投資では、安く買って高く売ることが基本です。だから、人はできるだけ安く買いたいと思うもの。しかし、思うようにならないのも、投資の現実。2016年のマーケットから、私たちが学べることがあります。

暴落は待っていても来ない

2016年のマーケットの特徴は、二度の株価暴落でした。ひとつは2月12日、もうひとつは6月23日。ともに、日経平均は、15,000円を割りました。

このときには慌てふためいてしまった投資家も、「二度あることは三度ある」とばかりに、11月のトランプ・ショックを身構えていました。今度こそ、暴落したら底値で買ってやる!

しかし、マーケットとは、大衆が予測したとおりにはならないものです。暴落とは、期待したときには起きないから暴落なのです。トランプ氏当選による株価下落は、半日で完結し、翌日のニューヨーク市場から、力強い回復が始まりました。その回復の流れは、世界に波及して、世界同時株高を実現したのです。

日経平均で説明すれば、17,000円だった株価が、15,000円を割れると思っていたら、逆に18,000円を超えてしまいました。ここで、投資家はどうするべきなのか?

ここで切り換えられるか?

手ぐすね引いて待っていた投資家は、拍子抜けして、株価反発を傍観するしかありませんでした。株価が下がらないのだから買わない。次の暴落のチャンスを待とうと思うのは、当然の人情です。

しかし、待っていて、15,000円割れの暴落が、また来るのでしょうか?果たして、それは何年後に?もし、金融マーケットが、トランプ・サプライズをきっかけに、強気相場に入ったとするならば、私たちは考えを変えた方が賢明です。

日経平均が2万円を目指す動きに戻ったとするならば、気持ちを切り換えなければなりません。18,000円でも買っておくことが正解なのかもしれないからです。

投資において必要な視点は、市場で起きている現実を直視して、変化に気付き、自分の間違いをすぐに見直すということです。2015年から続く弱気相場にとらわれていた考えや方針を、ゴミ箱に捨てて、今の市況に適合した行動を取った方が、当然にお得です。

過去の思考で現実を見たら、導き出される行動は、完全にミスマッチ。投資に大切なのは、現実を直視する力、切り換える力、そして間違いをすぐに改める力です。

安いと買えない、高くても買えない、ならば…


もし、また暴落が再来してみたら、今度は怖くなって買えなくなるなんてのも、人間です。

上がると買えない、下がっても買えない。タイミングを計って投資をするというのは、本当に大変なものです。

そんな葛藤に苦しんでいる人を救うのは、やっぱりコツコツと買っていく定時定額購入です。

大金をいつ注ぎ込もうかと苦悶するくらいならば、適当な金額で買えればよいと割り切って、少額を長い時間かけて投資できれば、それが楽チンです。
相場を読めずに悩んでいるのなら、つみたて投資で資産を作る方を、私はオススメします。

<関連記事 つみたて投資で1,000万円をつくる
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。