子供の名前で「彪」という漢字はどのような意味があるのか?
彪の字はあざやかな模様をあらわす
Q:「彪」にはどのような意味があるのでしょうか?
A:彪の字は虎と光を合わせた、あざやかな模様の意味に由来しています。
「彪」の字は虎と光の組み合わせでできている
左側は虎を描いた絵を表し、右側の三本線は光っていることを表す象形文字で、はっきりとわかりやすいことを表します。形(かたち)、彫(細工をほどこす)、影(かげ)、彩(色をとり合わせる)、珍(目立つ色の宝石)、診(細かく判断する)、彰(はっきりする)、彬(ととのう)、杉(まっすぐな形の木)、参(飾る。くっつく)、疹(皮膚の色が変わる)、彦(ととのった姿)、顔(区別しやすいかお)などの字にも含まれています。「彪」の読み方は意外に多い
ヒョウという音をで名前に適当な漢字は見つけにくいため、ほとんどの場合この彪の字が使われます。彪斗(ひょうと)、彪雅(ひょうが)、彪河(ひょうが)などの名前があります。ほかには「俵」の字がありますが、名前にはほとんど使われません。彪の字はヒョウのほか「あや、たけ、たけし、つよし、あきら、ひゅう、とら」などいろいろな読み方ができます。ですがあまり知られていないため、名前に使われることはほとんどありません。
「彪雅、彪河、彪駕」と書いてこれらをヒュウガと読ませても間違いではありませんが、一般に知られていない読み方なので「ヒョウガ」と間違えられてしまうことも覚悟しておかなくてはなりません。
ただ「ヒョウ」と同じく「ヒュウ」と読む漢字も探すのは難しく、たとえば「ヒュウガ」という名前もやはり彪の字でなければ漢字に直せなくなります。「日向」と書いてつけられることもありますが、女の子の名前で「ひなた」とも読める漢字のため、漢字を見ただけでは読み方がわかりづらくなってしまう可能性もあります。
「彪」という字が寅年に増えることはない
名づけの中には、いわゆる十二支を記念するものがあります。たとえば寅年には、虎の字を含んだ名前や、タイガという呼び名が増えます。虎太郎(こたろう)、虎徹(こてつ)、琥珀(こはく)、琥白(こはく)、大河(たいが)、大雅(たいが)、大駕(たいが)などの名です。しかし「彪」の字に関しては、寅年に特に増えるという傾向は見られないのです。この字は寅年を記念するためではなく、ヒョウという音に当てるために使われることが圧倒的に多いと言えそうです。
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