花粉症

【2018年版】スギ・ヒノキ花粉飛散予想と対策

毎年恒例になっておりますが、2018年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測です。例年に比較して、または、昨年より花粉の量が多いのか少ないのかは、気になるところで、花粉症の人にとっては重要な情報です。今回も花粉量予想をチェックして、早めの対策を取りましょう。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

2018年スギ花粉飛散予想

スギ花粉飛散

今年もスギ花粉が気になる時期になりました

毎年恒例スギ・ヒノキ花粉の飛散予想。2018年の花粉飛散量はどうでしょうか?

気になる方も多いはず。そこで結論からご紹介します。

2018年の花粉飛散量は、全国的に昨年の2017年より多い傾向を示しています。特に、2017年と比較して、東日本では多くなると予測されています。例年と比べてもほぼ同じか少ない地域が多く、一部、例年よりやや多いようです。

2018年のスギ花粉の飛散量は、前年2017年の夏の天候とスギ花粉飛散量などを総合的に判断し、スギ花芽の発育と合わせて予想されています。

地域ごとに見てみると、前年比で50%程度と少ない地域から、190%の地域まであります。例年比で60%から110%とほぼ例年並みと言えます。
  • 北海道:スギ・ヒノキはありません(シラカンバはありますが、前年より少なく、例年より少ない)
  • 東北:前年より約190%で、例年並み
  • 関東:前年より約150%で、例年並み
  • 甲信:前年より約150%で、例年並み
  • 北陸:前年より約130%で、例年よりやや少ない
  • 東海:前年の約120%で、例年よりやや多い
  • 近畿:前年の約110%で、例年並み
  • 中国:前年の約90%で、例年よりやや少ない
  • 四国:前年の約150%で、例年よりやや少ない
  • 九州:前年の約70%で、例年並み
地域差はありますが、前年と比較すると、東日本では多い、西日本ではやや多く、例年と比較すると、東日本では例年並みで、西日本ではやや少ないと予想されています。

この予想の根拠にある2017年の夏の気候を見てみましょう。
 

2017年スギ花粉飛散量に影響する2016年夏の気候は?

スギの発育は夏の気候条件である最高気温・日照時間・降水量の影響を受けます。気温が高く、日照時間が多く、雨が少ないと、スギ花粉飛散数が多くなります。花粉飛散が多かった翌年の飛散量が少なくなる年を「裏年」、少なかった年の翌年に多くなる年を「表年」と言い、毎年交互になっていますが、最近は、表年、裏年での予想が難しくなっています。

それでは、2017年の夏の気候を見てみましょう。
  • 北海道:気温は平年並み、降水量は多く、日照時間は平年並み
  • 東北:気温は平年並み、降水量は多く、日照時間は平年並み
  • 関東:気温は高い、降水量は少ない、日照時間は平年並み
  • 甲信:気温は高い、降水量は少ない、日照時間は平年並み
  • 北陸:気温は平年並み、降水量はかなり多く、日照時間は多い
  • 東海:気温は高い、降水量は少ない、日照時間は多い
  • 近畿:気温は高い、降水量は平年並み、日照時間は多い
  • 中国:気温は高い、降水量は平年並み、日照時間は多い
  • 四国:気温は高い、降水量は平年並み、日照時間は多い
  • 九州:気温は高い、降水量は少ない、日照時間は多い
  •  
でした。

気温は、北日本は平年並みでしたが、東・西日本ともに高くなっていました。日照時間は、干菓子日本で平年並みで、西日本で多くなっていました。降水量ですが、北海道、東北に多く、それ以外は、平年並みか少ない状態でした。

つまり、2017年の夏の気候で判断すると、スギ花粉は東北で多い傾向がありました。

次のページでは、「2018年の花粉症におすすめの対策方法」を説明します。
 
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