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おもちゃ作家佐藤蕗さん流!好きを極める図鑑活用法(2ページ目)

おもちゃ作家佐藤蕗さんに、思わず図鑑を開いてみたくなるような図鑑の読み方と遊び方について伺いました。図鑑を買ったものの全く使っていない、使い方が分からない、という方、必見です!

高橋 真生

執筆者:高橋 真生

子育て・教育ガイド

買った図鑑を置きっぱなしにしないためには?

買ってからほとんど使われていない図鑑が気になる……でも図鑑で工作は時間や手間がかかりそう……と思われるかもしれませんが、佐藤さんの息子さんは、10分くらいの隙間時間でも、一人でも、手を動かします。

そのための工夫として佐藤さんがしているのは、息子さんがアクセスしやすい場所に材料や道具を置いておくこと。手に届くところにあると、どんどん作るそう。
道具入れ

息子さんの道具入れ。道具は最初に使い方をしっかり教え込みます


また、時期も大切。「子どもをよく見て、本人の心が向いている時期にやらせます。それは、早過ぎても意味がないということ。私がやらせたいのにやらないことは、無理に勧めずに本人がやるというのを待っていました」

佐藤さんが待っていたのは、ご自分も好きだという、絵を描くことでした。息子さんは、魚が好きになってから絵を描くようになったそうで、今は魚を食べるとなると、食べる前に絵を描き、さばくときには内臓を見て、食べるときには骨もチェックするという徹底ぶり。
息子さんの絵

大人には描けない味のある絵。クレヨンは、さかなクンの使っているサクラクレパス60色に習って、50色のもの。仕上がりが違うそう

佐藤蕗さんの図鑑の読み方・遊び方は、その根っこに、「子どもをよく見る」「楽しむ」という考え方が隠れているようです。「将来に生かそうなんてことは考えていなくて、いつも、今のこの生活をもっと気持ちよくするためにはどうすればいいかと思っています」

佐藤さんの息子さんの場合は工作や絵でしたが、図鑑を見ながら折り紙や切り紙をする子もいます。その子たちに共通しているのは、「図鑑には好きなもの(作ってみたいもの)がたくさん載っている」という理解。それが自然に図鑑を手にとらせるのではないでしょうか。
息子さん工作中

図鑑を見ながら、自らパパッとクジラを作ってくれる息子さん。ちなみに、工作完成品の収納は、佐藤さんもまだ試行錯誤中とのこと


図鑑を置きっぱなしにしないためには、子どもの本当の「好き」を見定めること。そして、「好き」が分かったら、「この本には好きなことが詰まっている」と教えてあげるのも、いい方法なのかもしれません。

もし本棚の片隅に眠っている図鑑があったら、まずページを開いてゆっくり眺めてみることから始めてみてはいかがでしょうか?

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佐藤蕗さん

おもちゃ作家佐藤蕗さん

佐藤蕗さん

造形作家・デザイナー・ティンカラー・イラストレーター・2級建築士
HPでは、作成中の動画も見られます。





■ガイド記事:体で理解できる! 「くらべる」図鑑を大比較 『くらべる図鑑』をご紹介しています。

■5歳児が値段を決める美術館
息子さんの作品が、なんと購入できるようになりました! おいそれと手の出ない「無限大数円」などの高額商品もありますが、数十円のものあります。価格決定も商品説明も、全て息子さん担当。ブルーパドルの佐藤ねじさんの「息子シリーズ」の一つです。
5歳児が値段を決める美術館
作成風景や値段を決めているところが動画で見られます。商品説明もかなり面白いので、お見逃しなく!

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