コンビニグルメ/コンビニスイーツのトレンド

2017年のコンビニスイーツ最新動向&トレンド大予測!

コンビニスイーツの2017年のトレンドを探る、この時季の恒例企画!昨年はどんなスイーツが人気を集め、そして2017年はどうなるのか?コンビニ各社にインタビューを行ない、今年のコンビニスイーツの動向をまとめました。

笹木 理恵

執筆者:笹木 理恵

おうちグルメガイド

コンビニスイーツの2016年ヒットキーワードは4つ

まず最初に、2016年のコンビニスイーツ全体の流れを振り返ってみましょう。ヒットした商品に共通するキーワードとして、以下のような商品が注目を集めました。

・和洋折衷スイーツ
・コンビニ限定アイス
・低糖質スイーツ
・飲むスイーツ

ふわっとろくりぃむわらび

ティラミス味も!セブン‐イレブンのふわっとろくりぃむわらび

2016年にヒットしたコンビニスイーツとして真っ先にイメージされるのが、“和洋折衷スイーツ”です。セブン‐イレブンの「ふわっとろくりぃむわらび」をはじめ、どら焼きやお餅、あんみつといった定番の和菓子に、生クリームやチーズなど洋菓子の要素を組み合わせた新感覚のスイーツが次々と発売され、注目を集めました。

コンビニアイス

アイスもデザート化が進み、高級路線の商品が売れるように

そして、年々需要が高まっているジャンルとして2017年も期待されているのが、“コンビニ限定アイス”市場。一昔前までは、アイスは夏に売れる食べ物で、季節商品という位置づけでした。しかし昨今は、気候の変化や“冬アイス”の市場拡大にともない、通年売れる人気スイーツとしてアイスが急浮上。PB商品や、メーカーとのコラボ商品などコンビニ限定のアイスが多いことも消費者の購買意欲をかきたて、とくに200円以上の高級路線の商品が好調です。SNSなどで話題となった商品が発売直後に売り切れてしまうケースも多々ありました。

RIZAPスイーツ

RIZAP共同開発スイーツ。第一弾は、チーズケーキやコーヒーゼリー、スコーンなどが発売

また、一方で今後、さらに一般に浸透していくと考えられるのが“低糖質スイーツ”のジャンルです。健康志向の高まりから、糖質を抑えた食生活を送る人が増え、スイーツにも低糖質の商品が求められるようになりました。ファミリーマートとRIZAPがコラボした商品のヒットも、記憶に新しいと思います。

チルドカップ

パッケージもキュート!ミニストップの”飲むスイーツ”

そして、じわじわとシェアを広げているのが“飲むスイーツ”市場。とりわけチルドカップ飲料の売れ行きは、どのコンビニでも好調です。ローソンのグリーンスムージーから人気に火が付いた各種スムージーをはじめ、ミニストップの「ショコラミント」や「いちご香るチャイ」など、スイーツ感覚で楽しめる甘いドリンクも増え、購買層も広がっています。

さて、では気になる各社の2017年の動向は!? 各社へのインタビューを参照しつつ、コンビニごとに解説していきましょう!

<INDEX>
1.セブン-イレブン
2.ローソン
3.ファミリーマート、サークルKサンクス
4.ミニストップ
5.スリーエフ


【セブン‐イレブン】ふわっとろわらびがヒット!2017年も"和洋折衷スイーツ"を強化

ふわっとろくりぃむわらび

中のクリームのアレンジで、味わいは無限大!「ふわっとろくりぃむわらび」

セブン‐イレブンで2016年、ヒットした商品で印象的だったのが、2016年6月より発売されている「ふわっとろくりぃむわらび」。和のわらびもちと、洋のクリームを融合させ、絶妙な食感に仕上げた和洋折衷のスイーツです。2016年は「黒蜜」、「てぃらみす」、「めーぷるそーす」の3つの味が発売され、現在はバレンタインシーズンに合わせて「ふわっとろちょこくりぃむわらび」(税込100円)が発売中です。

こうした和洋折衷のスイーツは、セブン‐イレブンが強みとする分野です。「セブン‐イレブンのチルドスイーツは専用工場で作っているため、和菓子と洋菓子のいい所を活かした商品がご提供できます」と語るのは、広報の関口遥さん。例えば、洋菓子工場でおいしいあずきを作ったり、和菓子工場でチーズやチョコレートを使用したりといった具合に、和洋の要素を織り交ぜた商品開発を行なっています。

たっぷりあんこ&クリーム生どら

「たっぷりあんこ&クリーム生どら」など、どら焼きのバリエーションも拡大

「近年和風テイストのスイーツは人気が上昇しており、女性を中心にご好評いただいています。2017年もセブン‐イレブンが得意な和洋折衷スイーツに力を入れていきたいと思っております。今後の展開も楽しみにしていてください」と関口さん。

「ふわっとろくりぃむわらび」以外にも、「たっぷりあんこ&クリーム生どら」、「もっちり白いレアチーズどら」、「ふんわりちょこもち」、「もちとろ」などの和洋折衷スイーツが発売されており、2017年もこの勢いは続きそうです。

ジョエル・ロブション」監修アイス

9月に東京都内数量限定で販売し話題になった 「ジョエル・ロブション」監修アイス

一方、オリジナルアイスのジャンルも、さらにパワーアップ。「なかでも“冬アイス”のマーケットは年々伸長しており、濃厚な味わいのアイスやチョコレートを使用したアイスが特に人気です」と関口さん。今冬は、ジョエル・ロブション監修のバー2品をはじめ、マカロンやクッキーサンドなど、お菓子やケーキに近いリッチな味わいの商品が目立ちました。

