お金が貯まる「体質」になるための買い物習慣
「ズボラだから、私はお金が貯まらないんです」「家計簿なんて絶対に無理だから、貯金は諦めています」――そういった声を、よくお聞きします。 でも、実はそれらは勘違い。勘違いしたまま、無駄な出費に気づかず、毎月お金を使いきり、お金が貯まらず……本当は欲しいものがあったのに、本来だったら手に入るはずのものがあったのに、時が過ぎてしまったら本当にもったいないことだと思います。これまでガイドは、1万件以上のお金のデータを分析し、500人以上のお金が貯まる人・貯まらない人にお話を伺ってきました。そこで、“お金が貯まるかどうかは年収の差だけではなく、日々の生活習慣や考え方にある”と気づきました。今回はお金が貯まる「体質」になるための買い物習慣について3つお伝えします。
1. 買いだめをしない
買いたいものが割引になっていたり、ポイントが3倍になっていたりするとうれしいものです。洗剤や化粧品、シャンプー、ドリンクや食材などがオトクになっていたら、「たくさん買っておこう」と思う方は多いのではないでしょうか。特に「節約をしてお金を貯めたい!」と思っている方は、なおさらかもしれません。今がチャンスとばかりに4個も5個も、なんなら10個も20個もまとめて買ったという経験があることと思います。
ネットショッピングをして、後日家に大きな段ボール箱が届き、「こんなに大きな箱? 何を買ったんだっけ?」と思い、開封してみたら、同じ洗剤やドリンクが大量に入っていて、「収納場所、どうしよう。こんなにたくさん買わなきゃよかった」と後悔した経験がある人もいるのでは?
このように、買いだめは安く買えるメリットだけでなく、保管場所が必要になるというデメリットもあるわけです。
他にも、状況が変わって使わなくなったり、劣化して使えなくなったりするケースも。それではいくら安く買ったとしても“損”になってしまうことも……。せっかく買ったものを捨てることになれば、もったいないですよね。
使い切れないようなら、最初から適量を買っておくのが正解。値段だけではなく、「本当にすべて使い切れるか」「保管場所はあるか」ということも併せて、考えて買うようにしましょう。
2. 送料無料につられて買わない
最近、ますますネットショッピングをする機会が増えているでしょう。「7000円以上なら送料無料」「あと2500円で送料無料」などと、金額に応じて送料が無料になることも多いですよね。ところが、この“送料無料”という言葉に要注意。送料を無料にするために、欲しくないものまで買ってしまうケースがあるからです。
例えば、ネットで洋服を買って、「あと2500円で送料無料」と書いてあったらどう考えるでしょうか。2500~3000円程度の洋服か小物などを探す人も多いのでは?
ところが、送料無料対策として追加で買ったものは、本当に欲しかったものでしょうか。欲しかったものならいいのですが、そうでなければ無駄な買い物になってしまいます。
もし、送料が600円だとしても、その送料を支払った方が結果的には正解、というわけです。無駄なものを買ってしまった……」という後悔もしなくて済みますよね。「送料がかかったとしても欲しいものを買う」と考えておくと、買い物の失敗が減るはずです!
3. 欲しいものリストを作っておく
無駄な出費を減らすコツとして、“欲しいものリスト”を作っておくこともおすすめです。「夏服が欲しいな」と漠然と思っていると、“夏服”のカテゴリーに属すいろいろな洋服をやみくもに買ってしまいがちです。そこで、「(オンライン会議が多いので)キレイ色のカットソー。自宅で洗える素材で、形は……」などと、具体的にイメージできれば、一緒にリストに書き添えておくことがおすすめです。「その本当に欲しいカットソー」に対してアンテナを張るようになり、余計なものを買わなくなるのです。
そして、欲しいものを上から順番に買うようになるので、同じ金額を使ったとしても満足度が高まります。同じ1万円を使うのであれば、本当に欲しいものにお金を使いたいですよね。
満足度が高まれば、ストレスも溜まらなくなり、ストレスによる衝動買いも抑えられる……といった、いいことずくめになるわけです。
以上、お金が貯まる「体質」になるための買い物習慣について3つお伝えしました。日々の習慣をちょっと見直すことで、お金が貯まる体質を目指していきましょう。
参考文献 『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)
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