花粉症

【2018年版】スギ・ヒノキ花粉飛散予想と対策(2ページ目)

毎年恒例になっておりますが、2018年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測です。例年に比較して、または、昨年より花粉の量が多いのか少ないのかは、気になるところで、花粉症の人にとっては重要な情報です。今回も花粉量予想をチェックして、早めの対策を取りましょう。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

2018年の花粉症におすすめの対策方法

2018年は、全国的に例年並みですので、それなりに対策は必要で、早めの対策をしておいた方がよいでしょう。花粉症の症状は人によって異なるために、強く症状が出てしまう人こそ、本格的な花粉飛散シーズンの前に、自分にあった対策をとるようにしておきたものです。

2015年から保険診療で可能になった舌下免疫療法を既に受けている人にとっては、3年目になります。この治療を行う場合は飛散前に3ヵ月は行った方が望ましいとされていますので、今から開始することはできません。しかし、今年の症状がひどい時には、2018年の秋までには治療を始めたいものです。ただし、この舌下免疫療法は毎日続けないといけない治療ですし、取り扱っている医療機関が限られていますので、事前に問い合わせておきましょう。詳しくは「スギ花粉にも有効?ついに始まる花粉症の舌下免疫療法」をご覧ください。

毎回のことになりますが、花粉症対策は以下の3つのポイントに従って行うようにしましょう。つまり、体外、体内への侵入、体内の3つです。
 
  1. 身の回りに飛散する花粉量を減らす
  2. 花粉の体内への侵入を防ぐ
  3. 花粉症の症状の軽減

身の回りに飛散する花粉量を減らすためには、屋内、とりわけ自宅内の花粉量を減らす工夫が大切です。そのためには、いつも以上にマメに掃除することが有効です。できれば、人の動きのない朝に掃除をするのがよいでしょう。空中の花粉を減らすには、空気清浄機も1つの方法です。窓はあまり開けずに、アウターは花粉の付着しない素材がお勧めです。

花粉の体内への侵入を防ぐには、マスク、メガネは定石です。目や鼻に侵入した花粉を減らすには、生理食塩水で洗浄するのも1つの方法です。
マスク

花粉の体内の侵入を防ぐ定番はマスクです


花粉症の症状を早期に抑え、悪化を防ぐには、花粉が飛散する前または飛散開始直後にくしゃみ・鼻水に効く「抗ヒスタミン薬」や鼻づまりに効く「抗ロイコトリエン薬」を内服する初期療法がお勧めです。特に、眠気の少ない「抗ヒスタミン薬」は現在、市販されております。

また、体調が悪いと花粉症の症状は悪化しますので、普段から体調を整えておく必要があります。睡眠不足は花粉症を悪化させ、花粉症のために睡眠不足になります。

普段からバランスのとれた食事を規則正しく摂取し、規則正しい生活で十分な睡眠をとることです。

 
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます