手紙の書き方・文例

「お間違えないでしょうか」という表現が気になる理由

「お間違えないでしょうか」という表現が気になる人が多いようです。間違いがあってはいけないという配慮のつもりで使う表現でも、受け取り方によっては、何だか気になる言葉になってしまうこともあります。どこが気になると言われるのでしょうか。

井上 明美

執筆者:井上 明美

手紙の書き方ガイド

誰の間違い?「お間違えないでしょうか」 

「お間違えないでしょうか」という表現が気になる理由

配慮のつもりでも受け取り方によっては気になる言葉になることも

会話やメールで相手に確認するような場面で、時折耳にする言葉に次のような表現があります。

「以上でお間違えないでしょうか?」

よく使われている一方で、この言い回しが何だか気になるという人も多いようです。

では、なぜ気になるのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
 

「お」や「ご」はどんな時に使うのが正しい?

はじめに、「お間違え」から考えてみましょう。接頭語として付く「お」や「ご」は、言葉を丁寧にする働きをもちます。たとえば、「毎日お書きになるのですか」は、正しい表現で何の問題もありません。

これは「(先生は原稿や日記などを毎日)書くのか」というように、相手が「書く」という行為を「お書きになる」という尊敬語で表したものです。「先生のご本」というのも、先生の持ち物に対しての尊敬語です。

ですから、「私は毎日日記をお書きになっている、お書きしている」や「私のご本」とは言いませんね。もちろん、自分側の行為であっても、相手を高める意の謙譲語の「お」「ご」)もありますが、ここでは省略します。
 

「お間違えないでしょうか」は誰の確認?

問題の「~でお間違えないでしょうか」は、こちらが話した内容を相手が確認しているわけです。相手としては間違えてはいけないという配慮からと思われますが、間違えるかもしれないから確認したいのは相手ですね。

たとえば、次のような表現には不自然さは感じられません。
「お召し物など、お間違えのないようにご注意くださいませ」

こちらは、混雑している場などで、うっかりコートや履き物などを間違えるかもしれないというのは十分考えられることであるからです。

このように見ていきますと、「~でお間違えないでしょうか」というのは、自分の確認、復唱事項という点で引っかかるというのと、こう言われると私が言ったことに何か間違いがあるんじゃないか」と問われているようで、それらの点が気になると言われる理由と感じます。

これは、レストランなどで「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」が気になるというのと似ている感じがあります。

言う側は相手への配慮を表したつもりでも、言葉の使い方が不自然であったり問いただすような表現は、相手を不快にさせるおそれがあります。よく耳にする表現でも注意して用いたいものですね。

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