旦那が風俗に! 夫の風俗通いが発覚した後の妻の心理は?
だんな様が風俗に行ったとしたら、どう感じますか?
「浮気されるよりはまし」「汚らわしい」「理解できない」「そのくらいは気にならない」「感染症のリスクが不安」「すぐにでも離婚したい、けど子供のことを考えると……」
など、人によってさまざまな思いがあることでしょう。そんな時に感情的にならず、夫にきちんと伝えるべきことを伝えるにはどうすればいいか? 「夫の風俗通い」が発覚した際の、ベストな妻の対応策を考えてみましょう。
<旦那の風俗通いへの妻のとるべき対策:目次>
旦那の風俗通いへの妻のとるべき対策1:まず風俗についてきちんと知る
一般的にはさまざまな性風俗営業の店を「風俗店(風俗)」と呼んでいます。日本では法律で売春サービスの提供を業務として行うことは禁止されていますが、実際には本番行為が黙認されているソープランドを始め、さまざまなサービスを提供している店舗型(一部無店舗型)の業種があります。上記で説明したソープランド以外で、男性が受けられる「サービス」を大雑把に分類すると、
■手や口等で射精に導くところまでを女性がサービスする
ファッションヘルス、デリヘル、イメクラ、性感マッサージ、ピンサロ、性感エステ
■男性が自分で射精する
オナクラ、ビデオBOX
■おさわりは基本的になし
キャバクラ
などとなりますが、日々新しいサービスや業態が現れる風俗業界ですから、もちろんこれらに当てはまらないものもあります。
男性方にヒアリングしますと、おっぱいパブや痴漢電車など、まるでビデオのタイトルのようなお店があることも教えてくれました。私も職業柄、風俗街へインタビューに行っています。新宿、池袋、五反田など、男性にとってはパラダイスのエリアがあるのです。
まずは、「風俗」にも種類があることを徹底的に勉強しましょう。
対策2:夫が風俗へ行った理由や現状を把握する
だんな様に直接聞ければ一番いいのですが、話し合いが難しい場合は、ふだんの会話の中で探りを入れる形で、まずは事実を確認しましょう。■夫が1人で行ったのか、会社の仲間につき合わされて行ったのか
■一度だけなのか、何度も通っているのか
■行った理由は何だったのか(例:妻が妊娠後期でセックスが禁止されているなど)
それぞれの状況によって、今後の対応策も変わってきます。
また別記事でご紹介しますが、「妻とはできないプレイ」を楽しむというところに特別感を感じる夫もいます。
対策3:リスクを把握し、対応する
風俗店の中でも、「本番行為」もしくは「女性が射精までサービスする」ようなお店の場合、もっとも懸念されるリスクは性感染症です。「本番行為のないお店だから」といっても、淋菌感染症、クラミジア感染症、ヘルペス感染症、梅毒などはオーラルセックスでも感染します。私は性感染症の専門ドクターから実際に「喉に感染している画像」「オーラルセックスで感染した局部の画像」を多数見せていただきました。想像を絶する症状です。あの画像を見れば「口でやってもらっただけだから大丈夫」などのんきなことは言ってられません。陰茎も大陰唇も元の形をとどめておりません。この場で公開できないことが残念です。
実際に厚生労働省の調査では、性器に淋菌をもっている人の10~30%、クラミジアをもっている人の10~20%は、口腔内にもこれらの菌が認められると報告されています。
それでも「コンドームを付けて、オーラルですれば大丈夫」という方もいますが、ヘルペス感染症のように皮膚と皮膚の接触でも感染するものについては、コンドームでも防ぎきれない場合もあります。不特定多数の客にサービスを行う風俗嬢さんには一定の割合でリスクがあると考えておくべきです。
そしてだんな様が感染していれば、夫婦のセックスにより、妻も性病に感染してしまうリスクがあります。妻が妊娠中であれば、胎児にも感染のリスクが広がります。性感染症の中には自覚症状があまりないものもありますので、「知らないうちに感染が広がっていた」という事態も十分起こりえます。
キャバクラのような「おさわりなし」のお店の場合のリスクは、経済面(出費)かもしれません。ただし、キャバ嬢の「営業テクニック」にはまって、お店での「豪遊」だけでなく、高額なプレゼントや店外デートなどの「出費」がかさむ可能性があります。
まずは現在、自分たち夫婦にどんなリスクがあるのかを冷静に把握し、そのリスクを減らす(なくす)ための対応を考えていきましょう。
対策4:夫が風俗に行った原因を考える
「結婚する前からずっと風俗好きだった」などのような例外を除けば、夫婦生活や仕事の中に、必ず風俗に行く原因があるはずです。仕事上での様子は把握しにくいとしても、家庭内の様子はよくわかるはず。もしかすると「妻が子育てで忙しく、夫が家庭内で居場所がない状態になっていた」「夫の要求が変態すぎて無視した」など、妻自身の言動に原因がある場合も考えられます。
誰かを責めるのではなく、冷静に家庭内の状況を振り返ってみることが大事です。
対策5:今後に向けて、夫婦の気持ちを確認する
大事なのはしっかりと2人で前を向くこと。例えば、感染症の検査を受けることなどは、だんな様だけでなく、夫婦そろって行ったほうが高い効果が見込めます。ピンポン感染で激怒している夫婦の人たちの悩みも何度も聞いています。また、だんな様にとって家庭が「楽しくない」のなら、夫婦の会話や一緒の時間の過ごし方などを変えていく必要もあるでしょう。「風俗」に対する意識や感覚が夫婦のあいだで違うことも多く、妻が思うほどだんな様は「気にも留めていない」といったすれ違いがあることもよくあります。「浮気じゃないんだから」という言い訳です。自分にとって「風俗通い」がどんな意味を持っているのかをきちんと共有し合うことで、今後に向けた夫婦の意思統一ができます。
性感染症などのリスクをだんな様がよくわかっていない場合もあります。「風俗に行った」という事実をタブー視せずに、必要な対応を適切にとることが大切です。
私は風俗反対論者ではありません。童貞の男性に性の喜びを教えてくれたり、テクニックがまったくない男性に「こうすれば女性は感じる」とレクチャーしてくれたり、なくてはならない場と考えています。問題は既婚男性の風俗通いです。既婚男性が風俗に行く場合の理由さえ妻が理解していればアリなのです。
「夫の風俗通い発覚」が夫婦にとって「雨降って地固まる」の機会になるよう、前向きな話し合いを心がけてください。
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