全国的に花粉量が前年並みか前年よりやや多く、かつ例年並みか例年より少ない地域が多いと予想されています。
特に、四国・九州では昨年が少なかったので、前年より多くなりますが、例年よりは少ないです。
2016年のスギ花粉飛散状況は?
スギ花粉が飛散しています。早めの対策を
地域ごとに見てみると、前年比で50%程度と少ない地域から、1.5倍の地域まであります。ただ、全国的に平均としては前年よりやや多く、例年よりやや少ないという予想になります。それでは、北から地域ごとに見ていきましょう。
- 北海道:スギ・ヒノキはありません(シラカンバはありますが、前年よりやや少なく、例年より非常に少ない)
- 東北:前年の約80%で、例年よりやや多い
- 関東:前年の約100%で、例年よりやや少ない
- 東海・中部:前年の約80~130%で、例年よりやや少ない
- 近畿:前年の約120%で、例年よりやや少ない
- 中国:前年の約90%で、例年より少ない
- 四国:前年の約150%で、例年より少ない
- 九州:前年の約160%で、例年より少ない
地域差はありますが、前年と比較すると、東日本ではやや少なく、西日本ではやや多く、例年と比較すると、東日本ではやや多く、西日本ではやや少ないとなっています。
この予想の根拠にある2015年の夏の気候を見てみましょう。
スギ花粉飛散量に影響する2015年の夏の気候は?
スギの発育は夏の気候条件に左右され、主に日照時間・最高気温・降水量の影響を受けます。気温が高く、日照時間が多く、雨が少ないと、スギ花粉飛散数が多くなります。前年の7~8月初めの気象条件が重要です。花粉飛散が多かった翌年の飛散量が少なくなる年を「裏年」、少なかった年の翌年に多くなる年を「表年」と言います。毎年交互ですから、2015年は表年でしたので、2016年は裏年になります。
今年は日本に台風が上陸し、その影響によって雨が多かった印象があります
日照時間は、東日本で平年並みで、西日本では少なくなりました。
降水量は、北海道と東北で少なく、近畿の太平洋側では多く、その他の地域は例年並みです。
つまり、2015年の夏の気候で判断すると、スギ花粉は東北地方以外で少なくなる傾向にありました。
次のページでは、2016年の花粉症におすすめの対策方法を説明します。