花粉症

【2016年版】スギ・ヒノキ花粉飛散予想と対策

2016年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は多いのでしょうか?少ないのでしょうか?花粉量予想は前年の天候と例年の傾向から予想できます。花粉症には花粉症飛散状況に応じた早めの対策が必要です。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

毎年恒例になっているスギ・ヒノキ花粉の飛散予想。まず2016年の気になる結論は……

全国的に花粉量が前年並みか前年よりやや多く、かつ例年並みか例年より少ない地域が多いと予想されています。

特に、四国・九州では昨年が少なかったので、前年より多くなりますが、例年よりは少ないです。

2016年のスギ花粉飛散状況は?

スギ花粉

スギ花粉が飛散しています。早めの対策を

その年のスギ花粉の飛散量は、前年の夏の天候とスギ花粉飛散量などを総合的に判断して予想されます。2015年は全国的に花粉飛散量がやや多い年でしたので、2016年は例年に比べやや少なくなる可能性が高いです。ただし、地域によっては飛散量が少なかったので、そういった所は今年は多くなる可能性があります。

地域ごとに見てみると、前年比で50%程度と少ない地域から、1.5倍の地域まであります。ただ、全国的に平均としては前年よりやや多く、例年よりやや少ないという予想になります。それでは、北から地域ごとに見ていきましょう。

  • 北海道:スギ・ヒノキはありません(シラカンバはありますが、前年よりやや少なく、例年より非常に少ない)
  • 東北:前年の約80%で、例年よりやや多い
  • 関東:前年の約100%で、例年よりやや少ない
  • 東海・中部:前年の約80~130%で、例年よりやや少ない
  • 近畿:前年の約120%で、例年よりやや少ない
  • 中国:前年の約90%で、例年より少ない
  • 四国:前年の約150%で、例年より少ない
  • 九州:前年の約160%で、例年より少ない


地域差はありますが、前年と比較すると、東日本ではやや少なく、西日本ではやや多く、例年と比較すると、東日本ではやや多く、西日本ではやや少ないとなっています。

この予想の根拠にある2015年の夏の気候を見てみましょう。

スギ花粉飛散量に影響する2015年の夏の気候は?

スギの発育は夏の気候条件に左右され、主に日照時間・最高気温・降水量の影響を受けます。気温が高く、日照時間が多く、雨が少ないと、スギ花粉飛散数が多くなります。前年の7~8月初めの気象条件が重要です。

花粉飛散が多かった翌年の飛散量が少なくなる年を「裏年」、少なかった年の翌年に多くなる年を「表年」と言います。毎年交互ですから、2015年は表年でしたので、2016年は裏年になります。

台風

今年は日本に台風が上陸し、その影響によって雨が多かった印象があります

気温は、東北地方や関東地方で高く、台風の影響があった近畿地方から西側では低く、東海・中部地方では気温の高い時期と低い時期があり平年並みとなりました。

日照時間は、東日本で平年並みで、西日本では少なくなりました。

降水量は、北海道と東北で少なく、近畿の太平洋側では多く、その他の地域は例年並みです。

つまり、2015年の夏の気候で判断すると、スギ花粉は東北地方以外で少なくなる傾向にありました。

次のページでは、2016年の花粉症におすすめの対策方法を説明します。
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