劣化は防げないということでもあるのです。
対して、地下の温泉浴場は、屋上の露天風呂と比較すると、湯船も古いし暗いし眺望もない……なんていうことはよくあります。ですが、湯口の湯を触って香りを嗅いでみてください! その違いに気づくことでしょう。
自家源泉を持っている宿でしたらば、なおのこと。その源泉が湧く位置まで把握できれば、どの湯船に新鮮で濃厚な温泉が注がれているか?の見当がつくかもしれません。
チェックインをして、日が沈む前には屋上の露天風呂を。寝る前の一風呂は、地下の濃厚な湯を肌に染み込ませるように。
また、男女入れ替えの浴場だった場合、景色のウリが夕日なのか朝日なのか、を判断してどの浴場に入るかを決める。そんな使い分けができるかと思います。
その2:部屋はエレベーター近くを避けるが吉
予約の際、お部屋のタイプは選んでも、その場所は旅館におまかせしていませんか? 体の不自由な方はエレベーターに近い方が便利ではあるのですが、個人でゆっくり過ごしたい方は予約時にエレベーターから離れた客室をリクエストしておくのが安全策かもしれません。その理由として、大きめの旅館の大切なお客様には、個人客と、宴会目的の団体客の2種類があるということです。
宿としては、なるべく個人のお客様と団体のお客様を別のフロアーにするのですが、満室に近い日には、一緒になってしまう場合があり、エレベーター付近は騒々しくなることでしょう。
よって、静かに過ごしたい場合は「エレベーターから遠くの部屋で」とリクエストしておけば、人の気配に悩まされるような状況を極力避けることができるのです。
その3:「ひとり旅」の宿選びは電話がマスト
「ひとり旅に出たい!」と思い立ち、宿のホームページを見てみるも「1人用のプランがない……」。予約しようとしても「2名からしか選択できない……」。そんな状態でも、あきらめないで! 電話をすれば、あら不思議。「お受けします」の回答が。
その理由として、団体旅行が減っている近年、1人分でも予約が入るのは宿にとってはありがたいこと。「ひとり旅」を受けている宿は増えています。しかしながら、あまり積極的ではない宿の理由はこうです。一泊二食制が根強く残る旅館では、1室あたりの人数を多く取ったほうが売上になるので、ホームページに表立っては謳わず、予約エンジン(検索)でも対応していない場合が少なからずあるのです。
料金増し、平日限定、など条件は各宿によって違いますが、ホームページだけで判断しないで電話をしてみることをおすすめします。
以上、様々なタイプの旅館で共通する一定の豆知識として、個性豊かな旅館を楽しんでもらいたいと思います。
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