大人になっても悩ましいニキビ痕
悩ましきニキビ痕
ニキビ痕は、大きく分けて「赤み」、「色素沈着」、「クレーター」、「しこり」の4種類に分類できます。詳細は、以前ご紹介した「ニキビ痕のタイプと対処法」の記事ををご確認いただければと思います。
本記事では、ニキビ痕の中でも特に治療が大変な「クレーター」の治療方法について紹介します。
ニキビ痕の「クレーター」とは?
悩ましきクレーター
クレーターの生じやすい範囲は、主にコメカミから頬全体にかけてです。
また、クレーターができるかどうかは、炎症のあるニキビができた範囲や、炎症の強さ、炎症を繰り返した回数などの要因が影響してきます。
「クレーター」の治療方法は?
さて、前述の通り、クレーターは4種類のニキビ痕の中でも、治療が大変な症状と言われています。まず、クレーターは一度できてしまうと自然に治ることがありません。改善を目指すのなら、医療機関での治療が必要になってきます。主な治療方法は以下のふたつです。1.メディカルピーリング
皮膚の細胞を病変と一緒に除去することで肌のターンオーバーを促し、健康な組織に置き換える治療方法です。使用する薬剤によって、ピーリングの深さを調整できます。【メリット】
・少ない刺激で治療ができるので、肌への負担も最小限に抑えられる
・ニキビの予防、治療、ニキビ痕の改善の3つの効果が期待できる
・いまニキビができていて困っているという人にもおすすめ
・痛みがない(種類により痛みを伴う場合もあります)
【デメリット】
・1回で得られる効果が少ない
2.CO2フラクショナルレーザー
「フラクショナルレーザー」とは、レーザーで皮膚に小さな穴を無数に開けることにより、皮膚の細胞分裂を活性化させる治療方法です。クレーターのある部分のみにしっかり点状照射をし、真皮にまで刺激を与えることで皮膚の再生が促されます。ダイナミックに肌の入れ替えができ、ホールを開けた周囲にハリのあるお肌がよみがえってきます。「CO2」はレーザーの種類のことで、炭酸ガスを使って皮膚を蒸散させ、病変を取っていく方法をいいます。
【メリット】
・得られる効果が高い
・傷あとが残りにくく、仕上がりもきれい
・大きな失敗につながりにくい
【デメリット】
・若干の痛みを伴う
・約1~2週間ダウンタイムがある
・3~4週間に1度、4~6回の施術が必要
「ダウンタイム」とは、施術から回復するまでの期間のことをさします。今回の場合は、3日間ほど薄いかさぶた状態になり、その後1~2週間ほど赤みが続きます。その後も、赤みが薄い茶色になりなかなかおさまらないこともありますが、時間が経てば消えていきます。
なので、施術をする際は、できるだけ連休中に行うなど配慮が必要です。
このようにダウンタイムは多少ありますが、それ以上の高い効果が期待できますので、ガイドはこちらの方法をおすすめしています。
実際の治療経過
ここで、実際に「CO2フラクショナルレーザー」の施術を受けた方(20代女性)の治療前と後の様子をご紹介します。右の写真をご覧ください。こめかみを中心に、クレーターが目立ちます。
右下の写真は2回治療後。全体的にボコボコとくぼみができていた肌がここまできれいになり、目立たなくなっているのがわかると思います。このように、非常に効果が高いので、しっかりと治してしまいたいという人には是非検討していただきたい治療です。
ガイドもニキビ痕のクレーターに対して積極的にCO2フラクショナルレーザー照射を行っています。受ける際のネックになるダウンタイムに関しては、なるべく最短最少で済むようアフターケアも行っています。
赤み、色素沈着が起こっても、必ず改善しますので、安心して治療を受けていただきたいです。仕上がりもナチュラルで、確実に効果が得られる治療なので、多くの方が満足されています。