松本隆一の値引き生情報「希望額でなければ延期する…が有効!」

雑誌「月刊自家用車」で私が担当する「松本隆一の値引き生情報」に寄せられた読者からの値引き体験談をお届けするこの連載。

今回はトヨタ・クラウンの値引きを狙う神奈川県在住の40歳会社員・X氏からのレポートです。

トヨタ・クラウン

トヨタ・クラウン


クラウンにはフーガをぶつけていくのがセオリーです。とくに、日産側は相手がクラウンとわかると“値引きで勝負”に出てくるので「フーガを先行させてクラウンに揺さぶりをかける」という戦術が有効でしょう。また、このところ大幅な値引きを出しているメルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズを競合させるのもいいですね。

では、X氏からのレポートをどうぞ!

母と息子の連携プレーに拍手!店長を飛び越した常務決済

父のクラウンは平成25年式で車検を取ったばかりですが、DMに誘われて、ふらりと出向いたのが運の尽き。担当セールスさんと話が盛り上がり、一気に買い替えモードへ。

父が持ってきた見積もりを見た母が「下取り250万円は安すぎる!」と激怒。たしかに父のクラウンは日々マメに手入れをしているので状態は極上。しかも、車検を通してタイヤを交換しているのに、250万円とはあんまり。

すぐさま母と私は仕切り直しをすべくディーラーへ。なお、対象はハイブリッドアスリートSで、提示されている追い金(支払い総額)は260万円。

「追い金が高過ぎてこのままでは無理です」

X氏「値引き26万円もさほどではないし、なによりも下取り額が安過ぎます。買い取り店をあたってみましたが、どこももっと高値ですよ。車検も残っているし、タイヤも交換したばかりなので希望する金額にならないなら買い替えは延期します」

すぐに契約してもらえると思っていた担当セールスさんの表情がにわかに曇り出した。

担当セールス「ご希望の金額は?」

「追い金220万円です」

担当セールス「少々お待ちください」

奥から副店長さんが登場。

副店長「正直、X様のおっしゃっている金額は本社決裁でも無理です。今、常務に伺いを立ててますが、厳しい状況です」

「この5年でクラウン3台を買うことになるんですよ。総額は余裕で家がリフォームできる金額です。そちらが出せる最大の条件を出してください」

X氏「定年を過ぎてまだ現役で頑張ってる父を励ましてあげたいので、ぜひ協力してください」

しばらくして値引き35万円、下取り276万円で、追い金240万円を提示してきた。

副店長「クラウンでここまでやった例はありません」

X氏「あ、言い忘れてたんですけど、実は、父はグレードをJフロンティアに変更したいとのことです。専用マット入れて価格差は20万円なので、追い金は260万円でいいですね」

副店長「えっ、Jフロンティアですか……先日発売したばかりの特別仕様車なので、あまり値引きが出せないんです」

X氏「260万円で、OKなら判子を捺しますよ」

副店長「何とかします!」

最後端数もきっちりカットしてもらい、値引きは36万5654円になった。ちなみにJフロンティアの契約は神奈川県で第1号だったそうだ。

松本隆一の値引き採点 評価は5点満点で「5」

ということで、X氏からのレポートをお届けしましたが、私の値引き採点は5点満点で「5」です

X氏と母

今回は急な話で交渉の準備をする時間がない中でうまく条件を引き出せたと思います(X氏)


  • 車両本体価格 520万200円
  • トータル値引き 36.6万円(8%税込み)
  • 値引き率 6.6%

母上とX氏の息の合った攻撃に思わず快哉を叫んだ読者も多いでしょう。こういう買い替えでは「希望額でなければ延期する」というフレーズが大きな効果をあげます。また、土壇場のグレード変更も特筆できます。特別仕様車狙いには有効な戦術です。


さらに値引きについて知りたい方は「月刊自家用車アーカイブスforカーコン・マーケット」もチェック!

「月刊自家用車」(内外出版社)

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■こちらのコンテンツは「月刊自家用車」2017年1月号(内外出版社)内の記事を転載・一部改変したものです。

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