ちなみに現在発売中のスイーツでイチオシは、「スプーンで食べるとろ生食感ショコラ」(税込190円)!濃厚な食感のチョコレートが楽しめるデザートです。


【ローソン】2017年は素材へのこだわりを追求!好調のチルドカップ飲料も強化

ワッフルコーン苺

ワッフルコーンやプレミアムロールアイスは、季節ごとのフレーバーが登場!現在はいちご味が販売されています。「ウチカフェ ミルクワッフルコーン 苺 ~苺ソースを添えて~」(税込248円)

「ローソンのスイーツで2016年にもっとも印象的だったことのひとつは、アイスの売れ行きが好調だったことです」と語るのは、ローソン商品本部でデザートの開発を担当する荒谷京子さん。ローソンでもアイスの売り場が拡張され、ワッフルコーンやプレミアムロールアイス、ウチカフェ プレミアムミルクアイスなどのPB商品含め、アイテム数も増加しています。

生どら焼

どら焼きに洋のテイストを取り入れた「レアチーズのもっちりとした生どら焼」(税込160円)

一方、2016年のトレンドであった“和洋折衷スイーツ”も好調でした。「ベーシックな和菓子はシニア層の購入が多いのですが、和洋折衷にすると、30~40代の若い購買層が増える傾向があります」と荒谷さん。2017年はさらに和洋折衷スイーツにも力を入れていくと言います。

「和菓子は構成がシンプルなので、素材の良しあしが洋菓子以上に出やすいことがあります。弊社では以前から素材へのこだわりを強く訴求してきましたが、今後もさらに素材にこだわり、和菓子専門店の品質を目指して商品開発をしていきます」と荒谷さんは語ります。

栗きんとん

「栗とお砂糖だけで仕上げた栗きんとん 2個入」(税込245円)は、素材の味が際立つシンプルなおいしさで話題に。

また、2017年はシュークリームやワッフル、もちぽよ、といった定番商品のブラッシュアップにも取り組んでいくそう。また、昨今話題の低糖質商品も、スイーツ分野も新たな商品展開を予定しています。「ローソンでは、2012年より低糖質のブランパンを発売し、低糖質商品の育成に取り組んできました。2017年の展開にもご期待ください」と荒谷さん。加えて、産地限定の素材や生のフルーツを使った商品など、ローソンでしか味わえないようなスイーツにも注目です。
グリーンスムージー

「グリーンスムージー 200g」は、購入者の約7割が女性。9月に発売された大容量サイズも評判

さらにローソンでは、チルドカップ飲料も絶好調。2015年5月に販売を開始した「グリーンスムージー」は、30~40代の女性に支持されており、リピート率が約25%にのぼる人気商品。シリーズ累計1億5千万本を突破し、2016年には大容量サイズも発売され、フレーバーも充実してきました。

こうしたスムージーに加えて注目したいのが、飲むスイーツ感覚の甘いドリンク。「コーヒーやスムージー、飲むヨーグルトなどが中心のチルドカップ飲料は、これまで朝の時間帯に購入されることがほとんど。午後や夜の時間帯に、スイーツよりもライトな感覚で召し上がっていただけるようにと開発したのが、飲むチーズレモン タピオカと抹茶などのスイーツ系ドリンクで、こちらも好評です」(荒谷さん)。チルドカップ飲料についても、2017年も積極的に商品開発を行なっていくそうです。


【ファミリーマート、サークルKサンクス】大人気の濃厚焼きチーズタルトが好調!

濃厚焼きチーズタルト

根強い人気を誇る、「濃厚焼きチーズタルト」(税込158円)。季節限定のタルトもお楽しみ

ファミリーマートとサークルKサンクスが統合し、新体制のスタート年となった2016年。スイーツでは、サークルKサンクスで人気のチーズタルトをファミリーマートで発売し、人気を集めました。「濃厚焼きチーズタルト」(税込158円)は、2015年11月に発売し、コンビニタルトの火付け役とも言われる大人気スイーツです。「発売から3日間で100万個を突破した実績は未だ破られることのない記録で、現在も売上ランキング上位の常連スイーツです」と、広報の高岡夏さん。

また、11月に発売したRIZAP共同開発スイーツも絶好調。第一弾として発売された9品のなかでは、とくにチーズケーキが好評だそう。2017年もファミリーマート、サークルKサンクスの糖質をおさえたスイーツに注目が集まりそうです。

ジュエリースイーツ

SNSでも可愛すぎる!と話題の焼き菓子

また、2016年11月に誕生したのが、まるで宝石のように華やかな本格スイーツの新ブランド「JewelrySweets」。手軽に持ち運べ、いつでも気軽に食べられる焼き菓子をコンセプトに、華やかな見た目で、思わず手に取ってしまうような可愛らしさが特長です。「ショコラタルト」(税込248円)など11月に都内で先行発売された商品に加え、「フルーツ香るマカロン(ストロベリー&レモン)」(税込298円)など10商品をラインアップ。2017年1月には関東地方へ販売エリアを拡大し、2月には全国展開を予定しています。

またアイスでは、「大人向け」「スイーツ」がトレンドになりそうな予感。1月31日には、ベルギー産クーベルチュールチョコレートを使用した生チョコが入った贅沢なモナカアイス「生チョコモナカスペシャル」(税込198円)がファミリーマート、サークルKサンクス限定で発売されます。

ザッハトルテ

本格的な味わいが楽しめる「ザッハトルテ」(税込270円)

ちなみに、現在発売中のチルドスイーツでオススメなのは、香り豊かなチョコレートを使用した「ザッハトルテ」(税込270円)。蒸し焼きで焼いたショコラ生地にチョコレートムースを重ね、杏風味のソースでアクセントをつけた濃厚な味わいが楽しめる一品です。

続いて、ミニストップとスリーエフの2017年トレンドを紹介!
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