宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

花組トップ娘役・花乃まりあ―退団

花組トップ娘役・花乃まりあさんが、宝塚舞踊詩『雪華抄』、トラジェディ・アラベスク『金色の砂漠』の千秋楽(2017年2月5日(日)東京宝塚劇場)に宝塚歌劇団を退団しました。略歴や舞台歴をまとめるとともに、新人時代からの活躍を振り返ります。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

2017年2月5日(日) 、花組トップ娘役・花乃まりあさんが、宝塚舞踊詩『雪華抄』、トラジェディ・アラベスク『金色の砂漠』の千秋楽(東京宝塚劇場)に宝塚歌劇団を退団しました。

また同時に、冴華りおなさん(2008年入団)、桜花りなさん(2012年入団)も退団しました。

花乃まりあ 主な舞台歴

『Ernest in Love』

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

宙組時代
2012年『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』新人公演・ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ(本役・実咲凜音)*新公初ヒロイン
2013年『モンテ・クリスト伯』新人公演・メルセデス(本役・実咲凜音)*新公ヒロイン
2013年『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』ユリアン
2013年『the WILD Meets the WILD』エマ・トゥワイニング *バウ初ヒロイン
2013年『風と共に去りぬ』新人公演・スカーレット・オハラ(本役・朝夏まなと/七海ひろき)*新公ヒロイン
2014年『ロバート・キャパ 魂の記録』エンマ

花組時代
2014年『ベルサイユのばら―フェルゼンとマリーアントワネット編―』ロザリー/小公女
2014年『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』新人公演・エリザベート(本役・蘭乃はな)*新公ヒロイン

花組トップ娘役
2015年『Ernest in Love』グウェンドレン・フェアファックス
2015年『カリスタの海に抱かれて』アリシア・グランディー
2015年『ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―』マリー・アントワネット
2015年『新源氏物語』藤壺の女御
2016年『Ernest in Love』グウェンドレン
2016年『ME AND MY GIRL』サリー・スミス
2016年『仮面のロマネスク』メルトゥイユ夫人
2016年『金色の砂漠』タルハーミネ

新人時代

花乃まりあさんは、2010年、月組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』で、96期生として初舞台を踏みました。同期生に、雪組トップ娘役・咲妃みゆさん、星組トップ娘役・綺咲愛里さんらがいます。
愛称は「かのちゃん」。

初舞台後、花乃まりあさんは宙組に配属されます。
新人公演の初ヒロインは、研3の時の『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』のヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ。滑舌がよく、明るい響きの声。華やかで美しい容姿。期待の新進娘役と注目を浴びます。そして同作品の博多座公演では、少年役ユリアンに抜擢されました。

バウホール公演の初ヒロインを与えられたのは、『the WILD Meets the WILD』。新進娘役には珍しい、個性的でぶっ飛んだ女性、エマを、型にはまらず生き生きと好演。
2度目の新人公演ヒロインは『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ。荒れ果てたタラの場面での力強い演技をはじめ、勝気な中にも可愛さがあふれるチャーミングなスカーレットを演じました。

2014年、花組に組替え。
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』の新人公演では、タイトルロールのエリザベートで3度目のヒロインを。歌で表現する割合が多いこの作品において、歌詞をはっきりと聴かせられるのは何よりの強み。鏡の間のドレス姿は、息を飲む美しさでした。

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