不要不急ではないことは、後回しにしがち。お金のことも……

なかなかお金が貯められない、でも、「絶対、お金を貯めたい!」と決意したならば、一日でも早く貯蓄を増やす行動を起こしましょう。今の若年層は、バブル期を経験した年代とは違い、倹約志向が強く、消費行動も慎重であると言われることが増えてきています。
 
今すぐできなかったことは、1年たってもできない?

今すぐできなかったことは、1年たってもできない?


海外旅行にもあまり興味がない、車は買わないなど、大きな出費を控える一方で、コストパフォーマンスのいい買い物を楽しんだり、ブランド品よりは、自分なりにアレンジしてオリジナリティのある洋服のコーディネートをすることが上手とも言われます。家計においても、大きな無駄な出費がありません。これでどうしてお金が貯められないのかと疑問に思ってしまいます。貯められない理由のひとつには、考え方が堅実で慎重であることに関係があります。

人は、目先のことや時間に制限があること、締め切りがあるものには注意し、今、やっておこうと思うものです。たとえば、勤務先に提出しなければならない書類は後回しにはしないでしょう。仕事上でも取引先からの要望には早く対応したほうが取引もスムーズに進むでしょう。日常でも、シャンプーが切れていたら、仕事帰りに必ず買うでしょう。好きなアーティストの公演チケットは先行発売でGETしようと苦心するでしょう。

こうしたことは、特に計画性が求められることはなく、短時間で済むということもありますが、自分自身が困るから、すぐに対応しようという気持ちがあるため、考えるまでもなく行動に移せます。

しかし、お金のこととなると、今、生活していくうえで、特に困っていない、借金を重ねているわけでもない、毎月の収支が赤字でなければ、「お金を貯めよう」と思っても、それは不要不急のこととして、後回しにしてしまうのです。さらに、お金のことは、しっかり勉強しないと、いろいろと調べないと、手続きが面倒かも、その時間がないから、と今すぐに対応できないために、つい後回しにしてしまうのです。今すぐできなかったことは、1年たってもできないかもしれません。つまり、いつもお金を貯めたいと思うだけで、何も変わらないということです。
 

すぐに行動!まずは毎月1万円増やす

ファイナンシャル・プランニングの基本では、まず家計、1カ月の収支を洗い出して、無駄な支出がないか、貯蓄に回せるお金がないかを確認し、毎月の貯蓄額を決めましょうと説明します。

こうなると、せっかく「お金を貯めたい!」と思っても、貯める前にやらなければならないことのハードルが高くなり、その間にお金を貯めたいという気持ちが消えてしまいます。

だから、もし、お金を貯めたい!と思ったなら、勤務先に貯蓄制度(社内預金、財形貯蓄、確定拠出年金)があるなら、明日にでも書類をもらいに行くことです。すでに利用しているなら、毎月1万円の増額をすることです。給与振込口座の自動積立定期をしているなら、明日にでも窓口で毎月1万円の増額を申し込むことです。時間をおいてはダメです。明日すぐ!です。

お金を貯めたいと思ったことを確実に早く終わらせる。このことが大事なのです。これらのことは、勉強が必要なことでも、調べる必要もないことです。自分が動くだけです。

もちろん、毎月1万円の貯蓄ができたからといって、それで安心はできません。しかし、お金を貯めたいと思ったことを、まずは1つ実現できれば、次へのステップに進めるのです。
 

月1万円は行動パターンを変えることで節約できる

毎月1万円貯蓄額を増やしたら、その分、使えるお金がなくなるから、そんなにすぐにはできない、と思うかもしれません。そのとおりです。毎月1万円、何かを削らないといけないのです。無駄使いしていないし、家計はギリギリ。そういう人もいるでしょう。でも数字だけで収支を見ていても、どこを削ればいいのか自分ではわかりません。それは、毎日、そういう生活をして、その結果が数字に表れているので、削るべきところが見えないのです。

1日の行動パターン、1カ月の行動パターンを思い返すことで、毎月1万円を浮かすことができます。

たとえば、毎朝出勤前には、コンビニやカフェによってコーヒーを買っている、というなら、それを2日に1回にしようとか、自宅から持って行くようにしようとか考えます。営業職なので、自動販売機でペットボトルをつい買ってしまう、というなら、やはり自宅から持って行くことができないか考えてみます。

必ず週末は友人と外食、ということなら、たまには食料を持ち寄って自宅で夕飯を一緒に作ることができないか、夕食の材料を買いに行く時間がないから、ついコンビニで買ってしまうというなら、週末はスーパーできちんと食材を買う習慣に変えることはできないか、100円ショップに行くと、安いからとついつい買いすぎてしまうなら、行く前にメモをして、本当に必要なものだけ買うようにしよう、と考えてみます。

収支を机上の数字だけでやりくりしようとしても、うまくいきません。なぜなら、いつもの行動パターンが変わるイメージまで持てないからです。お金が貯められないのは、お金のやりくりが下手だからではないのです。日頃の行動パターンにクセがあるからなのです。

お金を貯めようと思ったら、まずは行動すること。毎月の積立を1万円増やし、日頃の行動パターンを見直すこと。これで貯蓄上手への第一歩を踏み出すことができるのです。


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