大人ニキビは思春期ニキビとどう違う?
一度できるとなかなか治らない大人ニキビ。何とかしたい!
10代に多くみられる思春期ニキビは、成長ホルモンの刺激による皮脂の過剰分泌によって起こります。そのため、皮脂分泌の多い額や鼻などのTゾーンにできやすいのが特徴です。
一方、20代以降に多い大人ニキビは、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こり、以下のような特徴があります。
・肌が乾燥しているのにできる
・あごや口のまわりにできやすい
・同じところに何度も繰り返す
・生理周期に合わせてできる
大人ニキビの原因はこんなにいっぱい!
悩ましき大人ニキビを治したい!
肌や体を健やかに保つのに重要な働きをする女性ホルモン。中でも大人ニキビに影響を与えているのは、皮脂の分泌を促す働きのあるプロゲステロン(黄体ホルモン)です。プロゲステロンは排卵してから生理が始まるまでの黄体期に増加し、生理から排卵までの卵胞期に減少するというサイクルを繰り返しています。生理前になるとニキビができやすいのは、プロゲステロンによって増加した皮脂が毛穴に詰まるためです。
生理前にニキビができやすい人は、黄体期(排卵から生理までの約2週間)のスキンケアや生活習慣に気を配ってみて。丁寧な洗顔と十分な保湿、規則正しい生活やバランスの取れた食事など、ちょっと意識するだけで肌のコンディションが違ってくるはずです。
原因2・精神的ストレス
過度なストレスによって自律神経が乱れると、皮脂分泌が過剰になったり、肌のターンオーバー(生まれ変わり周期)が乱れて角質が厚くなったりして、毛穴が詰まりやすくなります。大人にはつきもののストレスですが、こまめに発散して溜め込まないようにしましょう。原因3・食生活の乱れ
食べ始めると止まらないスナック菓子。でも、ちょっと待った!
肌トラブルの緩和という視点でいえば、脂質の代謝を活発にして皮脂の分泌をコントロールするビタミンB群やコラーゲンの生成を助けるビタミンCは特に意識して摂りたい成分です。
原因4・睡眠不足
睡眠中に多く分泌される成長ホルモンは、肌の修復や再生に欠かせません。私たちの肌は寝ている間に日々、新しく生まれ変わっているのです。睡眠時間が不足すると肌のターンオーバーが乱れ、角質が厚くなって毛穴が詰まりやすくなることもあります。忙しくて睡眠時間が多く取れないという人も、なるべく同じ時間に寝て起きるなど、規則正しい生活を心がけて。また、夕方以降はカフェインの摂取を避ける、お風呂はシャワーだけで済ませずぬるめのお湯に浸かって体を温める、寝る前にパソコンやスマートフォンの強い光を見るのは控えるなど、スムーズに深い眠りに入れるよう工夫をしてみましょう。
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