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夫婦のお小遣い、どう決める? どう使う?

皆さんは、夫婦それぞれのお小遣い、毎月いくらぐらいですか? その金額は、どうやって決めていますか? 今回は、2016年の夫婦のお小遣い事情についてご紹介します。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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夫婦のお小遣い額は、6年ぶりに増加!

今年は、お小遣い増えたかな?

今年は、お小遣い増えたかな?

皆さんは、夫婦のお小遣い、それぞれいくらぐらいですか? 明治安田生命の 『「いい夫婦の日」に関するアンケート調査』 によると、2016年の夫婦のお小遣いが6年ぶりに増加したそうです。毎月の平均額は、全体で29,503円、前年より3,017円も増えていました。ちなみに、夫婦別にみると、夫は、34,950円(前年比+3,263円)、妻は24,056円(前年比+2,742円)となっています。

明治安田生命 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査よりガイド平野が図表作成

明治安田生命 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査よりガイド平野が図表作成


各年代別のお小遣い額を上の表にまとめました。昨年(2015年)は、ほとんどの年代で前年比マイナスだったのですが、今年は、どの年代も前年より増えています。特に、夫では30代(前年比+5,761円)、40代(前年比+4,554円)の増加額が多く、妻では40代(前年比+4,225円)、50代(前年比+4,667円)の増加額が多くなっています。月に4千円以上、お小遣いが増えている、というのは、驚きました。雇用環境が改善されて、「夫の収入が上がった」、「妻がパートなどで働き始めた」などが影響しているのかもしれません。
夫婦の小遣い、ランチ代、増えた? 減った?

お小遣いが増えれば、プレゼント代も増える?

今度のプレゼントは、少し予算を上げようかな……

今度のプレゼントは、少し予算を上げようかな……

お小遣いが増えて、懐が温かくなると、プレゼントにかけるお金も増やしやすくなるのでしょうか。同調査によると、プレゼントにかける予算も、全体平均12,802円と前年より952円増えたそうです(増加したのは、2年ぶり)。夫の平均額は、13,525円(前年比+11円)とあまり変わりませんが、年代別にみると、20代:16,191円(前年比+780円)、30代:13,883円(前年比-7円)、40代:11,581円(前年比-995円)、50代:11,380円(前年比+54円)と、年代ごとにばらつきがあり、特に40代の夫は、千円近くも減っていました。

一方、妻の平均額は、11,963円(前年比+1,668円)と、全体平均以上にアップ。年代別にみると、20代:13,791円(前年比+832円)、30代:11,380円(前年比+1,674円)、40代:9,329円(前年比+796円)、50代:12,368円(前年比+3,247円)と、どの年代も増額していて、特に50代の妻は、3千円以上と大幅アップしていました。

増加額の幅でみると、妻の方が大きいですが、金額そのものを見てみると、夫婦の金額差が縮小したのかな? という印象です。

夫婦の愛情は、プレゼントの回数や金額で決められるものではないと思いますが、この調査では、「愛情を感じている」と思っている夫婦の方が、「プレゼントの回数が1回以上ある」と回答した割合が多かったそうです。日ごろの思いを言葉や態度だけでなく、形で表すことも大切なのかもしれませんね。

ランチ代は、夫婦の格差拡がる?

そろそろランチもヘルシー志向にしたいな……

そろそろランチもヘルシー志向にしたいな……

プレゼントの予算は、夫婦の差が小さくなったと書きましたが、平日のランチ代については、格差が広がったように思われます。全体平均は、1回あたり905円ですが、夫の平均は、703円(前年比-13円)、妻は1,082円(前年比+46円)となっています。年代別の価格帯ごと割合は、以下の表をご覧ください。夫は「500円台」が最も多く、全体で32.3%、妻は「1,000円~1,500円未満」が最も多く全体で41.2%となっています。

明治安田生命 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査から、割合の多い価格帯・平均額を抜粋してガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます)

明治安田生命 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査から、割合の多い価格帯・平均額を抜粋してガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます)


男性は、営業等の外出先で「さっと食べられる麺類や丼物を選ぶ機会が多い」という環境も影響しているかもしれません。最近は、ヘルシー志向も高まって、栄養バランスの良い定食を食べる方も増えているので、「1,000円~1,500円未満」も約20%となっています。けれども、「1,500円以上」の割合はぐっと少なく、70代男性を除いて10%未満という結果でした。

一方、妻は、家ではなかなか作る時間が取れない焼き魚や煮魚の定食など、栄養バランスの良い食事を選ぶ傾向があります。また、友達とビュッフェスタイルのランチなどに出かける機会も多いので、「1,500円以上」の割合も高くなっているのではないかと思います。

夫婦のお小遣い額、どう決める?

2人が健康で楽しく暮らせるように、家計管理も意識しようね!

2人が健康で楽しく暮らせるように、家計管理も意識しようね!

お小遣いの額や使い道は、他人(世間の平均額等)に左右されるものではありませんが、家計管理上、夫婦で一定のルール(予算やお小遣いで賄う範囲など)を作る必要はあります。例えば、「ランチ代もお小遣いの範囲に含めるので、月4万円」「習い事でも、キャリアアップとして英会話スクールに通う分(年12万円)は、お小遣いとは別枠で、教養費として家計の予算に入れる」などです。

相談にいらっしゃる共働きご夫婦の中には、「生活費など共通にかかる費用を2人で出し合い、残りのお金はお互い自由」という方も多くいらっしゃいます。けれども、夫婦のライフイベント(住まい、教育費、老後)や将来やりたいことを叶えるために、ライフプランを作ってみると、残念ながら、お互いのお小遣いは、もう少し見直さないといけない、というケースが少なくありません。いつまでも「いい夫婦」でいられるよう、将来のライフプランも作った上で、今を楽しめるお小遣い額を決めてみてください。

【関連リンク】
働き方別! ママのお小遣いと買い物事情
夫婦の小遣い、ランチ代、増えた? 減った?
【チリツモ暗算】で、今度こそ家計をプチダイエット!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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