確定拠出年金の節税効果をライフスタイル別で検証~独身の女性、フリーランス編~

確定拠出年金の節税効果

確定拠出年金の節税効果

2017年からほぼすべての日本人が加入できるようになった「確定拠出年金」。確定拠出年金には「個人型」と「企業型」があり、個人型はiDeCo<イデコ>と呼ばれます。

iDeCoの場合、最低5000円から加入でき、1000円単位で掛け金の変更が可能で、上限額は働き方や会社の年金制度により異なります。今回は、独身の女性、フリーランスの場合で確定拠出年金の節税効果を検証しましょう。

【Eさんプロフィール】
・家族構成:独身女性1人暮らし
・職業:フリーランス
・年齢:43歳
・年収:800万円
・貯蓄:1000万円
・毎月の掛け金:6.8万円
・住まい:賃貸

所得控除の効果は約416万円

Eさんは43歳、フリーランスの翻訳業で活躍しています。収入も高く、独身貴族を謳歌していますが、フリーランスなので公的年金は国民年金のみ。しかも退職金もありません。そんな不安から今からしっかり老後の備えをしたいと考えたEさん。フリーランスの掛け金の上限金額6万8000円を毎月拠出することにしました。

では、Eさんが毎月6万8000円(年間81万6000円)、60歳まで順調に掛け金を拠出したとします。所得控除による節税効果をシミュレーションしてみましょう。

800万円(年収)− 300万円(経費)- 53万円(社会保険料控除※2)- 38万円(基礎控除)= 409万円(課税所得)
※1 1万円未満四捨五入
※2 東京都文京区の国民健康料保険料率にて計算
課税所得が409万円であるので、所得税率は20%が適用となります。

(1)年額の所得税還付金=81.6万円×20%=16万3200円
(2)翌年の住民税の軽減額=81.6万円×10%=8万1600円
(3)17年間の所得控除による年間節税額=416万1600円(24万4800円×17年間)

運用益非課税によるメリットは、約389万円

iDeCoで選択した商品の運用益についてもみていきましょう。

Eさんは、収入が高いこともあり、現在、海外旅行に行ったり、素敵なレストランで食事をしたりと独身貴族を謳歌しているとのこと。老後も充実した日々を送りたいので余暇にもお金が使えるように老後資金をしっかり準備したいとのこと。そこで、リスクを取りすぎず、しっかりと老後資金も準備するために、国内株式型投信25%、国内債券型投信25%、先進国株式型投信25%、先進国債券型投信25%と均等にバランスよく配分。この配分比率で運用した場合、過去の成績から運用利回りは3%程度。毎月6万8000円を運用利回り3%で運用した場合、17年後の運用益は388万5000円。

[Eさんのポートフォリオ]
Eさんのポートフォリオ

Eさんのポートフォリオ



節税額合計は約805万円に

所得控除による節税額約416万円と運用益約389万円を足して、節税額合計は、約805万円となります。Dさんの場合は毎月の掛け金は6万8000円でしたが、他の掛け金のバージョンも表に載せてありますので、参考にしてみてください。

Eさんの毎月の401k掛け金と節税効果

Eさんの毎月の401k掛け金と節税効果



収入が高いフリーランスこそ節税効果が大きい

フリーランスの場合、会社員よりも公的年金が恵まれていないこともあり、掛け金の上限額も6万8000円と最も高く設定されています。Eさんのように収入が高いフリーランスであれば、掛け金の上限金をめいっぱい掛けることにより、所得控除による節税効果をフルに活用することができます。収入も不安定な要素が多いので掛けられる時に最大限掛けるようにしておきましょう。

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