子育て/子育てに役立つ最新心理学

「子供に手をあげそうになる……」と思うママはダメですか?

自分が子どもにしている関わりが「虐待かもしれない」と不安になる気持ちってありますよね。子供に手をあげそうになる……子育てにイライラするのは自然な反応。それを理解した上で「叩く」「怒鳴る」ではない関わりを見つけみましょう。

横山 知己

執筆者:横山 知己

子育てガイド

<目次>

子供に手をあげそうになる……こんな気持ちになるのは、私だけ?

子供に手をあげそうになる……

子どもに手をあげるのはNG。でもその気持ちわかります!

子どもが言うことを聞かなくて勢い余って押してしまう。大きな声で怒鳴ってしまう。そんな自分に対して「これは虐待かもしれない」と不安になること…ありませんか?これは子育中のママの多くが経験している気持ち。 あなただけではありません。

子どもはあなたの思い通りにはならない一人の人格を持った存在。自由奔放ですし、自己主張もします。子どもがどれだけ可愛くて大好きでも、 思い通りにならない状況にストレスを感じるのは自然な反応なのです。そんなあなたを、誰も責めたりしません。 だから、決して自分を「ダメなママ」だなんて思わないでください。
 

お子さんと同じくらいママも傷ついてる

あなたはお子さんを叩きたいと思っていますか?怒鳴りたいと思っていますか?答えはきっとNO。そう思っていないのにそうしてしまうからこそ、悩むし、苦しい。勢いに負けて子どもを押してしまった時、自分を責めるわけですよね。まずは、「子どもを叩きたくない」と思っている自分を認めてあげましょう。あなた自身の気持ちを無視するのではなく、 その衝動に心を痛めているということに気づく必要があります。
 

「虐待しないように」は逆効果!

多くのママは、お子さんに辛くあたってしまった後、「虐待しないように」と意識を向けます。でもこれは逆効果。自分の言葉で更に自分を追い詰めてしまい、プレッシャーがかかることでストレス度があがります。これでは、悪循環にまっしぐらです。ただでさえお子さんに辛くあたってしまい、あなた自身傷付いているわけですから、追い打ちをかける必要はありません。

とはいえ、イライラするのは自然な反応だったとしても、叩いたり怒鳴ったりするのは良くないこと。避けられる限り避けなければいけません。お子さんとあなた両者の為にも、「どんな風に関わりたいか」に意識を強く向けるようにしましょう。

冷静に伝えられるようになりたい、笑顔で関わりたい、優しい言葉をかけてあげたい。あなたが日頃、こんな風に関わりたいと感じていることを、イメージしてみてください。その上で、「叩く」「押す」「怒鳴る」に代わる関わりを、あなた自身の中で決められると良いですね。
 

瞬間的なイライラと上手く付き合う

子どもに対して手を上げそうな自分が怖いと感じた時、あなたはどうしていますか?この瞬間を乗り越える手段として、イライラを一旦保留にできる手札を持つのがお勧めです。

例えば、深呼吸をする、トイレに入って10数える、夕飯を考える、手を握ったり開いたりすることに集中する、お茶を一杯飲む、旦那さんやママ友に一言メッセージを送る。どんなことでも構いません。

お子さんに対してイライラする気持ちから、少しでも離れられればOK。あなたに合う方法を用意しておくことで、その瞬間気持ちを切り替えるのが楽になります。

それでももし、衝動がおさえられない時は、あなた一人で頑張るのに限界が来ているサイン。あなたが一番話しやすい人に助けを求めましょう。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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