女の子の前髪の基本の切り方とセルフカットのコツ
小さなお子さんの場合、髪が伸びるたびに美容室に連れていくのはちょっと大変。せめて前髪だけは自宅でカットしたい、という方も多いのではないでしょうか? 特に女の子はバランスが難しく、「なかなかイメージ通りにならない」「切り過ぎてしまった」などのご相談を受けることがあります。実は、前髪を作るときに何よりも大事なのが“ブロッキング”。ハサミを入れる前のひと手間で、仕上がりが見違えます。そこで今回は、初心者でも失敗しない前髪の切り方、自宅で簡単にカットするコツについて、詳しくお教えします。よりかわいくなれる前髪の作り方をぜひマスターしてみてくださいね!
ベースのスタイル
今回のモデルは5歳の女の子。前髪が伸びてきて、真ん中から分け目がついている状態。生えグセを直しながら、自然におろした前髪を作っていきます。用意する道具と下準備
前髪がパックリ割れていたり、クセがあるときは、一度霧吹きで髪を濡らします。ブローしてクセを伸ばし、前髪が乾いている状態で切りはじめましょう。・ヘアクリップ
・霧吹き
・ドライヤー
・カットケープ
・ヘアカット用のハサミ
・梳きバサミ
・コーム
前髪はどこから作る? 分け方のコツとブロッキングのやり方
1. まずは、なんといってもブロッキングが大事! どこからどこまでが前髪の範囲か?これを設定します。画像のように、つむじを起点に自然に放射状に髪をとかし、「黒目の端から端」をつなぐ三角形の部分を残してブロッキングします。 2. 次に、サイドに落ちてくる毛束を確認します。このとき、黒目の端以降の髪は、前髪としてとらないようにするのが失敗しないポイント! サイドの髪は、後ろにまとめてクリップで留めます。最初から前髪を増やしすぎて、サイドの髪や後ろの髪をカットしてしまうことを防ぎます。 3.前髪の範囲が決まった状態。上からみると、このような三角形になります。前髪の切り方・セルフカットのやり方
1. 横スライスで前髪をとり、ヘアクリップで留めておきます。 2. 1センチ幅で前髪をとり、コームでとかしながら、頭の丸みにあわせて自然に髪を引き出します。 3. 毛束をとったまま、コームを持ち替えて、横スライスと平行にカットしていきます。一度にバッサリと切らずに、矢印の方向に斜めにハサミを入れて少しずつ切っていくのがコツ。 4. ブロッキングしておいた毛束から1センチ幅で前髪をとり、同じようにカットしていきます。手前に引き出しながら切ることで、頭の丸みにフィット。横から見た時に、自然にラウンドしてくれます。前髪の三角形の表面まで、1センチ幅でカットしていきましょう。 5. 前髪の三角形の表面までカットしたら、ドライヤーで左右から風を当てて、余分な毛を落とします。ブローのコツについては、のちほど詳しくご紹介します。 6. 次に、前髪の量をすきバサミで調整します。先ほどとは反対方向から、縦にハサミを入れると、自然な仕上がりに。小さなお子さんのうちはそれほど髪の量が多くないこともありますので、毛先のパッツン感を自然にぼかすように、すきバサミを斜めに入れていきます。 7. もう一度つむじから自然な放射状で髪をとかします。このときに何本か前髪に落ちてくる髪があれば、前髪の仲間に入れてあげます。 8. 半端に落ちてきた髪をカットしたら、できあがりです!前髪カットをうまく仕上げるポイント
1. ブローの仕方も大事なポイント!前髪にクセがつかないように、割れやすい方向の逆から風を当てて、根元を乾かします。 2. 次に、反対からドライヤーの風を当てて、生えグセをリセットしていきます。最初は分かれやすい方向、次に逆からで、徐々に左右どちらからも風を当てていくとまっすぐ整います。仕上がり
2~3歳から7歳の女の子の場合、七五三にむけて髪を伸ばしている方が多く、髪を結ったりする機会も増えてきます。そんなとき、お顔まわりの印象を左右するのがズバリ前髪です。ヘアスタイル全体の割合からしたら、前髪はほんの一部なのですが、この前髪がとっても大事。バランスをとるのが難しいときは、ベースのスタイルは美容室でカットしてもらい、伸びてきたときだけご自宅でカットするときれいにキープできますよ。
Hair 添田 晃正
photo 添田 晃正
サロン情報alice-by-afloat.com/alice/
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