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満室の宿を予約する裏技テク~「4」と「月」を狙え!

ようやく取れた休みだし、泊まってみたいな、あの宿へ。宿のホームページを見てみたら、やっぱり満室……。人気の宿は、夏休み、お正月、週末はもちろん、平日まで予約がとれないことも。しかし、画面を眺めているだけでは何も変わりません! 満室の宿・人気宿の予約を取る裏技テクニックをご紹介していきましょう。

山田 祐子

執筆者:山田 祐子

旅館ガイド

満室の宿を予約するためのテクニック

狙っている宿、どうしても予約したい!

狙っている宿、どうしても予約したい!

ようやく取れた休みだし、泊まってみたいな、あの宿へ。宿のホームページを見てみたら、やっぱり満室……。人気の宿なら、夏休み、お正月、週末はもちろん、平日さえ予約がとれないこともありますね。でも、画面を眺めているだけでは何も変わりません。攻めましょう。満室の宿の予約を取る、人気の宿の予約を取るテクニックをご紹介していきましょう。


数字の「4」をねらえ!

― まず、14日前。
今まで無かった部屋が、なぜ14日前に生まれるのか? その理由は、宿泊日の約2週間前に客室のブロックが解除されるからです。

「ブロック」。聞きなれない言葉かもしれませんが、ある程度の客室数がある宿は、協定を結んだ旅行事業者へ一定期間で一定数の客室販売を委託しており、「ブロック」とはその一定の期間の状態を指します。そして、旅行事業者は、決められた期間中は客室を自由に販売することができますが、ある日付を過ぎると売れなかった部屋を宿に戻すことになります。この「ある日付」というのが、「手仕舞い日」と呼ばれる約14日前なのです。

なので、実際に客室は販売されていないのに、宿のホームページは満室にせざると得ない、という理解しがたい現象が起こったりするのです。

いまでは、OTA(オンラインエージェント)経由の予約が主流となっていますので、システムを利用しながら予約受注数と在庫客室は限りなく等しくなってはきてはいますが、最終的には人的な操作に頼るところもありますので、「14日前に宿へ電話をしてみる。」ことをおすすめします。

― つぎは、4日前。
満室だった宿も「4日前」になると空室が出る。答えは明快、3日前に取り消しをすると取消料がかかってくるからです。


宿側にとっては困り事でもあるのですが、スマホからパソコンから簡単に予約ができる昨今、複数の宿を直前まで仮押さえするお客様がいらっしゃるのも事実です。

宿の予約を取り消しすると、取消料がかかることをご存知かと思いますが、各宿には宿泊客との取引を成立させるための宿泊約款というものがあります。そのなかの「第18条:宿泊客の責任」の違約金として「○日前に○%の違約金が発生します。」と明記してあるのです。

その発生日時が3日前。各宿によって日数や料率は異なりますし、グループで泊まる時には別の設定がありますが、つまり、4日前に契約の解除をした場合は取消料が掛からないということになります。

子供の具合がよくない、仕事が入ってしまいそう、様々な事業で宿泊を取り消しされる方もいらっしゃいますから、無かった部屋が4日前になると生まれる、という事が起こるのです。

月曜日の午後はマジカルタイム

月曜日の午後も、無かった部屋が生まれるマジカルタイムです。それはなぜでしょう。

月曜日の午後は、一般の企業でしたら、目が回るように忙しい時間帯ですよね。宿は暇なんじゃないの? 確かに館内は週末と打って変わって静かです。しかしながら、宿の予約台帳がヒートアップするのは週明けの月曜日。一般的に、平日に忙しい皆さんは週末に旅行の予定を立てますよね。個人のみならず旅行事業者をはじめ会社関係からの予約の更新があるのも平日です。

また、規模の大小にもよりますが、大きな宿は、受注の権限をもった予約係を常駐させている場合が多いです。その予約係は、前出の旅行事業者や法人との窓口になりますので、平日に出勤していることが多いのです。つまり、月曜日の朝から午後は、客室数の出入りが激しくなり、色々と調整してみた結果、「空室が出る」ということもあるのです。



以上、予約を取るためのテクニックをご紹介しました。加えて、宿には様々な宿泊プランがあり、そのプランに該当する部屋を提供することが基本ですが、お客様の了承を得ながら、部屋タイプを変更することで予約がお取りできることもあり得ます。

ホームページを眺めているだけでは前に進みません。早々に諦めず「この宿に泊まりたい!」という気持ちをもって、宿へ電話をしてもらいたいと思います。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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