保険料を抑える運転者の範囲と年齢条件の選択
それでは、運転者限定と年齢条件の設定を変えると、保険料はどのくらい変わるのでしょうか。Bさん(40歳)がトヨタのプリウス(型式ZVW51)を購入し、ダイレクト自動車保険S社の標準的なプランで加入すると想定し、運転者限定と年齢条件の設定を変えて保険料を試算した結果を下の表2にまとめました。これを見てわかるのは、次の点です。
- 運転者限定による保険料の割引は全体的にそれほど大きくない
- 運転者限定の中では「家族限定」と「本人・配偶者限定」の保険料差がやや大きい
- 年齢条件による保険料の割引は運転者限定に比べると非常に大きい
なお、上述のBさんの保険料の試算条件は以下の表3の通りです。
1日単位で加入できる自動車保険の併用も検討
子どもが免許を持つようになったときの選択肢として、1日単位で加入できる自動車保険を併用するという方法もあります。このタイプの保険は、いくつかの保険会社が提供しており、スマートフォンなどから気軽に加入できるのも特徴です。保険料は1日500円からの商品もあります。契約している自動車保険の運転者限定と年齢条件は変えず、このタイプの保険を子どもが運転する日だけ利用することにより、利用の日数によりますがトータルで保険料をかなり抑えられる可能性があります。上述のAさんの妹も、Aさんの自動車保険に影響を与えないよう、このタイプの保険利用を検討してもいいでしょう。運転者限定と年齢条件はメンテナンスが重要
運転者条件と年齢条件は、家族の年齢や同居・別居、子の未婚・既婚といった状況の変化により、適切な設定が変わります。これから自動車保険に加入する人は、自分や運転する家族の状況にあった運転者限定・年齢条件を選び、ムダな保険料を払わないようにしたいものです。既に加入している人は保険料を抑えるのはもちろん、補償されないという事態を避けるために、今の自分や運転する家族の状況が設定している運転者限定・年齢条件に合っているか、継続的に見直していく必要があることを頭に入れておきましょう。
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