消費生活センターによると、その工務店は「屋根に穴があいている。ふさがないと雨漏りをする」と事実とは違うことを言って、屋根補修工事の契約をとっていたようです。きっかけは「近くで工事をしているので騒がしくなるけれど、よろしく」という挨拶。どうやら近くで工事をしているというのもウソで、もともと屋根工事の契約をとる目的で近づいたらしいのです。
同じような手段で住宅を訪問し、床下や水まわりを調べるふりをして、耐震補強工事や、白アリの防蟻処理などを強引に契約した別の業者の例も報告されています。
契約する前にすでに工事を依頼した人にその会社の評判を聞いてみるとよいでしょう(写真と本文は関係ありません)
それは、一人で決めない。家族と相談するということ。
業者の勢いに負けて、すぐに契約しないようにすることはとても大切です。自分から声を掛けて来てもらった業者や、顔なじみの業者でないのなら、そもそもその工事が必要なのかどうかも、あやしいと思いましょう。仮に早めに工事をする必要があった場合でも、業者にはとりあえず帰ってもらうこと。今まで問題がなかったのですから、家族と相談してからでも遅くないはずです。
また、工事をすることにしても、その業者に頼むのがいいのか、工事内容や費用が妥当なのかも確認したいところ。すでに、工事をした人から業者の評判を聞いたり、他社から相見積もりをとって比べてみるのもよい方法です。
くれぐれも、悪徳業者にだまされることのないように。いきなりやって来て工事の必要性を強く言われても、その場で契約することだけは避けましょう。