海外の田舎町を旅していると、街中でたまに「一階が食堂や酒場で、その二階に投宿できるようになった宿屋」を見かけます。どことなく町の秘密が隠されているような「二階宿」です。
日本でも、かつて駅前食堂兼駅前旅館という宿がずいぶんありましたが、多くは専業のビジネスホテルに変わってしまいました。
しかし、今でも探せば残っているのです。「二階宿」。
現在残っている宿は、どれも「知る人ぞ知るちょっと小粋な隠れ宿」。
階下でちょっと一杯ひっかけて、階上に消えていく・・・
そんな粋な宿をブックマークしておきませんか。



【喫茶店の二階は、一日一組の町家宿】
町家別荘「こころ」 愛媛県内子町


明治の家並を残す町「内子」。
木蝋生産で財を成した下芳我家の豪邸(現在は蕎麦屋)の並びに、大正期に作られた町家作りの甘味喫茶「COCORO」があります。
ジャズが小さく流れる喫茶店は街歩きの観光客のお休み処としても有名なお店。
でも、その二階が一日一組の宿になっていることを知っている人は多くありません。
喫茶店の脇の狭い路地を入ると、そこが宿の玄関。
喫茶店で寛ぐお客さんをガラス戸越しに見ながら、階段箪笥の古い階段を階上に上ると、広々とした和室、そして畳の上にベッドが二台。
ここが、私専用の隠れ家スペース!
裏窓越しには中庭が広がる、まさに伝統的な町家建築です。
一階の中庭越しの通路を行くと、木の樽で造ったお風呂。
このお屋敷は、実は下芳我家の主の隠居屋敷という経歴を持つ、まさに隠れ宿。内子町を中心に2004年には「" target=_blank>町並博」が開催され、町も賑うことでしょう。
そんな内子で泊まりたい、秘密の二階宿です。