松本隆一の値引き生情報「カローラフィールダーには何を競合させるべき?」
雑誌「月刊自家用車」で私が担当する「松本隆一の値引き生情報」に寄せられた読者からの値引き体験談をお届けするこの連載。今回はトヨタ・カローラフィールダーの値引きを狙う愛知県在住の50歳会社員・X氏からのレポート。
フィールダーのライバル車というと日産ウイングロードを思い浮かべる人もいますが、これをぶつけても反応は鈍く、効果はあまり望めません。今回のX氏のように、同じトヨタのオーリスを競合させるほうが有効です。また、フルモデルチェンジしたスバル新型インプレッサスポーツも大いに効果的。経営資本の異なるカローラ店がある地域はフィールダー同士も忘れずに。
では、X氏からのレポートをどうぞ!
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さすが10年来の付き合い! 他店のベテランもあっさり脱帽
趣味は釣り。毎月、最低1回は越前や尾鷲などにクルマで遠征しています。釣り竿やクーラーボックスを積み込むため、クルマ選びでは荷室の使い勝手が重要なポイント。いろいろ検討した結果、今回はオーリスとカローラフィールダーに狙いを絞りました。下取り車は平成22年式トヨタ・ラクティスで、走行距離は5万8000km。まずはネッツ店にてオーリスを対象に商談しました。値引きは18万円、下取り額は20万円と思ったより渋い。支払い総額は214万円。「買っていただけるなら、まだまだ頑張ります」とのこと。トヨペット店でもオーリスを扱っているので、商談すると、若くて元気のいい営業さんが他社との競合に反応して、値引き20万円、下取り23万円を出してくれました。
その足でフィールダーを扱うカローラA店へ。ここの営業さんとは10年以上の付き合いがあるため、事前に大幅な値引きを約束してくれていましたが、その言葉通り、いきなり値引き35万円、下取り額26万円を提示。支払い総額は196万円! 思わず即決しそうになりましたが、返事は保留としました。
同日、経営資本の異なるカローラB店へ。いかにもベテランという営業さんが応対してくれました。これまでの経過を伝えると
担当セールス「どのくらいの支払い条件をご希望ですか?」
X氏「安ければ安いほどいいです」
担当セールス「わかりました。下取り額は他社並みにします」
しかし、肝心の値引き額は提示してきません。話の雰囲気からすると、支払い総額は200万円を切るのが難しそう。そこで、
X氏「カローラA店より安くしてくれるなら購入します」
と一気に攻めましたが、さすが、老練な営業さんです、無用なたたき合いを避けて、あっさり白旗をあげちゃいました。
翌週、トヨペット店へ。他社の状況を伝えると「上司と相談させてください」とのこと。しかし、結果はフィールダーより高くなってしまったため、この時点でオーリスは脱落しました。
カローラA店にて最終交渉。最後のひと押しで、付属品をひとつサービスしてもらいました。なお、注文書では値引き条件を車両本体とメーカーオプション4万6440円/付属品24万3000円から29万4925円に抑えて、かわりに下取り額を34万1270円に上乗せしています。
カローラフィールダーは精悍なスタイルが気に入りました。後部シートを倒さなくても、2人分の釣り具や大型クーラーBOXを楽に積むことができて、趣味の釣りでも大活躍です。
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松本隆一の値引き採点 評価は5点満点で「4」
ということで、X氏からのレポートをお届けしましたが、私の値引き採点は点満点で「4」。- 車両本体価格 211万4837円
- トータル値引き 29.5万円(8%税込み)
- 値引き率 12.3%
付き合いの長いセールスマンが相手だと交渉がおざなりになってしまうことがあります。しかし、X氏はオーリスや経営の異なるカローラ店とも商談して、しっかりと競合にもち込んでいます。下取り額の上乗せ分を含めると文句なしの特上クラスです。
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