ロンドン最大級のイベント、大晦日カウントダウン花火
ロンドンは日本から9時間遅れて新年を迎えます。日本の新年のニュースでも報道される機会が多いですが、ロンドンの大晦日といえば、"London New Year's Eve Fireworks"。一般的には、”ビッグベンのカウントダウン花火”などとして知られています。ロンドン市(London City Hall)が運営するイベント。このカウントダウン花火大会は、ロンドンで開催される数多くのイベントのなかで1、2を争う規模と人気を誇ります。
プレミアチケットを手にした人だけが生で楽しめます
こちらのイベント、2013年までは誰でも自由に参加できたのですが、毎年観衆の数が増加の一途をたどり、収集が付かなくなったので、安全のため2014年から有料のチケット制が導入されました。毎年秋に1回目、12月に2回目の販売が、ロンドン市公式ウェブサイトにて行われます。毎年売り切れの超プレミアチケット。運良く手に入れた人には、購入後チケットが郵送されます。価格は£10。なお、このチケットの収益はロンドン市の財源を潤すのではなく、“チケット制運営コスト”自体に全て使用されるとのこと。つまり、純粋に、花火観賞の安全を確保するための政策なのですね。(この記事の最後に2017年の大晦日カウントダウンのチケット購入方法を記しましたので、最後までチェックください!)
イベントに出かけよう
イベントの概要を紹介しましょう。ー開始(開門)日時:2017年12月31日20:00
ー花火開始日時:2018年1月1日0:00
ー花火終了日時:2018年1月1日0:15
ー打ち上げ場所:ロンドンアイ(観覧車)のたもと
当日、テムズ川沿いの観覧エリア付近は全て封鎖されます。開門の時間は午後7時半。それまでの観覧エリア内はロンドンの中心部にも関わらず、誰も人がいない、というちょっと珍しい光景が見られます。
チケット保持者は、ブルーエリア、レッドエリア、ホワイトエリア、グリーンエリア、ピンクエリア、そしてバリアフリーエリアに分類され、開門時間が過ぎるとそれぞれのゲートから入場可能です。
テムズ川沿いはお祭り騒ぎ!2016年→2017年のイベントレポート
午後7時半に開場すると、エリアでは間もなく大音量でBGMが流れだします。そして、午後9時にはDJが登場して場を盛り上げます。飲食物持ち込み可能で、アルコールも少しなら持ち込み可能。グラスは持ち込み禁止、また、混雑と開催時間が遅いので、子供の入場は基本的に禁止(16歳以下は保護者同伴)です。とはいっても、グラスでお酒を飲んでいる人達や、小さな子どもを連れているグループもガイドは少なからず目撃しましたが……。午後9時頃になると開場エリアは身動きが取れない程の人でごった返します。ですので、今年以降、行かれる方は、9時頃までに食事やトイレを済まされることをおすすめします。また、今年は例年に比べて比較的寒さがましだったようですが、それでも、冬の夜に屋外で数時間もじっとしていると徐々に寒さが身に染みてくるもの。防寒もしっかりされてください。
深夜ゼロ時に向けて、会場の興奮は徐々にヒートアップしてきます。
DJの「ロンドンで最大のフェスティバルにようこそー!」
「今宵の観客は100カ国以上から集まったそうです。みんな来てくれてありがとう!」
「世界一素晴らしい街ロンドンの最高のパーティーです!」
などのかけ声に会場は大盛り上がり。ノリの良い音楽がガンガンにかかり、テムズ川沿いはさながらナイトクラブのような様相を呈してきます。
カウントダウン、そしてハッピーニューイヤー!
年明け60秒前になるとロンドン・アイ(大観覧車)に、数字が映し出されカウントダウンが始まります。そして、ビッグベンの音色と共に新年が幕を開け、同時に轟音を伴って花火が開始されます。
ロンドン市の全世界に向けての渾身のプレゼンテーションでもある花火ショーは12分間続きます(2018年は15分予定)。
ガイドは花火が打ち上るロンドンアイの対岸で観賞しました。視界が全て花火で占領され、目に刺さる色彩鮮やかな光線と、お腹に響く爆発音に全ての感覚が奪われ、寒さや、数時間の待ち疲れが一瞬にして消え失せました。
その大迫力は、手を伸ばすと花火に触れられるのではないかと錯覚する程。唯一無二の体験でした。
実際に現地で撮影した動画をご覧ください!